正直、チューナーはUNITUNE CLIPで決着したものだと思っていました。ストロボチューナーモードにすると±0.02セントの精度でチューニングできるすごいやつ。もし今後ペダルチューナーが必要になったときは、きっとPOLYTUNEを買うことになる。ギターの全弦を鳴らしてざっと状態を確認し、各弦のチューニングはストロボモードで精緻にあわせられるチューナー。もうこれしか考えてなかったのに、まさかのVOXを選ぶことに。なぜか。それは私にとって、これだと決め手になる機能があったからに他なりません。
オフセット・モード、この存在が大きかった。
ギターでは普通12平均律でチューニングしますが、それではうまく調和しないことが知られています。そのため、不協和が目立たないよう、特定の弦を高めに、あるいは低めにチューニングしたりするのですが、私は以前2弦に対しやっていたこのオフセットを、UNITUNE CLIPを導入してからはやらないようにしていました。
あれこれ考えて動かすよりも、高精度でジャストにチューニングした方が結果的にいいのではないかと考え直したからなのですが、VOX VST-1は高精度でチューニングできる上に、楽器にあわせたオフセット・チューニングが複数種類プリセットされている。正直これには面食らいました。
搭載されているチューニングのモードを以下に書き出してみます。
- CH: クロマチック(12平均律)
- G1: エレキ・ギターのレギュラー・チューニング
- G2: エレキ・ギターのBuzz Feitenチューニング
- AC: アコースティック・ギターのレギュラー・チューニング
- BS: ベース・ギターのレギュラー・チューニング
- OD: オープンD
- OE: オープンE
- OG: オープンG
- OA: オープンA
- DA: ギターのDADGAD
私に必要なのは、G1とACですね。エレキ・ギターとアコースティック・ギター。おそらく巻弦とプレーン弦の関係でそれぞれ別れているのだと思いますが、もともと歌の伴奏のためにはじめたギターです。コードがきれいに響いてほしい。となると、このオフセット・モードは願ってもない機能といえる。もう自分にはVXT-1しかないと、すっかり宗旨替えしてしまったのです。
精度についてはPOLYTUNEと同等のスペックを持っています。ストロボモードにすると±0.02セントの高精度でチューニングできる。ストロボモードでのチューニングはUNITUNE CLIPで慣れています。実際、問題なくチューニングできていて、むしろ針とか表示されるタイプより、こっちの方がわかりやすい。
さて問題がありました。これはいわゆるエフェクターってやつです。エフェクトペダルの一種。信号をモノラル標準ジャックで送ってやる必要があるのです。
エレキギターなら簡単ですよね。シールドケーブルを挿してやればいい。問題はアコースティックギター。私のメインギターはエレアコじゃないから、そのままじゃVXT-1に繋がらんのですよ。
そんなときはコンタクトマイクが便利です。
チューナーに音声信号を送るためのクリップ式マイクがあるのです。
買いましたね。KORGのCM-300。実際使ってみれば、おお、ちゃんと拾ってくれる。チューナーも問題なく反応する。
ACでオフセット・チューニングをしてみれば、不協和が軽減されたからかあるいは気のものか、いつもよりも響きがおちつきメロウに感じる。これもまた気のものか、声もいつもより楽に出るように思う。ほんとかね。
こればっかりは試してみないことにはわからないものだと思います。実際、このオフセットに慣れて、これが当たり前と感じるようになってから、12平均律であわせてみたら違いがはっきりするのかもしれません。
POLYTUNE 3にあってVXT-1にない機能は、複数弦のチューニングとバッファくらいでしょうか。正直、チューナーにバッファはなくてもいいと思ったので、私にとってVXT-1を選ばない理由はありませんでした。
今後、どんなチューナーが出てくるかわかりませんが、今のところVXT-1がベストになりました。クリップ式チューナーよりは手間がかかるけど、そうするだけのメリットがあるチューナーです。


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