2018年3月22日木曜日

『まんがタイムスペシャル』2018年5月号

『まんがタイムスペシャル』2018年5月号、発売されました。表紙は、ええと、朝ご飯か。腰に手をやって、ダイナミックにビンの牛乳一気に飲んでる『恋愛ラボ』リコさんでありますよ。最初、下がトランクスかと思っておののいたのだけど、これ、パジャマか。パジャマですよね? 『可愛い上司を困らせたい』めぐみはコーヒー片手に新聞読んで、『穂積くんは猫に勝てない』倉木は、猫に邪魔されそうになりながらも、ベーコンエッグにトーストの朝食です。『渚は太陽をひとりじめ』渚はパジャマ? でサンドイッチですね。皆、それぞれの朝の情景。個性が見え隠れして面白いですね。

『課長と私のおかず道』。今回の展開、さらに一捻りといいましょうか、南条課長と保志が取り組んでる趣味のおかず探求。これがふたりの間だけのことでなく、部長の結婚記念日の贈り物に活かされるっていうのがよかったですよ。ミニハンバーグのデミグラ煮込み。これ、部長におすすめするってことは、わりと作りやすいのかな。デミグラスソースも缶のを使うわけだから、肉ダネのしたごしらえさえちゃんとできれば、うまくいけそうね。と、まあ、ちょっと自分でも作ってみたいかもなって思わせてくれる魅力と、そして部長夫婦の思い出刺激するそのメニュー。ああ、いい話でした。でもって、この結婚というのが保志の妄想にも作用してみたりね、そして謎めいた東條さんの登場。ひと波乱ありですか? うまくまとめて、さらに広げていきそうなところ、いいですね。進展など見られそうじゃないですか?

『ちっちゃい先輩が可愛すぎる。』。移籍前のゲスト掲載なんですが、これ、野見山凛子の視点から、これまでの駒井紗和、高瀬初、ふたりの様子を見てみましたといった風で、駒井先輩のキャラクターとかね、高瀬との関係、なれなれしすぎる感じとかね、わりとしっかり厳しめ視点で説明されるのが面白かったです。というか、誤解含みっていうのもね、なるほど、高瀬は気をつけないといけませんな。というか、野見山チーフからしたら、駒井のこと危うくて心配でしかたないんでしょうね。個室の飲み屋っていうのもね、そうそう、そんな話ありました、ありました。っていうんですが、チーフの心配、これはあるよね。ええ、可能ならチーフも同席するのがいいんでしょうが、そうそううまくはいかんもんなあ。指摘されてようやく気づいた駒井が大変。今後もチーフにはふたりのこと、失敗、間違いなどないよう、お願いしたいところです。

『年上の物理女子は可愛いと思いませんか?』。妹千佳からおうちデートといわれて、ちょっと意識しかけてる朝永。けど、湯川部長との勉強会、少なくとも部長にはなんらの他意も意識もないって感じですね。意外だったのが、部長の部屋、わりと可愛くしあがっていて、正直もっと殺風景な感じなんじゃないかって思ってたんですけど、可愛い綺麗とサイエンス趣味を共存させていて、実にレベルが高かった。けど、部長、インテリアではこういう共存共生させられるのに、勉強となるとそうはいかんのですね。いや、違うか、古典、英語にもサイエンスを共存しないではおられないのか。矛盾の故事に科学的アプローチで取り組む部長。英語の例文も、具体的状況を思い浮かべないではおられない。部長、なんぎな性格ですなあ! でも、ちょっとわかる。むしろ、こういうのが面白いとも思っちゃいますよね。今回、部長のよさ、よく出てましたね。素直であること、褒める言葉も憧れる気持ちも、飾らずそのまま伝えてくれる。朝永はそんな部長のこと、またなんか意識しちゃったようですけど、同時にまた部長とは違う素直さ見せてくれてますよね。ええ、千佳が心配するほどですよ?

『さめてる少女と夢見る叔父さん』、ゲストです。学校サボってること母親から見咎められた里莉。それで特にしかられるとかでなく、代わりになのかな? 叔父の、つまり母の弟? のやってる喫茶店にお手伝いとして送り込まれてしまうっていうんですね。そうか、里莉の生命線はスマートフォンか。ネット見て、暇潰して、やるべき最低限はこなすけれど、それ以上は求めない、タイトルにあるとおり、冷めちゃってる、それが里莉。けど、こうして冷めた素振り見せてるの、人見知りだったり、気が小さい? そういうのを隠したいからかも知れないですね。叔父さん、昔は小説家を目指してて、今でも書いてる、ネットに公開してるんだって、本業の合間、カウンターでも書いちゃうってくらいなんですが、この夢を隠さず、けれど影ではもっと頑張ってるっていうの、冷めてる里莉にもなんか伝わっちゃったんですかね。叔父さん、いろいろ荒っぽかったり、雑だったりするみたいだけど、こういう青くささってのが、この姪にはいいのかも知れませんね。

『となりにこしてきた妹です』、ゲストです。自分もひとり暮らしする、そういう妹は中学生。なんと、ひとり暮らししている兄の隣室に住むっていうんだ。同居という選択はしなかったんだ。家賃、倍! 親御さん、頑張ってるなあ。自分のこと、自立した大人だっていう妹だけど、引っ越しの荷物、たくさんありすぎて運べない。大きな荷物も家具の組み立ても兄に頼って、それでずいぶん助かってるんだけど、ひとりでできるんだーって駄々こねてしまう。これ、兄は自分で家賃出してるのか。なるほど、社会人か。学生だと思ってた。妹の家賃は父が、水道、ガス、電気代は兄が持つ。妹の自立心を父、兄ふたりで支援といった具合なのでしょうか。ともあれ、おとなのつもりで、まだまだおとなにはなれていない、そんな背伸びの様子、それを愛でようといった感じの漫画でありますね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第27巻第5号(2018年5月号)

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