2015年3月9日月曜日

『まんがタイムきらら』2015年4月号

『まんがタイムきらら』2015年4月号、発売されました。表紙は『あっちこっち』、つみきメインの幻想的なイラストが素敵です。満開の桜、緋毛氈をかけられた腰掛けにはペンギンにひよこにお茶、そして桜餅。かたわらに立つつみき、片手にさした和傘は桜の模様、その開いた傘の下に桜が見事に散っているんですね。小さなつみきと背景の広さ、それが調和して、可愛く美しく目をひく、そんな表紙であります。

チェリーブロッサム!』、大変なことになった! 結論をば端的にいうと、大咲が恋に、恋愛に向き合おうというんです。なんてこった。いや、わかってた、こうなることはわかってた。けど、こうして明言されると狼狽するものがありますね。そうか、大倉山先輩の番、まさしくそうだったんだ。大倉山先輩が大咲のことを異性として意識して、これまで感じてこなかった感情、さらにはブルマ姿を恥ずかしいと思うまでに至った、そのタイミングにばっちりあわせた告白は、はたしてどういう結果をもたらすのだろう。素直にはいというのか、あるいはもう一波乱あるのか。しかし、あの最後の大ゴマの先輩、はっと驚いて、しかしその表情の素直で魅力的なこと。ああ、この人にはしあわせになって欲しい。そう思う気持ちと、ならひーちゃん先輩はどうなる!? どうも私が一番動揺している模様です。

スロウスタート』、なんだ、おい、たまらんな。今回は栄依子と冠のエピソード。今年受験の妹と一緒に参考書を見にいく、そういう栄依子につきあうことになった皆。ええ、冠と栄依子妹が出会うのですね。冠、妹に駆け寄ってえーこと呼ぶ。ええ!? 全然違うのに、と思うのは今の栄依子しか知らないからで、昔の、小学生の頃の、髪の長かった栄依子に似ていた。去年の今頃、街で見かけたえーこ。おそらくは妹、光希だったろうけれど、電話をしていた彼女の発した星尾女子という言葉、それに栄依子との再会を賭けてこの学校を受けたっていうんですね。あああ、どれだけ冠にとって栄依子は大切だったのだろう。そして冠と再会できたこと、それを今改めて感謝する栄依子。ふたりにはなにか絆があるのかなあ。そう思わせる今回。ああ、とてもよかったですよ。焦がれるあまりに幻。そんな言葉、一生口にすることはないだろうなあ。

『ふたりでひとりぐらし、』、新連載です。今回は模型しばり? 春から大学生の田宮スグミと不二見みなものふたりが、見事に大学入学を果たしたということで、ひとり暮らしをはじめるっていうんです。しかしみなも、ひとり外泊も不安、みたいなこといってんですが、そんなみなもにちょっと優越感覚えていたスグミが、それを嘘と気付く。なるほど、みなもさん、スグミのこと好きになったと。しれっといっちゃうんですね。そうか、同室に転がりこむ、その口実だったわけか。そんなみなも、今暮らしてる家に不審な気配を感じるということで、スグミを呼ぶ。警察にも連絡か。しかし、それがこの家の元住人の息子、阿那路全。元ニート? 今もニート? だったとわかる。さてこの人、これからもこの家にい続けるの? わからぬ。続き待ちでありますよ。

『フォトくらぶ!』、ゲストです。タイトルにいうとおり、写真ものであります。次のコンクール用の写真を撮る。ゆまっちなんてすごくやる気で、カメラも新型に買いかえた。って、なんか適当な写真ばかり撮ってる子だな! なるほど、妹に撮られてたのか。でも、私の撮る写真よりも意義のあるショットのように思えます。コンクールに小さな幸せシリーズで臨もう、なんか気持ちが暴走しちゃうところとか、なんかすごくいい。でも、それ暴走だから。皆でね、外に出て写真を撮りましょう。なかなかこれといったもの撮れなかったものの、最終的にできあがった写真。枝にとまるスズメ、いいじゃないですか。アリのどアップはすごいな。すごいマクロ性能だ。いけてる、いけてますよ。そうした中、カメラを手にかたつむりを見守るゆま、秋穂を撮ったありさの写真が金賞とるんですね。入賞こそしなかったものの、ゆまが最後に選んでた写真、皆で一緒に活動している様子、それが彼女らの部活動、その面白さ、楽しさを切り取っているようで、よかったと思いましたよ。けど、どうやって撮ったんだろう。タイマー? そのへんは謎ですね。

  • 『まんがタイムきらら』第13巻第4号(2015年4月号)

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