2018年3月21日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年5月号

『まんがタイムきららMAX』2018年5月号、昨日の続きです。

『ぼっち・ざ・ろっく!』。思った以上に地に足ついた展開見せて驚きました。初っ端のバイトいきたくなさに風邪ひこうとしてるひとり、いやさぼっちはもうしょうがないとしても、バイトにいってからのいろいろ、ライブハウスの仕事いろいろが紹介されたり、それからドリンク強制の理由なんかも語られるところがですね、へー、そういうことだったんだ。普通にライブハウスの取り分を大きくするためなのかと思ってました。カウンターで接客がんばってるぼっちの様子、面白かったです。カウンター下に隠れてる。出てきたと思ったら、目があやしい。でも、こうやってちょっとずつでも進んでるっていうのが描かれるの、悪くないなって思ったのでした。それと今回、ドリンク覚えるためにギター弾きだしたのね、あれ、コミカルな描写ではあるんですが、店長にギタリストとしてのぼっちを意識させるきっかけになってますよね。これはなにかきそう、そう思わせるフックでありますね。

『のけもの少女同盟』。今回はニカのエピソードですね。クラスで浮いてる、というか、日本語しゃべれない設定にすることで、あえて関係を断ってるって感じですよね。でも、一部クラスメイトにはバレていて、松里まこもそのひとり。というか、この子だけかな、気づいてるの。趣味がニカちゃん鑑賞というちょっとヤバめの子だけど、眼鏡とゆるくウェーブがかった髪がキュートだから許します。ニカとどうすれば仲良くなれるか、作戦たてて、小道具も準備してといろいろ余念がないんですが、その前段としてスマホの壁紙覗き見てるその様子があやしくてあやしくて、いや、ほんと、この子とニカ、近づけていいのか!? 心配になるレベルです。クラスのヒエラルキー高めの女子、井川由香のこと苦々しく見ているニカのため? 弱みを握ろうと後をつけるとか、ほんと、いろいろアウトなんだけど、おなじ女児向けアイドルアニメのファンってわかって、めでたしめでたし? なのか、ほんと、これ。距離は近くなった。確執もなくなった。けど、弱み握りあってみたいにもなってるよ!? でも、同好の仲間としてかばってくれたりね、ニカのクラスでの友達作り、いい具合にスタート切れそうです。

はんどすたんど!』。めちゃくちゃ面白い……。今回は床から段違い平行棒までが描かれるんですが、ななみ、いちご、ひなた3人ともに、床はそうでもない。あの畳み掛ける「床はそうでもない」のフレーズ。そこからのフリーズ。のっけから最高じゃないですか。演技に入ってからもいい感じ。なにがいいって、いちごガールのかたい表情とかで面白がらせてくれる反面、演技自体はずいぶんよくなってるよってちゃんと描いてくれてるところ、すごく好感持てる。最後の技に入るいちごの気負いと、そしてひょいっとハードル越えちゃった! ってところ。あー、もうね、ぐっとくるわ。いい雰囲気の会とかいって、またなんかおかしなテンションになってるんですけど、皆それぞれに課題を克服して、一緒にうまくなっていっているんだよっていう描写、大好き。ななみとかね、まだ、だばだば走ってるんだけど、それでもなんとか破綻なく終わらせたじゃありませんか。そうでもない床でこうなら、それぞれの得意、持ち味の発揮される競技となればどんな描写がくるのか!? もうすごく期待しちゃいますね。第一段のひなた、段違い平行棒の演技も、ちょっと失敗もあったけど、全体にうまく乗り切った。ななみ、いちごからも、先生からもよかったっていってもらって、ええ、これ、ほんとによかったよ。自分で思ってるほど悪くはなかったよってひなたが気づくことができたのなら、本当にこれはさいわいです。

『TCGirls』。この漫画、こういう方向にぶっちぎってもなんら問題ないっていうの、実際強みだよなあ。自室にいたはずが目覚めたらAsterのスタッフルームにいたというアン。とまどいながら店に出ようとしたら、なんとシオンが倒されてボロボロになってるっていうんですよ。なぬ、闇の決闘者が光のカードを奪いにきたというのですか! とまあ、つっこみどころ満載の展開に、アンが、頭を打ったんだね!! ストレートに常識を叩き込む。けど、基本常識で動いてたこの子が、デュエルと聞くとがらりとかわる。その上、これ、自分の夢だってちゃんと自覚しちゃうんですね。それからのエンジョイっぷり、最高におかしかったです。アニメさながらのデュエルができる! ってんで大興奮。生き生きとしてニイナを倒し、そうしたら次はラスボス、闇の決闘者登場。って、店の外で待っててくれたんだ! このナンセンス! けど、アンの夢だからしょうがない。そう思ってただただ面白がってたら、アンの逆転フラグですよ。シオンから光のカードを渡されたアンの、デュエル中に人からカードを受け取るのは駄目だっていうのね、たとえ夢でもポリシーをつらぬこうっていうんだ! いや、結局ルール破っちゃうんですけどさ、そのくだりのアンのつっこみももうほんとおっしゃるとおりで、なんだろうなあこの直球の気持ちよさ。今回の、夢と完全に割り切っての悪ノリっぽいおかしみに、すっきりと夢オチで幕引きする。もう期待されるものをしっかりばっちり見せてくれた感がありました。

  • 『まんがタイムきららMAX』第15巻第5号(2018年5月号)

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