2017年5月31日水曜日

艦隊これくしょん -艦これ-

魔が差しました。『艦これ』です。あの人気のブラウザゲーム。私も細々続けてはいるのですが、いや、もう、魔が差しました。あのランカーっていうやつ。戦果といわれるポイントを稼いで、上位500人にはいると特別にちょっといい装備をもらえたりするやつなのですが、今月はイベントあったでしょう、ちょっと集中的に出撃したりしますでしょう。そうすると自ずと戦果が貯まる。イベント終了時点で800位くらいだったんです。いつもだったらそんなに上位には入らない。いやあ、もしかしたらとか思っちゃいますよね。この時点でEOもいくつか残ってる。特別戦果もらえる任務もまるまる残ってる。あ、これはいけるかもって思っちゃいますよね。ええ、思いました。ええ、魔が差したのです。

これまで戦果争いなんてしたことないので、まったく勝手がわかりません。なので、どれくらいの時点でどれくらいのポイントを稼いでいたらよいのかとか、まるでわからないままにZ作戦をクリアしてみたら、なんと500位圏内に入ってしまったのですね。おお、これはいけるかも。そう思ってもしかたがない。このランキング、放っておくとどんどん下がります。なので、いつもならやらないEO、5-5とか6-5までクリアしてみたら、おお、300位台中盤くらいまでいくじゃありませんか。ああ、あとはこれを適当に維持したらいいだけだ。そう思うじゃないですか。

その維持がめちゃくちゃきびしいということ、思い知らされたわけですよ。

平日でも、半日で50位とか平気で下がるんですよ。マジかー! だいたいみんな、夜に活動しますよね。夜に稼いだ戦果が午前3時? に集計されるんだそうですが、それで50位ほど下がる。なにもやってないわけじゃなく、海防艦の育成を兼ねてエンドレスで1-5をまわしててそれなんですね。で、朝から昼にかけての集計で、平日だったら20位ほど下がってましたかね。あかん、これはあかん。しかし今月くらいはランキング報酬もらいたい、記念みたいなものでね、一回だけでいい、一回だけでいいんです。でも、これ、1-5、どんなに出撃しても焼け石に水だぞ。

調べました。戦果稼ぎをする人は5-4に反復出撃するんだそうですね。これを月曜から開始して、一日あたり25回以上まわす。そうすると翌日朝の集計で25位くらい上がるんです。で昼の集計で25位くらい落ちてるから、また夜に25位あげる。なるほど、このペースならなんとか500位入れそうだなあ。

甘かった。まったくもって甘かった。最終日の落ちかた、ものすごいんですよ。

昼時点の集計で60位くらい落ちたんですよ! 486位。あかん! これはあかんで!

夜の10時までの戦果がカウントされるのだそうです。なので突貫で夜に反復出撃して、無理もへちまもないですよ、とにかく一心不乱に出撃、出撃、出撃。それで5-4を27回ほどまわしたところでタイムアップ。『艦これ』は基本見てるだけなので、そこまで消耗はしないはずなんですが、焦る気持ちのせいですかね、疲れはてました。この27回出撃で得られる戦果、60ポイントほどになるみたいですが、はたしてこれで500位圏内に入れるのか。それはもうわからないわけで、前日までの勘定なら486位が460位くらいになってめでたしめでたしってところでしょうけど、いやいや、最終日の皆の追い上げハンパない。60ポイント追加して結果520位でしたー、みたいになってもおかしくないよ。だって平日昼に前日なら25位落ちたのが60落ちるわけでしょう。倍以上。ということは、よくて486位前後をキープ、悪くてマイナスを覚悟しないといけない。となるとどれくらい落ちるのか。15位落ちたら圏外ですよ。うわ、なんだこれ、すごくあやうい感じがする。

『艦これ』でランカーとやらを目指すのはあかんなと実感させられました。5月度の結果がどうであろうともう二度とやりません。時間、労力、もろもろを『艦これ』に傾けないといけないっていうのは、やっぱりちょっとつらいです。

  • 艦隊これくしょん -艦これ-

2017年5月30日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年7月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年7月号、一昨日の続きです。

まちカドまぞく』、ご先祖がびっくりするほどチョロいよ! かつて桃の姉に接触していたかも知れないシャミ子の記憶を探ろうというのだけど、その方法は魔法少女に知らせたくない。そういっていたご先祖がよりしろチケット一発で転ぶ! たった一コマだよ! ご先祖の解説するシャミ子の力の本質。けどシャミ子がさっぱり理解してなくて、なのに自己の無意識の探求、挑戦させるんだ! なるほどご先祖が付き添ってくれる。そう思っていたのだけど、ああ、はぐれちゃった。シャミ子のいやな思い出が大量に押し寄せてきたからっていうんだけど、その時のご先祖の解説がもう感動的で、いやな思い出なんて誰にもある。それをちゃんと埋め立てて笑顔ですごせているのはシャミ子と周辺の心が健やかな証だ。ああ、シャミ子がまぶしいです! というのは、それ、自分にはできないことだからなんです。ご先祖のいう、いやな記憶をなんども心の中で反芻しちゃう奴。それが自分だ。私がこの漫画を楽しく、心地良く読んでいられるのは、その健やかなるシャミ子のありかたあってかも知れませんね。そうだよ、シャミ子の明るさに憧れたり救われたりしてるんだろうなあ。そして今回の最終盤。ご先祖とはぐれたシャミ子! そのピンチを助けてくれた人がいる。って、まさかの千代田桜! しかもこんなほがらかに!? いやもう予想もつかないわ。こんなあっさり出てきてくれるとか、まさか思わないじゃん!?

『はるみねーしょん』、すごいぞ! 面白くってためになる。今回の話題は動画投稿者。小学生の憧れの職業だなんてところから話が広がっていくんですが、どういう動画が人気なのか、その具体例がすごいの。ああ、そうか、そりゃ面白いわって納得いく説明がなされていて、子供からしたらやりたくてもなかなかできないことを代わりにやってくれる動画。大人からしたら、おもちゃならそれがどういう仕組み、構造であるとかの解説が面白い。なるほどなあ。私は動画サイトとかほとんど見ないんですけど、こういうふうに説明されれば、なるほど納得でした。これ、素晴しいわ。そして今回、最後の落ち、あれが最高でしたね。ほんと、なるほど納得、そりゃそうだ。無言でうなずく3人が味わい深かったですよ。

『花降り宿のやどかり乙女』、面白かった。GW時期の旅館は書き入れ時。とんでもなく忙しくって、さながら戦場だっていう、そんな最中のしばしのオアシス。休憩中の会話がメインであります。六花が、この忙しさを実家の旅館にも分けてほしいみたいなこといっているんですが、ああ、六花の実家は年中閑古鳥が泣くような状況なのかあ。六花の想像する将来の自分、あれよかったですね。一人前の仲居像がこれなのか。ほんと艶やかで美しくて、今の六花とは大違いだっていうんですけど、実際こんな風に成長したらよいなあ。今回は皆の夢の話があって、六花にとっては立派な仲居ですね。でもまだお座敷には上がれていないというのだけど、そのことを受け入れてる六花の姿勢が素晴しかったですよ。九条屋旅館にきて経験してきたこと、学んできたことが今の六花を作っている。目立たない裏方も大切な仕事だという、そして影ながら勉強している、そんな精一杯な姿勢がしっかり描かれているものだから、六花はじめ皆のことを応援したい、そんな気持ちにもなるのでしょうね。

『アニマエール』、今回は虎徹メインのお話? 部室にいったら床に伏している虎徹。私はとんだ豚野郎だよぉ……。って、何事なのか。そうか、こはねの高所恐怖症を知ったんだ。それで自分のこれまでの言動が恥ずかしくなってしまった。そこからの会話、主にダイエットに関するもの、面白かったなあ。虎徹は別に太ってない、そういってヒョイっと抱えあげてしまうひづめさん、イケメン女子だ! 走り込みしてお腹がすいてしまった虎徹の補給する状況も本当におかしかったです。後半はこはねの高所恐怖症についてですね。落ちてケガしたのが原因。その時の状況語られて、うおお、これは怖い! そうかあ、落ちてケガしたからじゃなくて、落ちてケガした自分のせいで、皆を不安にさせて泣かせちゃった、それが理由なのですね。いや、しかし今回、最高でしたよ。めちゃくちゃノッてますよね。食べる虎徹、自虐する虎徹、絶対やせる!! のコマなど最高。また自分の弱さを克服しようとするこはねの気高さ! 机の上に立ってみせるこはね、その成長に思わず真顔になってしまった宇希とひづめとか、もう笑わないではおられない。最初から最後まで、最高、充実、フルスロットルでしたよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第7号(2017年7月号)

2017年5月29日月曜日

『まんがタイムオリジナル』2017年7月号

『まんがタイムオリジナル』2017年7月号、一昨日の続きです。

『カントリー少女は都会をめざす!?』。風の強い日、田舎では砂まみれになるのか。いや、都会でも状況によってはならん? 八重ちゃんの惨状見るに、やっぱり田舎ならではなのかな? 八重とみなふたりの会話で出てきた山向こうの高層ビル。それ八重の想像か! ほんとおかしいです。今回は八重の髪形について多くが語られて、おお、あの縦巻きは都会風いけてる髪形であったか。でも今日は砂をかぶっちゃったから一度ほどきます。そうか、この髪形、家でしか作れないか。そうだよな、アイロンとか学校に持ってこんもんな。なので八重ちゃん、ちょっと地味になって、いや、でもその髪形もよう似合ってて可愛いやん。ほんと、大河さんには意外だったみたいだけど。亜紀がフォローしてくれたのに、あきませんか、八重ちゃん。なんとしてもこの髪形を維持したい、その八重のこだわりには都会というものに対する譲れない思い、感じられますね。まあ、あの髪形が本当に都会なのかというとわからんのですけどね。

『スズちゃんでしょ!』。着物の仕入れにきました。スズちゃんと志水さんが若い感性係? ふたりの微妙に噛み合ってない感覚とか面白い。奥さんに若い感性で選んでなんていわれて緊張してるスズちゃんとそうでもないっぽい志水さん。着物売ってるところに着物着てくるのは怖いから嫌という志水さんと特になにも考えてないっぽいスズちゃん。ほんと、このやりとりおかしくて、でもってちょっとしたやりあい、変なくつ下のくせにっていうのとかね、おかしくって、ええこのふたりの関係、単純に仲がいいってわけじゃなく、かといって険悪ってわけでもない絶妙さ。魅せられましたよ。そしてこのふたりの関係の行方。壊れたスカートのホック直して、お礼いわれたり、それで充実を感じたりと、こうしたところ、なんだか素敵な話だったなって思いました。

『脳内フェスタ』。シンプルなネタが多くて、ちょっとクラシカルな感触も嬉しいこの漫画。ウェディングドレスの白はあなた色に染まりますっていう意味が云々といわれて、染まりにくいポリエステル製のドレスを選ぼうとする花嫁とか、そういうしたたかきっぱりしてる女性とか面白いし、他のハニートースト半分とか、スマホを使った新しいメモ取りのかたちとかも面白かったです。そしてこの漫画のレギュラーキャラ。スマートフォンのアシスト機能、ナルシーの2本がおかしくて、これいいですね。自己主張のやたら強いナルシー。今回はSNSのアカウント早い者勝ちだよという話。そうか、ナルシーはSNSやってるのか、持ち主に勝手に! と、さらに加えて和の友人のスマートフォンでも同様だったというこの落ちがすごく面白いと思ったんですね。ナルシーだけじゃないのか! もそうだけど、部下のSNSの追求は今後の付き合い上好ましくないかと云々、気のきいた受け答えするところとかね、よかったんですね。

『部屋にマッチョの霊がいます』。ふたりに増えたマッチョ霊。木葉についてきてくれた三枝さんも目撃して、あまりの情景に逆に落ち着いてる。そしてマッチョは木葉の成長を喜んでくれて、ああ、めでたしめでたしじゃん! と思ったら、うおお、三枝さん、強いな! わあわあ盛り上がっちゃうマッチョ霊たちを一喝! でもってそこからぐいぐい状況を整理していくんですね。ふたりいたマッチョ、我らがアッコと、そしてリサ。今回はリサの記憶もろもろを聞き取って整理して、そしてついには成仏まで! で、成仏はいいのだけどわからないことが多すぎておかしい。なぜマッチョ霊たちは木葉の部屋にきたのか。もしかしてふわふわキッチュの縁が取り持つマッチョの仲!? って、わけわからないよ! でもこの出会い、このもろもろの事件が確実に木葉と三枝さんの仲を深めてますよね。ええ、このままいい友情が育まれたらよいですなあ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第36巻第7号(2017年7月号)

2017年5月28日日曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年7月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年7月号、発売されています。表紙は『ブレンド・S』。ひとつ傘の下、苺香と美雨がデザイン違い、けれど揃いのドレス着ましてね、ちょっとアイドルっぽい? 傘の柄、ふたりで一緒に持って、寄り添うみたいにしている。苺香もとてもいい笑顔見せてまして、背景にはあじさい、前景には落ち着きあるお姉さんとちょっと活発と感じさせる妹といったふたりの美少女。その雰囲気も髪の色の違いも対照的で、素敵な表紙でありますね。

『なまりこ』、ゲストです。主人公のリコはなまりが気になる女の子。青森から東京? 都会に出てきたんですね。津軽弁がついつい出てしまって恥ずかしい。コンプレックス。でも友達ユイには可愛いのにっていってもらえてて、いや実際可愛いと思いますよ。朝の挨拶はおはよごす。じゃいご者っていうのは田舎者? 都会生まれ都会育ちのユイからしたら、なまりも田舎もちょっとした憧れだっていうんだけど、まあ、これはないものねだりみたいな話ですよね。カルチャーショックも面白い。ユイは通学というと電車使うのが当たり前だったのだけど、リコはというと自転車で山越え。でもって電車というと1時間1本という前提で動いてて、ああ、乗り損ねたら大変だ! 友達もうひとり、マホがいいですね。常識人寄りで落ち着いてるのがユイとしたら、マホは自由さが売りですね。新しいタルトのお店ができたよというので皆でいくのだけど、リコ、ちょっと腰がひけちゃって、一気サ入ると心臓がビックリするから。ええ、水泳じゃないんだからっていうユイのつっこみがいいですね。おいしいはまんずめ。自然体でいこうよ。ええ、ちょこちょこ会話のはしばしに出る津軽弁、可愛くていいですよ。

『ゆず35歳@中学生やってます』。これ、面白いですね。ゲストです。中学生のゆずは、見た目幼ない、いわゆる美少女。けれど秘密があって、本当は35歳……。バイトで食い繋いでいたところが、突然の廃業。無職になった35歳独身の自堕落オタクの放蕩生活がたたってホームレス一歩手前というところまで追い込まれた! けどその見た目で助かったっていうんですね。美少女大好きな理事長に拾われたのか! あ、こうやって文字にしちゃうとヤバい設定っぽいけど、理事長、女の人だから! いや、それはそれであかんか。ゆず35歳。けれど寮に入れば生活は安定する。その魅力には勝てず、ゆず、理事長ふたりの秘密がここに誕生してしまったっていうんですね。いや、これ文字にしちゃうとそんなに面白くないけど、漫画で読むといいんですよ。ゆずのキャラクターがいいですよ。己のブリっ子ぶりの気持ち悪さに吐いちゃったって、そのインパクト。同じクラスのなずなちゃんは女の子が好きみたいで、ことあるごとにゆずに密着はかろうとするし、そのたびにオロロロロって吐いちゃうの!? ほんと、ゆずちゃん結構最低で、そこが気に入りました。そうそう、なずなのこと好きな女の子がいるんだけど、よもぎ、でもなずなはゆずに夢中だから、というのでよもぎがヤバい。ゆずのことめっちゃ敵視してそう! ほんと、ゆず、結構ピンチかもですよ。

『ちぃねぇちゃんはインドア妹と遊びたい』、ゲストです。もうタイトルのとおりですよ。放っておくと部屋にこもってゲームばっかりしてる妹、みぃを誘って外に遊びにいきたいお姉ちゃんの漫画。お姉ちゃんは高校生なんだけど、中学生の妹よりも小柄で、でもいろいろお姉ちゃんぶりたくて背伸びしてる感じ。いや、背伸びもなんももともとお姉ちゃんなんだけど。姉のちぃはゲームにうとくて、みぃは外出が苦手でと、それぞれ得意分野が違ってる。さて、オタクのみぃ、外にいくといっても着ていく服がないっていうのはよくある話。けどそこで姉の服を借りたりしたら、なんと逆に幼なくなってしまうのか! コンビニでのやりとりが好きでしたよ。プリペイドカードね、ネットで支払いに使うやつ。妹ちゃん、それが欲しくって、けどあっさりお姉ちゃんに却下されてるの。学校帰りにちょくちょく寄るんだって。そうかあ、キャンペーンで安くなってる時とかに買ってるんだ、そう思ったら違った。眺めるだけなんだっていう、その金銭感覚が中学生らしくていいですよね。ええ、漫画なんだから、ばんばん買っちゃったりしてるとかありそうなところがそうならない。ええ、その控えめかつ常識的ってところがほのぼのさよく出して、よかったんですね。土手での会話もよかった。そして結果的に出歩いたの、みぃが楽しんでたみたいなのもよかった。仲良し姉妹、とてもよかったです。

『シスタースクランブル』、ゲストです。両親をなくしてしまった春日井なでしこ。若くしてひとりになってしまったこの子のもとにやってきた女の子ふたり。ハルにみう、ふたりともになでしこのことを姉というのだけど、このふたりは面識ないんだ。ふたりともに手紙を持っていて、なでしこの父からの手紙。隠していたことがある。お前には妹がひとりいるというその内容。え? ひとり? ふたりじゃなくてひとり? ここにハルとみうというふたりの自称妹がいて、父の手紙にはひとり。どちらかがニセモノ? あるいは両方ニセモノ? 身寄りのないというふたりを放り出すわけにもいかず、かくしてはじまる姉妹3人での新生活。これ、ただ自称妹がきましたっていうだけでなく、そこに嘘があるかも知れない、ニセモノかも知れないという謎を潜ませるところ、よかったです。この一点があるだけで全然違ってきますよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第7号(2017年7月号)

2017年5月27日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2017年7月号

『まんがタイムオリジナル』2017年7月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。ジューンブライドですね。山下さんが、おお素敵、ウェディングドレス姿でありますよ。『らいか・デイズ』らいかは、フラワーガールっていうんでしたっけ? 花びらをまいていましてね、いや、でも、それなんか違うっぽい。『小森さんは断れない!』小森さんは給仕ですね。ええ、制服、男物がばっちりキマってかっこいい。ええ、華やかな実にいい表紙でありますよ。

『きっと愛され女子になる!』、のっけからいろいろ物事を小難しく考えてるさゆりだけど、うん、わかるわ。すごくよくわかる。どんどん突き詰めていく結婚相手に求めるもの、それはホームヘルパーではないかという意見に、いやもううなずかざるを得ませんでした。もちろん、そんなことないよ、誇りをもってその役割を担う人もいて、それは批判されたり揶揄されたりするものじゃないっていうのはわかってます。でもさゆりの極端な意見は、ある種の偏見でありながらもある種の現実を映してるようにも思われて、こうした身勝手な男のありように苦しめられたことでもあるのかい!? 翔ちゃんの駄目押しもそうでしょう。そしてそのさゆりがしっかりやりこめられるところまで含めて、ほんとおかしかったです。さて志摩ちゃんですよ。四ツ屋さんにちょっとした恋心抱いて、って、そこまではいいんだけど、なにそのグイグイ! すっかり四ツ屋さん引いちゃって、店にもこなくなっちゃった。重い女、志摩。そんな志摩を自分振り返って擁護してしまうさゆりとか、また男衆ですね、意外とマジメ伊勢崎さんと結構ダメな社長の対比とかおかしくって、ほんと、いい具合に皆個性抜群でありますよ。

『ぎんぶら』、あー、これはあかんわ、これはまずいわ。他人事じゃない……。挑戦することに意味がある。そうしたマインドに溢れた惑星チャーレンジ。住民それぞれが、それぞれにこだわりを持ってなにかにチャレンジしているというのだけど、別にそこはそんなに頑張らなくてもよくない? っていう、それがもうグザグザ突き刺さるようでしたよ。けどこれね、自分を振り返って擁護しようってわけじゃありませんけど、いわゆる価値観の相違っていうやつで、それ自体には価値のないようなことに価値を見出して、そのチャレンジを評価するってことあるじゃない? なんて思ってたら、おお、雪山のくだりですよ、すごいね、思ってたことちゃんとやってくれた! と、そこで驚きのひっくり返しがあって、さらに思いもしない市長のチャレンジにうちのめされて、いやあ今回はマゾヒスティックな楽しみにあふれていました。いつもどおりのナンセンスなおかしみももちろん楽しんでるんですよ? でもそれだけではすまない、そんな味わいがあって、いやあ、素晴しかったです。自身のいろいろに疑問がわいてきてしかたありませんでしたよ。

『コスプレ先生の絵画教室』は、先生、おひめさまになりますよ。って、アラビアの姫! このはずしかたが素晴しい。この格好、リクエストくれた女の子には好評で、そうか西洋のお姫様は描き飽きましたか。ここからの皆の思う姫像の披露あったりして、微妙にちょっとずつはずれていったりするんですけどね、そういうのが面白い。でもって今回はめずらしく乗り気なまな。露出が低いのがいい。またドレスにも憧れがあるんだな。なのに着せられたの、またやっぱり妙な露出過多の衣装で、そしてしまいにはウェディングドレス着せられて、いやいや、これ、めちゃくちゃ似合ってますよね。素敵素敵。さらにはななみはプリンスになりまして、おお、これはかっこいい。ふたり並んだその絵の素敵なこと。で、その写真が宣伝パンフに使われてしまう。同性ウェディングプラン。いいですね。時代は進んでいますよ。

『北斎のむすめ。』、吉原のごたごた片付いて、またナンセンスな日常が戻ってきましたね。今回のテーマは西洋。栄の名前も、西洋贔屓の北斎が世界に通用するようにとつけたものでありました。A! って、んなアホな! 今回はこうしたアホさが目一杯炸裂してまして、プチプチは出てくるわ、北斎は一直線に世界一周してくるわ。で、その横に、この作品は史実を基にしたフィクション云々、史実とは異なる箇所があります云々とあって、いや、そらそうだろうよ! なんかこの注意書きがつっこみみたいに機能していて、最高でしたよ。変な日本語Tシャツ。栄も辰も似合ってるなあ! そしてスケスケの丸裸、そういって解剖図売り付けられてる英泉とか、どっからなにとっても最高。高尾はカメラとか使ってますしね。西洋大好き北斎所有の洋画を頼りに西洋画法を学ぼうという会など発足させて、これは史実にあったりしたのかな? わからんのだけど、ほんとそのくだりも面白い。ここ最近のストーリー仕立てで抑え気味だったナンセンスが怒涛のように発揮されて、新鮮組は出てくる、さらにはパパだよ、マイエンジェル。もうたまらん。最高の仕上がりでした。

  • 『まんがタイムオリジナル』第36巻第7号(2017年7月号)

2017年5月26日金曜日

バッジとれ~るセンター

ついにこの日がやってきました。Nintendo 3DSのゲーム、『バッジとれ~るセンター』がひとつの区切りをつけました。ゲームとしては続くけれど、新規のバッジが追加されることはもうなくなります。ああ、いつかこういう日もくるだろうなあ、いわゆる売り切りでないゲームやってる時はいつも頭のどこかにこうしたこと意識するでもなくおぼろげに思ったりしているものですが、まさかその理由がセーブデータの限界に達したからだなんてねえ、驚きでした。バッジは10000種類に達した。3DSの仕様の限界までバッジを詰め込んで、ああもうこれ以上は作れない。ほんと、いっぱいいっぱいまで頑張ってくれたのだなあ。

ゲームがスタートしてから2年半、だそうです。自分がはじめたのは2015年の10月より以前だから、最初の半年とか1年とかは、存在を知りながらも遊ばずにいたってわけか。以前にもいっていたように、私の目当てはニッキーのバッジで、2015年10月時点では出遅れたといって全貌の見えぬままニッキーのバッジが出るたびにゲットして、はたしてニッキーのシリーズをコンプリートしたのはいつごろだっただろう。ええ、ニッキーのバッジは全部押さえておりますよ。

全バッジのコンプリートとか考えるととんでもなく大変なことになりそうですが、これだけは集めるというの決めてやるだけで面白さが変わってきます。私の場合はニッキーとスプラトゥーンと、あとアシュリー様かな? 『めがみめぐり』とクレイジーギャラクシーもだな。他にも結果的にコンプリートできてるシリーズもありそうですけど、気に入ってるのは集める、他は機会があれば、運がよければ、ぐらいでいいんだと思います。追加時に逃すと次の登場がいつになるかわからないから、その時には集中的にお金払って遊んで、結果的にいくらくらい払ったんだろう。下手したら1万円くらいは使ってるかも。一番お金を払ってる課金制のゲームは『艦これ』でしょうが、2番はというと『バッジとれ~るセンター』で間違いないと思われます。それだけお金使ったのは、やっぱり面白いというか、これ押さえとこう! そう思わせるものが確かにあったからだと思うのですね。

獲得しているバッジは本日時点で3358。3000達成したのは今年の3月27日だったから、2ヶ月ほどで300ちょっと増やしたのか。やっぱり結構遊んでますよね。自分で思ってるより気に入ってるゲームだったのかも知れません。

2017年5月25日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2017年7月号

『まんがタイムきららフォワード』2017年7月号、昨日の続きです。

『こじらせ BOY meets GIRL! 』、ああ、ゆきはとおるの王子様だったのだなあ。子供の頃の思い出。とおるはおれがまもるから、ゆきの言葉に思わすキュンとしてしまったとおる。でも今となっては忘れたい過去……。いや、でもいいじゃん、かつてあんなにかっこよくて、頼りになって憧れた柚貴が女の子だったのがそんなに気にかかるのかい? ともあれ、今回は亨と柚貴の和解でした。亨のためにお菓子を作るといいだした柚貴につきあってクッキー焼きます。あからさまに経験不足な柚貴が不安なので亨もつきあってくれたわけですが、いやあ、いいですね、この共同作業。初心者向けのレシピを探す亨もとてもいい。そしてこのお菓子づくりが、ふたりの新たな関係性と、変わらずにあり続けているかつての柚貴のらしさをはっきりと見せてくれた。ああ、いい話だったと思いますよ。ほんと、おかえりにただいま。とてもいい雰囲気で、もしやこのままさらなる新たな関係性に!? と思わせてそうはならない。ナイスな肩透かし。いやあ、しかし柚貴さん、ほんと魅力的、心配顔ももちろん笑顔も、とてつもなく素敵なお嬢さんでありますよ。

夢喰いメリー』、のっけから大変な事態。前回、ジェイスによりその胸を刺し貫かれた夢路ですよ。血がとまらない。恐慌をきたす勇魚とメリー。そしてレガレクスも。ああ、そのレガレクスの苛烈さも素晴しかったですね。そうか、この子はこうした激しさを内に隠していたのか。対照的なヤエの存在も魅力的で、ええ、キョウが倒れた夢路の前に現れた。これはキョウの力ないしはヤエの能力でもって夢路を治癒させるとか!? いやあ、全然違いましたよ。なんと、そうか、これまでなんだかんだやたらと丈夫で、死にそうになりながらも立ち上がり、強大な相手にも立ち向かってきた夢路。そうか、そのタフさ、これにも理由があったのか。キョウと繋がっている? キョウが生きているかぎり夢路も死なない!? キョウとはなにものか、それはメリーも夢路もはっきりとわかってるのか。ふたりが目覚めさせた、ふたりが産んだ。それはどういうことなのか。しかし、このところの解明ラッシュ。驚かされっぱなしです。

『鬼が出るか蛇が出るか』、おお、なんと、最終回か。優と婆さまとの対決です。はたしてこの村の実権を握るのは誰なのか!? 優ひとりでは到底かなわない。優のピンチかけつけた霞をはじめとする心通わせた仲間たちと一緒だったら!? うん、かないませんでした。というか、婆さま、すごいのね。あんなに圧倒的とか思いませんでした。というか、この婆さまと優の父、殴りあっとるのか。すごいな親父どの。状況としては現状維持。いや、違いますよね。鈴と優、たしかに前に進んで、そして鈴の優をパクリとやってしまった理由なんかも明かされて、そうか、優の不快な匂いといわれていたもの、その正体もはっきりしてすっきりしました。そして、優の父ですよ。優のネズミを使う能力ですよ。あれ応用力あるよねとか前回感想でいってましたけど、まさにその応用をやってたーっ! いやもう悪辣。ほんと、とんでもない父でした。それまでわりといい雰囲気、穏やかなエピローグっぽかったのに!

『放課後のアルケミスト』、料理対決、前回ので決着ついてたんだ。そうか、てっきり2回戦3回戦と続くものかと思ってました。さてさて、今回は風紀委員会に所属する愛那クーベルタンの悩み相談ですよ。ところでこの子、超地獄忍者侍とかいってますけど、忍者なの? ほんとになんかそういう家柄とか? あるいはただのフリ? 謎だ。けど結構打たれ弱くて、いい感じのお嬢さんですね。この子、本当に不憫。錬金術部に持ち込んだ相談っていうのが、錬金術部を倒せる必殺忍法を知りたい。その相談をアルミに利用されて、いいように扱き使われるわ、しかもそれを修行とかいって頑張ってやっちゃって、素直なんだかちょろいんだか、うん、結構いい子じゃあありませんか。で、その修行の果てに手にいれたというもの。ああ、アルミが人に向けちゃ駄目なやつっていってたアレだ。アルミ曰くカマイタチ。なるほど、だいたいわかった。予想どおりというか期待どおりの展開。カイナの着ぐるみが解体されるのか!? と思ったら、違った! しかしひとり服の破れたカナメの、なんで自分だけという疑問にカイナの役回りちゃう? っていう一言がおかしくて、ほんと、この答、最高でした。

2017年5月24日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2017年7月号

 『まんがタイムきららフォワード』2017年7月号、発売されました。表紙は『あんハピ♪』。はなこと椿でありますよ。椿、可愛いですね。いちごのサンドウィッチ、いちごのケーキ、春を感じさせるお菓子、食べ物、小さなバスケットに入れまして、紅茶と一緒にいただきます。そのピクニック思わせる情景。はなこの不思議と自然な中間表情。そしてちょっとはにかんだ様子の椿です。椿の向こうではチモシーがいい顔でお茶飲んでるのね。ほんと、椿と好対照ですよ。

ゆるキャン△』、本当に面白いです。海にやってきたリンがすごくいい表情で、ふおおおおっ!! 海だぁーっ!! って、こんな喜び方する子でしたっけ!? うおお、すごく意外な表情! と思ったら、ああ、コラえるのね。あくまでも内心のイメージなんですね。この子のソロキャンの情景。いろんなもの見つけて、そのたびたびの感想、想像がおかしくて、あの大きなわんこ。クールな外観とはずいぶん違うんですね。今回はお母さんに頼まれたお茶、あれ、いいですよね。本当にそういうお店があるの? だとしたらちょっといってみたい! そして見付天神。神社の情景も魅力的。そしてお目当ての悉平太郎を探したところ、ああ……、悲しい話が……。そこからの友達とのメッセージのやりとり。ちょっと切ない話題も交換しながら、楽しいこと、嬉しいことをちゃんと意識していく。キャンプ場についてからも、リンのマイペースなキャンプ。そこにいるのはリンひとりなんだけどITの恩恵でもって言葉をかわし、そして友人を思う。これは今という時代ならではのソロキャンの情景なのかも知れませんね。あの眠ってるリンの表情、なにか喜び感じさせるものあって、ええ、充実のキャンプなのでしょうね。

『はるかなレシーブ』、沖縄予選本番です! かつてのライバル? 愛衣、舞と再会したりしてね、そうか愛衣さんは大学生だから出場はしないのね。一回戦を順当に勝ち上がったはるかな。二回戦でヨウカンと当たるんですね。いやあ、これやられましたね。はるかのサーブがいい感じに決まって先制点。お、これはいけるのかな? そう思わせて印象を引っくり返すんですよ。やられましたね。はるかなには弱点がある。その弱点を的確についていくっていうんですが、その弱点、かなたがよくよくわかってる。そうか、はるかなはブロッカーとレシーバーを分業してるんだ。なのではるかさえクリアしてしまえば、あとはかなたの領分。大きなエリアをひとりでフォローしないといけなくなる。じりじりと追い込まれて、どうだ、これで流れを変えられるか!? はるかの会心のアタックも拾われてしまって、ああ、ついにマッチポイント。これ、まさか負けやしないだろう、そう思うんですが、いやあ、どうだろうなあ。はるか、かなたのふたり、レベルが上がっていること、ばっちり伝わってきていただけに、陽菜、柑菜ふたりの強さがいや増して感じられますね。

『なでしこドレミソラ』。うおお、美弥さん、素晴しいな。今回は美弥がメインですよ。家での美弥、いいお姉ちゃんとしての姿をこれでもかって見せつけてくれるんですが、それに加えて扉の彼女も、さわやかな美しさにほのかに艶やかさが匂う、素敵な姿。本当、この子は魅力的だと思います。さてさてですよ。弟達也が、お姉ちゃんばっかりってスネちゃってるのね。三味線ばっかやってるのにお姉ちゃんは怒られない。自分はゲームばっかりやってるっていって怒られるのに。まあ屁理屈ですけどね。でもまあ難しいですよね。でもそれでお姉ちゃん、弟に歩みよって、どんなゲームしてるのって? でもって、弟、すごいね、これいいねっていわれてちょっと嬉しくなっちゃったなこれ。けどなんで水着で戦ってるの? これ面白かったなあ。なあ少年よ。女キャラ使ってるのバレたくないよね! 友達にも内緒だよね! けど、ほんと、いいお姉ちゃんだと思う。年が離れてるからかな? 本当の姉はこんなに素敵じゃないぞ! ともあれ、達也、ちょっと振舞いを改めて、さらに加えて、姉ちゃんちょっと可愛くなったよなですか!? もう、どうしたらいいのか。どうしたらいいのか。ねえ、なんだろう、素晴しいです。

『にじいろフォトグラフ』、新連載です。夏休みも終わりの頃。お婆ちゃんの家から自分の家へと戻ろうとしているのかな? むぎわら帽子のお嬢さん。内気でネガティブ、人の目が気になってしまう、そんな子なのですが、なるほどその理由、後に語られましたね。家に帰ったら、姉が大童。小さな金髪の女の子、見知らぬ子が玄関で大泣きしとってね、いったいどういうこと? まったくなにもわからぬままに任されてしまって、そしてこの子と一緒にギザギザ探しに町に出るんですね。ギザギザはひまわりのことだったのだけど、パパがとったしゃしんとおなじ? ということは、パパは写真家? タイトルのフォトグラフはここからきているのかな? そして主人公、葵のコンプレックスも語られて、それは青い目。人と違うことが嫌で、けれど青い目は綺麗だって、その子、サラにいってもらえて、自分と同じ青い目だって。サラとの交流通して、葵のコンプレックスなどもろもろ、それが癒えていくという物語なのかも知れませんね。しかし、サラの面倒を見ることになったっていうんですが、ということはこの金髪のパパ、撮影旅行とかで長く旅に出たりするのかな?

2017年5月23日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2017年7月号

『まんがタイムスペシャル』2017年7月号、昨日の続きです。

『ちんまり経理のヒメ先輩』。ヒメと若林の誤解、勘違い、すれ違い、めちゃくちゃ面白かったです。テレビニュースで見たボーナスの話題。けれど若林にはボーナスがなくて、と、それを気に病むヒナはいい先輩だなあ! あんまり気にして、ボーナスがないなら休暇を、そう思ったのに誤解されて解雇とか思われちゃう。いや、ヒナちゃん、まだまだ未熟というべきか、言葉の選びようが間違いだらけで、ほんと、若林は役立たず扱いされたと思ってるし、かと思ったら若林の言葉に、もうすぐ辞めちゃう!? ヒナも勘違いしちゃうのね。でも、それで父すなわち社長に談判して、少ないながらも若林に寸志を出させる。ええ、ほんと、いい先輩ですよ。ちょっとドタバタ。でもって勘違いも晴れて、ああ、最後のヒメの先輩風。最高だと思います。

『課長と私のおかず道』。めちゃくちゃ面白いです。いきなり後悔する保志からですよ。いったいどうしたのか、なにがあったのか!? なんと南条課長のおかず語りがノンストップ! その引き金を引いてしまったー! っていうんですね。しかしこのおかず談義、廊下まで聞こえてるのか。それで橘さんも加わって、ごはん派、パン派の熱い戦いが!? と思ったら、パンに合わないものはどうでもいい。すごいわ、めちゃくちゃ面白い。この人たちのおかず談義、なんてことないことを一生懸命に語る課長がおかしければ、ついついつきあっちゃう保志もいい。この人たちの、こうした時に現れる人柄、個性が本当によくて、表情が魅力的で、今回はそうしたよさ、ばっちり出てたと思いますよ。しかしついついたくさんになっちゃうおでんの話。あれ、実におかしい。うん、足して作る系のおかずって油断するとどんどん増えますよね。

『まちがいだらけの恋愛道場』。今回は圭介に迫ります。マサスケが街で見た圭介は店とは違い男の姿で、芝が見かけた圭介はいい男ふたりはべらしたセレブ風。いったいどちらが本当の圭介なのか。あるいはどちらも違うのか。それを本人にそれとなく聞いてみようというのだけど、圭介ノリノリ。で、圭介の過去の恋の話。聞いてる芝とマサスケの、それぞれ全然違うこと想像してるのがほんとおかしくって、けど圭介の真実までには辿りつけんのかー! いやあ、これずっと謎でいくんだろうなあ。圭介の謎、ちょっと知りたいなあ。そう思ってる私は芝サイドの人間です。

メェ〜探偵フワロ』、ミスレモン、報われました! ずっと悩んでた小説。読み切りながらも載ります! 代原ながらも載ります! レモンさん、浮かれてみたかと思えば、一緒に載るだろう小説に自作を比べちゃったりしてね、もうそうなったら不安で不安でっていう、その気持ちの揺れ、見てるとおかしいんだけど、本人には切実なんだろうなあ。しかしそれでコバーン少年、レモンさんの助けになろうとあちこちに取材しようっていうんだけど、うおお、ラウールが酷い! 死人みたくなっとるよ! コバーン少年を前に大人の態度で接してたローラさんも、壊れたラウールにその鬱屈した気持ちを露にして、ほんと、これ、どんな面白さやねん。最高でしたよ。そしてやっぱりレモンさん大人気。おお、よかったなあ。好評じゃん。でも突っ込んだ感想が恥ずかしい! ああ、創作というのはそういうものなのかも知れませんね。その恥ずかしさや照れを超えないといかんのかあ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第26巻第7号(2017年7月号)

2017年5月22日月曜日

『まんがタイムスペシャル』2017年7月号

『まんがタイムスペシャル』2017年7月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』マキがメインでありますよ。いちご狩りですね。手にしたいちごの赤さも美しく、マキも負けずに魅力的に描かれています。春らしいいいイラストですよね。テーマはいちごなのですね。『ローカル女子の遠吠え』、りん子さんもいちご狩り。でもなんか楽しそうには見えないっすね。帽子もいちごっぽい。手にした風船もいちごです。『課長と私のおかず道』保志はいちごのショートケーキ? いや、タルトかな? 嬉しそうな表情が印象的。いいカットだと思います。

『ローカル女子の遠吠え』は大井川上流にある温泉地、川根が舞台であります。というのでのっけから温泉。あらまあ、りん子さん、えらいこと色っぽくいらっしゃいます。ハッチの父が川根にUターンして古民家を改装したカフェを開いたっていうんです。それで開店祝いに訪れたっていうんですが、ハッチの、ハッチのお父さんも、心に傷を負ってしまってらっしゃる……。もしかしたらハッチがブラック企業から逃げるの遅れたの、社会情勢の問題もあるのでしょうが、父の有り様見て、そうした働き方を異常と感じなかったからなのかも知れませんね。さて、今回の静岡風物は大井川鐵道ですよ。SL、吊り橋、そしてダムが見どころ。自然も多く、これはたしかに魅力的ですね。

『君のパンツに一目惚れ』。これ、ほんといいですよ。扉でクマパン、なにやってるの? ああ、そうか、ボタンつけの練習してるんだ。クマの刺繍、あれやったの自分だって嘘ついちまいましたからねえ。少しでも嘘を嘘にしないように頑張ってるんだ。クマの刺繍した張本人であるクマパンの母ちゃん。この人もいかします。なんと、クマパンのパンツ、全部に刺繍いれたんだ! 容赦ないな! しかもカバンにまでアップリケ! このにこやかで容赦ない母ちゃん。おっとりして素敵な母ちゃんだなあ、そう思ってたら、そうか、刺繍についてなめたこといったらあんなにも怖く! しかしクマパン、学校では人気者ですよね。それだけに刺繍ができないことバレてはいけない。うまく乗り切っていただきたいものです。

『穂積くんは猫に勝てない』。今回は猫の飼い主募集の話。そうか、自分たちで飼うだけじゃなく、ネットで希望者とのマッチングとかもしてるのですね。しかしそのマッチング、面談の大変なこと。どういう人柄か会って確認し、飼育可能であるか住居もろもろ確認していく。ああ、そうだよなあ、猫のしあわせ、それ考えれば、うかうかいいかげんな飼い主に引き渡すわけにはいけないものなあ。この面談の場で、穂積くん、活躍したじゃないですか。猫をかまいたくてしかたのない男の子を引き受けて、どうやったら猫と仲良くなれるのか、聞きかじりながらもアドバイスしてあげて、おお、穂積くん自身の猫との距離も縮まってるじゃないですか。先輩の穂積くんを見る目もちょっと変わってきている? そして穂積くん、猫とおしゃべり。おお、いいじゃないの。これ、とてもいいんじゃないでしょうか。

『はたらく女子のセーラー服』。フリーター山之木勇がバイト先に向かう途中で見掛けたセーラー服のお嬢さん。定期売り場で通学じゃなく通勤定期を買い求めて、ああ、この人、こんな格好しながらも社会人なのか。目的地は学校。勇の目的地と一緒。なるほど、学校で制服の採寸をするのが仕事なのですね。しかし、3ヶ月も常駐するものなのかい? 実は私、学生時分に制服店のバイトしてたことがあって、採寸日があって、それから少ししたらお渡しの日があって、それを公立2校、私立1校、春の重要な収入源でありました。まあ私が採寸するわけじゃないんですけどね。採寸にかかるいろいろ、こっそりスカート短めにして欲しい云々、そうしたリクエストあったりとか、そういう話聞いたりしてましたっけ。ともあれ、この漫画、簡単に制服、採寸について説明してくれたり、そしてそこに制服を愛しているという多賀さん。勇、その奇行につきあわされることになるんですね。いやまあ、マネキン代わりと考えたら、こういうのもありかもですよ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第26巻第7号(2017年7月号)

2017年5月21日日曜日

『まんがタイムきららMAX』2017年7月号

『まんがタイムきららMAX』2017年7月号、一昨日の続きです。

『合体アイドル!スノウちゃん』。皆で役割り分担してネットアイドルをやっている。いつもは編集でなんとかするのだけど、なんとライブに出ることになってしまって……、はたしてどうなる!? というのですが、いろいろギリギリでおかしかったです。なにがおかしいって、見た目&ダンス担当の瑠璃が割食わされまくりっていうのですよ。楽屋同室のカナリヤさんに、誰がスノウであるか秘密にしないといけない。っていうか、皆でスノウなわけなんだけど、ともあれ見た目スノウの瑠璃ですよ。緊張でお腹くだしてるとか無茶な嘘つかれるし、露出魔扱いされるし、さらには揉まれる。歌スノウである杏は杏で、緊張のあまり駄目になってしまってるし、お漏らし怖れてオムツ装備。って、気の毒すぎる。ほんと、いろいろギリギリでおかしかったですよ。

『夢見るプリマ・ガール!』、今回は先生メインですか。あかね先生がれいか先生から誘われるんですよ。映画にいかないか。今年のはダンスが見どころだからあかねもたぶん楽しめる。で、それがなにかというと、劇場版マジプリ狙われたマジプリレッツゴーオールスターダンスパーティーツアー。長い! 長すぎるよ! でもって当日、映画館前にあらわれたれいか。大型バイクでゴスロリ衣装、って濃いな! 特濃やな! バイク運転してたのはみゆのお母さんなんですね。れいかが映画に誘った。いや、むしろ召喚したって感じか? 映画にいくのと交換にゴスロリ服着せられてるっていうのか。いや、でも似合ってるからいいじゃん。みゆ母を呼んだ理由が奮ってました。見た目子供のこの人と一緒だと中学生以下対象の特典がもらえるから。って、すごいな、完璧じゃん。ものすごい実際的理由。素晴しかったです。最初はそれほど乗り気でなかったあかねも思わず引き込まれて感動して、そしてれいかは自分の好きという気持ちが承認されて、ええ、皆にとっていい体験になったんじゃないかなって思える、いいエピソードだったと思います。ここまでは……。いやもう、ラストにえらいのぶち込みましたね。ええ、みゆ母、よかれと思って大惨事! ええ、ほんと結構な大惨事です。

『機械科乙女のマキナレポート』。これほんと素晴しいです。冒頭から女の子3人の学校での日常描きましてね、食いしん坊で後先考えない紗とかね、そして凛々しいハンサムガール、あかねとかね、でもって機械大好き澄子。前回は機械工作とかやってたけど、今回はこういう普通の女子高生らしい表情見せて、キャラクターをより印象づけようというのかな? いや、違いましたよ。ページめくったらアーク溶接。すごいインパクト。溶接面がいいですよね。さらっとアーク溶接の説明がされて、そこからはもう機械科の世界ですよ。ちょっといい溶接面にウキウキの澄子とか素晴しい。でもって紗はやっぱり食いしん坊で、かと思ったら、おお、溶接完璧! このギャップがグッドですよね。すごい。すごくいい。そして澄子の年季の入りっぷり! それぞれに個性が際立ち、かつ生き生きと気持ちいい。理想的だと思います。最高です。

『ぱぺっとコール!』、これもいいなあ。扉のほとりんのうさぎパジャマ、最高に可愛い。そして本編。新歓用の脚本がさっぱり書けない。苦しんでるほとりんに、歌とかいれてみようか、しおりの提案。そこからどんどん話が進んでいくのが面白かったんですよ。吹奏楽部にお願いして音楽室を借りました。それでみんなで楽器使って、いろいろ歌を考える。っていうんだけど、ウインドチャイム、トライアングル、そしてゴングの3連発、おふざけなんですけどしおりが本当に楽しそうで、ほとりんもティンパニ、ボンゴ、バスドラムにシンバルでうさばらし! 可愛いわ、楽しいわ、面白いわ。とてもよかったです。ちふゆさん、万能なんですね。ピアノ、ばっちりじゃないですか。メロディ適当に作ったら伴奏までつけてくれる。即興で考えて、ピアノの前で歌ってるしおり、なんかはればれとして魅力的だなあ。対照的なのがつるちゃんで、ギター抱えて、聴いてください「疎外感」。ほんと、今回めちゃくちゃ面白い。ほんと、楽しくて、わくわくさせられる。ええ、これ、どんな結果になったんだろう。新歓の舞台、楽しみになるじゃありませんか。素晴しいですよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第14巻第7号(2017年7月号)

2017年5月20日土曜日

『まんがタイムファミリー』2017年7月号

『まんがタイムファミリー』2017年7月号、先日の続きです。

『かなみ育成中!』、いいですね。休日に男子とおでかけ。そういって服装選びに余念のない叶美さんですが、いや、待って、山登るの? いや、違うか、エコバックとか自転車とか、ちょっとおかしい。って、買い出しかー! 目的地は卸売スーパー。混雑必至。そんな状況でも成果を勝ち取らねばならない。一緒にいく男子、綾瀬はデートの相手じゃあない。同じ戦場に身を置く戦友だ! おお、なんだこのノリ。めちゃくちゃ面白いんだけど、綾瀬君、叶美に遅れをとってるじゃん。かくして自分の未熟を悟った綾瀬君。叶美を師匠と認定! ほんと、なんだこの展開! けど、叶美、師匠師匠と懐いてくる綾瀬のこと、弟みたいで可愛いなんて思っちゃって、おお、これはなにか進展あっちゃったりして!? と思ったけど、ないかも知れない……。これ、叶美が好きな男性のタイプ、弟タイプなのか頼れるタイプなのか、それさえわかってませんからね。ええ、まずそのへん見極めないといかんですよね。

『妹のおシゴトは時給2000円』。只野の過去、明かされましたね。なぜ彼はこんなに金持ちなのか。また家族ごっこなんてするにいたったのか。突然やってきた叔母が語っていった。そうか。只野、事故で家族を一度に失ったのか。それで保険金を遺産として受け取った。しかしこのできごとをきっかけに人間不信を深めてしまい……、というのだけど、只野、叔母に食い下がるのがよかった。只野のことなど眼中になく、遺産目当てで子供を取り合ったのか。しかし、これ、ミエ子、只野のことかばってね、感動的だったよ。叔母よりも、親戚よりも、この雇われた、金の繋がりでしかないごっこの家族の方がよっぽど只野のことを思ってる。ええ、この段々に相手のことを思いあうようになってきている状況、これにやられています。そして妹の真実。これにもやられました。只野、お前、只者じゃない。

『役職名はお嫁さん』。鹿沼、素晴しいな。ノーといえる部下です。獅子本の失恋を励ますのも部下の務め、そういう美如に、絶対違うと思います、ノーを突き付けて、でもってこの人、励ますとか元気づけるとか、致命的に下手! すごいな。一回結婚できただけでもすごいじゃないですか。それ、相手次第でけんかになるよ! また獅子本も獅子本で、落ち込んだ気持ちのコントロール抜群で、慣れなんだそうだけど、そうか……、慣れるほど失恋しとるのだね……。獅子本を励ます、そういって飲みに誘う卯月。獅子本のこと好きですよね、多分。鹿沼が気づいちゃった! って、気づくやろ! え? これで好きじゃないってことあったりするの!? そんな感じだったじゃん、ずっと! でも、それでも、なかなか恋愛関係みたいにはならんのだなあ。いいところまでいく。でもすぐに獅子本が揺れる。ここというとこで、卯月がちゃんと押さえないからだよなあ。ともあれ、まさか犬野夫妻のお隣さん、小説家の彼と獅子本が繋がるとは! いや、今回ちょっと予想したんですけどね。それがドンピシャ! ええ、これ、かなうのか。やっぱり失恋するのか。過去の恋愛とはちょっと違った経緯を辿りそうですよね。どうしたかたちで落ち着くのか。結構長い話になりそうな予感です。というか、きっと長く読みたいんだな、私が。

『パパとあそぼう!』。今回はママが可愛かったなあ。娘、さくらと一緒に遊びに出たパパ。雨に降られてカフェに一時避難したんですが、電話でそのこと聞いたママさんが、今から迎えにいこうかなあ。暗に自分もカフェにいきたいっていってるんですが、パパさん全然気づかない。うん、この人がこんなもってまわったいいまわしでわかるわけないじゃないですか! パパとのカフェ、さくら、楽しかったみたいですね。ちょっと大人の気分? そして帰宅後、夜にママさん、私もいきたかったっていった時のあの表情、ああ、やっぱり可愛い。うん、このパパさんには、私もいく、合流するっていわないと駄目っすよ。ダイレクトに甘えましょう。

『かしこみかしこみ』、奏衣様がお出かけです。桜、橘と三人で。ムク、山椒を置いていくのは心配だけど、ってそうなの!? あのふたりほど手のかからないのっていないんじゃなくって!? と思ったんだけど、奏衣様からしたらやっぱり違うのか。心配だから映画に誘うも、怖い映画はちょっとと拒否されてしまった。それでふたり神社に残されたムクと山椒。おお、廊下ででんぐり返りでありますか! うん、やんちゃだ! でもそこまでじゃないよね。これ山椒もノリノリで、でもそこまで悪いことじゃないよね? そしてムクも山椒も、奏衣様のこと好きなんですね。神社がシンと静まって、それがさみしいって。最初はわいわいでんぐり返りしてたふたりも、なんかしんなりしちゃって、それで奏衣様のことまだかなまだかなって、それがもう可愛くて、ええ、本当にいい子たちです。心配性の奏衣様もほんといい保護者で、みんな仲良し。素晴しいです。

  • 『まんがタイムファミリー』第35巻第7号(2017年7月号)

2017年5月19日金曜日

『まんがタイムきららMAX』2017年7月号

『まんがタイムきららMAX』2017年7月号、発売されました。表紙は『きんいろモザイク』。春です。綾を中心に穂乃花、カレンと華やかな三人娘がハイキー基調の表紙に映えて実に美しく素敵です。ほぼ白一色の背景。三人の揃いのドレスも、淡く落ち着いたピンクに白いエプロンが目立つ、これまた明るめのもの。そうしたハイキー寄りの表紙の各所にあしらわれた苺の赤が、三人の髪の黒、茶、金髪がアクセントを添えて、とても印象的なイラストに仕上がっています。ちょっと引っ込み気味の綾と、綾の手をとるカレン。そして動きのあるポーズの穂乃花。それぞれのキャラクターがよく出ていて、そしてその違いが魅力的な対比を描いてとてもよい表紙だと思います。皆の髪、そしてふわりと広がるスカートが、画面の中央に大きな円形を構成しています。安定感ある構図、視線も穂乃花の手にした皿の上、宝石みたいに美しい苺のタルトの印象の強さにぴたりと安定させられて、そうかと思えば、いったん落ち着いたその後に、三人の表情、髪の動きなびく様子、スカートの広がるその躍動がぐるりと視線を周囲すみずみまで誘導して飽きさせません。三人の足も動きに表情をつけて愛らしい。スタティックと見せてダイナミズムを隠した、完成度高いイラストだと思います。

『すくりぞ!』、ツバキヤマのヤバさが可視化されていますよ。寝子と待ち合わせ。そういいながら、たまたま出会ったにゅうと一緒にあちこちいっちゃいます。最初はにゅうも警戒してたけれど、ゲームショップではゲームに興味持ってくれて、アニメショップでも話題があって、そしてホテルの喫茶店ではピンチを救ってくれた。おお、にゅう、ツバキヤマへの心理的距離、縮まってるっぽいですよ。喫茶店のケーキ、その写真を部のグループに流してからがすごかったですね。リンがめっちゃヤバい。ルルもすごいテンション。これ、ここでの転換見せるために、知識だけ増えるルルが挿入されてたんですね。寝子の家に集まって、お土産のケーキでお茶をする。そこでのリンのすねちゃってるところとかね、それ見てまねるのはいいけどいじきたないってルルに見透かされてる寝子とかね、面白かったです。そして可視化されたツバキヤマのヤバさ。待ち合わせじゃなく待ち伏せ。誘えヨ!! 誘ってよ!! にゅうと寝子のダブルツッコミも冴えていましたよ。

はんどすたんど!』。いちごの見せ場がきましたよ。段違い平行棒。いちごはこれに賭けてたんだなあ。できることを確実にクリアしていく。そのいちごの一生懸命さがその表情からも見てとれて、身体の各所に力みマークが入ってるのは笑いどころなのかも知れないけれど、笑えないですよね。こんなに頑張ってるのに、笑うなんて無理ですよ。演技を終えてゆるんだ表情、あれも見事でした。ええ、皆に見どころ、皆にドラマがあって素晴しいです。そしてゆかちー。奇行の目立つゆかちー。緊張に弱いこの子が、皆より難易度高めの演技をしっかりきっちりこなしていって、ああ、あの表情、凛々しくてとてもいい。床の演技もエレガントで、この子、美しいなあ。演技すべて終えて電池が切れたとかもね、これ、よくあることだったりするのかも知れませんね。長丁場だもんね。ゆかちー、結果もちゃんとついてきて、おお、制覇だ! 第1位! これがこの子の自信になればいいなあ。本当にそう思いましたよ。

『私を球場に連れてって!』。面白いです。タマにボールが飛んでくる。だからグローブを貸してあげよう。でもそれで受けるんじゃなくて、頭に被ってヘルメットがわりにするんだ。ゲットしたボールを快く譲ってあげるタマ、いい人だ! そのボール貰った子、丸地猫子、8歳、レオナ、春子とも知り合いなんだ。赤ん坊の頃からずっと成長を見てきたというレオナ。ふたりの様子、近しさ感じさせていいですね、そういおうと思ったら、成長と共にキャッツは弱くなっていった……。おおう、縁起悪いよ……。春子、ファルコンズファンであること隠してたんですね。でも、気の利かないレオナのためにバレてしまった! そこからの展開、面白かったですよ。可愛いいい子の猫子さん。そう思ってたら、本性出たのか、やたらシビアな面をあらわにしてきて、そしてかつて福岡で共に生きた頃を思い出す……。いや、それ35年くらい前じゃないの!? ファンクラブの話とかよかったですね。そうでした。私も昔、球団のこども会とか入ってましたっけ。猫子とタマ、仲良くなったみたいでよかったですね。あのヘアピンも可愛い。そう思ったら手紙にちゃっかり裏切り禁止の駄目押しがあって、ほんと、野球のこととなったら容赦ない彼女らがとてもよいですよ。

『しろいぬシンドローム』、ゲストです。なかなかの驚きの展開。いや、こうなるっていうの、扉時点でしっかり予告されてましたよね。でも、なんでかその可能性に目を閉ざしていた模様です。子供の頃からずっと一緒に暮らしてきた犬。大好きなのに、一緒にいるだけですごくしあわせなのに、でももうずいぶん年をとってしまって、ああ、死んじゃうの!? そんなのつらいなあ。起こしてくれたことお礼いう時も、身体しんどいのに起こしてくれてありがとうね。もう老犬なのだなあ。なんだよう、切ないなあ、これ。そう思っていたら、人の姿をとって戻ってきた! ヒロインのクロノがね、構内放送で呼び出し受けた時、もしやって思ったの。学年首位だから、優等生だから、友人のりんに幸子がそういった話をしてて、始業式のスピーチの打ち合わせとかね、その呼び出しだって勘違いさせて、実はあのワンコが……、なんて展開あったら耐えられないかも知れん! そんな展開はありませんでした。むしろもっと驚きの、ワンコ、しろまるが人の姿をとって、転校生としてやってきた。望月白。まだいろいろ慣れない? 同居してるおばさんの発明? 薬で人の姿になったというのですが、感情が高ぶると犬の要素が出てしまう。おお、なるほど、それでそんなことに! 人の姿をとって、13歳相当の若さを取り戻して、気持ちも浮き立ったのかも知れませんね。

『サジちゃんの病み日記』、サジちゃんというのはこのいかにもヤバそうなこの子か。月宮沙慈。同じ学校の子、ひかりに異常な執着を示していて、カッターナイフで切った小指から流れる血で写真にハートマーク描いてみたりと、わりと本気で引いてしまうタイプの、いわゆるストーカーってやつ。ひかりは薄々誰かに見られていること気づいているのだけど、それがサジとはわかっていない。ひかりの友人、橋口メロは目敏くサジの存在に気がついて、というか、これで気づかない方がおかしくない!? ともあれ、ひかりを監視するサジを監視する。ちょっと邪魔してみるなんてやって、いやあ、これ大丈夫なのか。サジのヤバさを感じとりつつも、面白そうだから様子見しようというメロもちょっとまともじゃない。明らかにまともじゃない状況に身を置きつつも危機感の薄いひかりもわりと普通じゃない。まあ、漫画だからね。そうは思うのだけど、すまぬ、ちょっと引いた! 過激過剰に寄せていくこの漫画。ぬるくて埋没するよりも、これくらい尖ってる方がいいのかな。ともあれ頑張って次もついていきますよ!

  • 『まんがタイムきららMAX』第14巻第7号(2017年7月号)

2017年5月18日木曜日

『まんがタイムきららミラク』2017年7月号

『まんがタイムきららミラク』2017年7月号、一昨日の続きです。

『となり暮らしのねこめがね』、このふわふわとして、ちょっと気鬱な雰囲気、とてもいいですね。すかっとしない。なんだかもやっとしたもの抱えてる。ハキハキとしない受け答えが目立つのだけれど、だからといってウジウジしているわけじゃないという不思議な感触。あたりがやわらかで、しっとりとやさしげで、ほっとさせられるのがいいのですね。スマートフォンに対し興味を持たないテイ。また新しいお店に気後れしている? 消極性発揮してるテイ。どちらもどこかしっとりとした胸の内。それがやわらかなやりとりのすえにぽっと暖かみをもって落ち着く。そうしたところがとても素敵でありました。癖になりますね。なかなかない味わいがよいです。

しましまライオン』、試験目前にしたまこたち。おお、えりながめっちゃ優秀だ。試験のこと忘れてない。ノートもばっちり。日々の勉強もばっちり。試験のこと忘れてて焦るまこや千鳥のこと、ばっちり面倒見てくれるんですよ。おお、えりなさん、いいやつ! 試験勉強で人の歴史に触れて、人の世界の戦いについていろんな感想抱いて、それで王様のこととかね、なぜいおんが女王と呼ばれていたのか、女王となったのか、なんて話になって、いおんは全然そのこと話さないでしょう? 隠してるとかそういう風じゃないんですよね。なんでなんだろう、みたいにここで興味持たせておいて、最後にその経緯を教えてくれる。ああ、そうなんだ。まこのこと守りたい一心で仲間を威嚇してたら君臨しちゃったんだ! ほんと、おかしかったです。そして最後になんとなく結果出しちゃういおん。真面目で優秀なえりなと天才肌のいおん。ここでは元肉食獣が勉強優秀なんですね。

『また教室で』。友達ができたことしみじみ喜んでる天羽きさら。ひなこに会いたい一心で学校にいくんだけど、まさかのダンボール装備! 堂々とした歩み、只者ではありませんね。しかし面白かった。ひなこときさら、再会をはたして、連絡先交換しあって、そして街に遊びにいく。身元バレを怖れてるきさらですけど、あわや大騒ぎってなった時にダンボールかぶせて引っ張っていくひなこですよ。あれ、めちゃくちゃおかしかった。絵にもなんだか面白みと可愛さ、ただよってますよね。芸能人であること、普通の生活送れないこと、気に病んでいるきさらに素直さ全開で接するひなこ、よいですね。思わず泣いてしまって演技の練習ってごまかすきさら、いじらしいですね。ええ、可愛い人たちです。そうそう、前園あすかさん。またなにか面白そうな子が出てきてますよ。

『お願い!ロイヤルニート』、ひきこもりが過ぎて完全になまってしまってる桜花を鍛えます。いや、ほんと、ある程度しっかり身体を作っておいた方がいいよ、というんですが、いきなりタイヤを引いて走るとか、無茶ですよ。トレーニングを嫌がる桜花をその気にさせたほたるの言葉。ああ、芸術になった桜花の身体、是非見たいですね。VRを利用してゲームで身体を鍛えます。これ、いいなあ。最初はドタバタするばかりだった桜花が、ほたるのサポート受けて遊んでるうちにすっかり熟練の動き身につけてるの、最高でしたよ。ほたるが学校にいっている間は怠惰がほたるの代わりをして、これですっかり鍛えられたかと思ったら、ああー、ボール顔面で受けちゃった! でも、ボールを落とさなかった。ああ、桜花さん、強くなられた。応えるほたるも真摯で、ええ、これ、素敵ですって。感動のあまり泣いてしまいそうだった。瑠璃子さんもちゃんと桜花の頑張り、ふたりのきずな、認めてあげてくださいよ。

『甘雲ダイアリー』、優汐の様子が最近変です。なにか上の空。いったいどうしたのだろう。あの子のこと考えてるんですよね。ピンチを救ってくれたあの子。雨の日にしか出会えない。そうしたところに、なにかこの世のものではない、そうした雰囲気を感じとっていたのですが、ああ、そうではなかった。この世の人でした。優汐、図書室に向かう途中、その子に出会うんですね。はるのも優汐たちと同じ学校の生徒だったんですね。体が弱くて晴れの日には外に出られない。だから雨の日が楽しみだった。そんなはるのが優汐と友達になれたことを喜ぶあのくだりは切々とはるのの気持ちが伝わるようで、またそれを受ける優汐の気持ちも! とてもよかったです。またはるの、優汐に加えて、純霞と小雪とも知り合えて、ええ、世界が広がりましたね。

ラストピア』、カリンの家に遊びにいきます。ピアノ教えてくれるんだって。マノだけでは心配だからとリッタもついていくことになって、そうしたらメイドさんに泣かれた。カリンお嬢様がお友達を……!! って、そこまでなの!? ピアノにはじめて触れるマノ。カリンがマノにいろいろ教えてくれるんですけど、あんまり通じてるみたいじゃないのがおかしくて、まあ、マノだものなあ。この子は自由で、常識とかにはとらわれないものなあ。でも、それが楽しいと思うんですね。中央ドのキーにしるしがつけられている。姉のアンナがつけたんだっていう、そのこと話してるカリン、なんだかいいですね。そして生き生きしてるメイドのナツさんもすごくいい。カリンの家出にショックを受けたとかね、ほんと、お嬢様の、そして娘のこと、ナツも両親も大切に思ってるんだな。それだけに家出がショックだったんだなあ。しかしこの漫画、ほのぼとした人の交流、関係を描いて、とても暖かでやさしげだというのに、そこにふとのぞかせる不穏の影。はっとさせられますよね。それだけに、リッタへの無茶振り、皆での即興の合奏、そういう楽しそうな情景に心がしっかりつかまれてしまうんですね。

  • 『まんがタイムきららミラク』第6巻第7号(2017年7月号)

2017年5月17日水曜日

『まんがタイムファミリー』2017年7月号

『まんがタイムファミリー』2017年7月号、発売されました。表紙は、おお、雨の季節ですね。『大家さんは思春期!』チエちゃんが制服にレインコートで傘持っておむかえです。『広島さん、友達になってください』も、キミちゃん、紅が傘の下、ジャンプしてるのが溌剌として可愛い。『かなみ育成中!』、ひとつの傘の下、叶美と結にはさまれたさき、なんか緊張の面持ち? いや、三人ともにちょっと表情こわばってて、なんだ、なんなんだ、妙に赤面しちゃってるのがアレだ! アレですぞ! しかし結ちゃん、男前ですね。凛々しいハンサムガール。素敵です。

『感染!ウイちゃん』。のっけからハッキング! いやあ、タイムリーですよね。皆さん、身のまわりでランサムにやられた人とかいませんか? さて、この漫画、ウイルスだハッキングだ物騒なものテーマにしながらもこのほのぼのですよ。ハッキング!! これ、まさかのウイのくしゃみという。ウイルスが風邪ひくなんて、みたいな話なんだけど、強がるウイをなんとかして休ませよう、なんとかして養生させようとするあれこれが本当にいい感じ。とてもほのぼの、思わずにやにやさせられる、そんなよさがありました。ウイが寝込んで、ウイから風邪うつされた対策ソフトの彼女も寝込んで、それで堕落する、甘えてるっていうのね、あつしにとっては大変でしょうが、これもまたなんだか面白くて、いいですよ、好きな感じです。

『レオタードって、恥ずかしくないですか?』、素晴しいですよ。りなが体育館にいったら、そこに怪しい人影。こら〜! 何してるんだぁ! って捕まえる時のりなの妙に気の抜けた感じがもう最高でしたね。この子、一年生なんだ。市民祭りでりなたちのステージ見て、興味持ってくれたんだ。けど、なかなか素直にはいいだせない。そうか、なにか心に鬱屈するものあるんだな。そうか、ボーイッシュなこの子。女の子らしいスポーツが似合うわけないって思って、だから興味はあってもやりたいっていえないんだ。でも女の子っぽくなりたい。葛藤があるんだなあ。りなに聞いてもらえて、なんかすっきりしたみたいですね。相変わらず素直じゃないみたいですが、さあ、この子の部活見学、どうなりますでしょうか。先輩がやる気満々で、どんなことになるかほんと楽しみですよ。

『広島さん、友達になってください』。すごくいいですよ。皆で宮島にいきました。宮島のことやたら調べて、誰よりも詳しくなってしまってるキミちゃんがいいですね。厳島神社にお参りして、それからいろいろ宮島のいいところ、名所をまわります。豊国神社。五重塔。そして水族館。って、水族館あるんだ。しかも神社風なんだ。面白いな。牡蠣いかだが名物。トドも楽しいよって。そして若い子だけで食べ歩きして、デザートが牡蠣! ってマジか! 広島ってそうなん!? ほんと、宮島の魅力がようく伝わってくるエピソードでしたよ。自分もちょっといってみたい、そう思わせるものありましたね。そして宮島のことすっかり好きになってしまったタミ。これキミちゃんもそうよね。帰りたくないとゴネるタミに、あんたらもう広島の子じゃろってゆうて、こよう思ったら明日でもこれる、ええ、なんて前向きで溌剌とした言葉でしょう。ほんと、これ、じーんとさせられましたね。ええ、寄る辺なく漂うように過ごしてきたこの子ら、もう広島の子なんやね。

『牧場OL』、なんやこらー! 新・制・服!! ホルスタインモチーフの可愛い衣装を装備して野花さん、華麗に登場ですよ! うおお、めちゃくちゃ可愛いな。すまん、野花さんのことみくびっとった。脱柵した牛を追う野花、これめちゃくちゃよかったですね。可愛いわ。スアンさんは着いひんの? いや、ほんと、悪くないですよ。直売所、どんどん進んでいってるんですね。もう建物はほぼ出来上がってる模様。ただ具体的になにをやるかまでは決まりきっていなくて、当初予定の通販はやめようという話になって、いろいろ思うようには運ばないもんだなあ。落ち込みかけた野花をはげました糸魚川、よかったですよ。元気とりもどした野花もすごく魅力的。ああ、今回は楽しくて、可愛くて、まぶしくて、すごくいい。話としてはこれまでの総決算といった雰囲気ありまして、ノーススターファームの星置に朝里綿羊牧場の麗華、鷲巣牧場のはるかと、これまで野花が出会ってきた人たちがどんどん集まってきて、直売所の計画に参加してくれる。役場の観光課からも人がきてくれて、昆布森幸。舎熊さんも知り合いの農家さんに声かけてくれるっていって、皆でアイデア出し合ってるあの様子! もう感動的でさえありました。ものごとがかたちになる。アイデアが実現される。その面白さですね。さて、最後に奥さん、ちょっと気になることおっしゃってます。過去になにがあったのか。それだけに今度こそはうまくいって欲しいって気持ちにさせられますよね。ところで、麗華さん、めちゃくちゃ可愛いですよね。一番はスアンさんですけど。

  • 『まんがタイムファミリー』第35巻第7号(2017年7月号)