2019年5月1日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2019年6月号

『まんがタイムきららキャラット』2019年6月号、先日の続きです。

『アニマエール!』。新バスケ先輩からの依頼です。前バスケ先輩が引退、安心して卒業してもらいたいから次の試合では勝ちたい。それで応援を、というんですが、まさかのお供え。でもって、受けるという前にもう食べてる虎徹! 虎徹は常識人寄りだと思うのに、食べ物からむとポンコツ度が増すなあ。虎徹を見る宇希のあの表情、眉のさがりよう、ほんとかなりきてましたね。今回のバスケ部応援、虎徹が入部するきっかけとなったのがバスケの応援だったことから見ても、虎徹の成長のマイルストーンとなる回なのかも知れません。応援歌を用意して、観客も巻き込んで、緊張にかたくなるバスケ部の皆の背を押す。そんなチア。ああ、彼女らの原点、それをまたきっちりとおさらいするかのようですね。こはねのチアを見て、表情が変わる新バスケ先輩、梶木、あれは本当にいい場面でした。

『mono』。カレーを食べたい春乃。カレー情報検索して、ほう、幻のカレーとかあるんだ、ほっとけや温泉へと向かうんですが、いや、今回、春乃の残念感が際立ちますね。ほっとけや温泉に到着して、幻のカレーを確認しながらも、先に風呂にはいろう! そうしたら売り切れるっていう不運。でもって、次は南相木カレーと目標決めて長野に向かうのだけど、ここからも酷い。めちゃくちゃな強行軍じゃん。道はうねうね、途中大弛峠の情報挿入しながらのカレーの旅ですが、道、舗装されてないの!? ほんま、カレー食べたいという思いつきでここまで無茶しちゃいますか。しかも、せっかくいったのにカレーがお休みとかね、この不運アンド不運。ほんと、春乃の残念感、そいつをいかに描くかに終始した、そんな回でしたよ。

『先パイがお呼びです!』。素敵な漫画だなあ。先輩の鼻歌からCM経由で映画の話題。ひまわり畑が出てくるっていうんだけど、ええと、ヘンリー・マンシーニ? ともあれ、一緒にひまわり畑を見にいこう、先輩の発案でふたりで小旅行することになるの、その都度都度のやりとりが素敵で、見ていてなんだかわくわくするの。嬉しそうなマヨを見るのが楽しそうな先輩とか、すごくいいこといったと思ったらうっかり忘れものしてたと発覚する先輩とか、でもね、すごく美しいの。ちょっと距離の近いふたり? そんな様子もいいの。帽子の交換、迷子イベント、マヨの気持ちの動くところ、先輩の注ぐ眼差しも、ほんと素晴しいの。この漫画、本当にいい。絵が美しい。キャラクターが美しい。そしてそのやり取りが素敵。電子書籍にする際、本当の本当に、解像度、ぐわっと大幅に上げちゃくれませんかね。シャープに、くっきり見たいんです。ほんと、眠い画質じゃもったいないエピソードです。

『ふじょ子とユリ子』、最終回です。ついにユリ子が決意しました。ふじょ子に告白する。その決意を後押しする岡本さん。ここからの告白のくだり、緊張しているユリ子と、いつものようにかめピエ話に終始するふじょ子? かと思ったら、ああ、ふじょ子、ユリ子一世一代の告白をそんなに簡単に!? いや、違う、簡単になんじゃなくて、ふじょ子にとってもユリ子は同じく大切だったってことなのか。ええ、この返事のシーンの割愛、それがいい効果をあげていた。なくてもちゃんとわかるもんなあ。そして最後の場面、ふたりのちょっと変わった関係性、それが大変に美しい。呼び方も違うじゃん! 百合ちゃん、藤子かーっ! いやもう、ふたり、いい表情してるなあ。

『ネコじまにゃんだフル』、最終回です。入学式に皆が揃わなければ先生には帰ってもらいます。その約束を果たすため、皆に学校にくるよう働きかけてきたわけですが、チワがこない! 先生、連行されちゃう!? クロやシロが抵抗しても、陽芽は聞き入れてくれなくて、と思ったら、ここにチワがきてくれた。チワのいいたいこと、それがよかったなって。先生のこれまでやってきたこと。焦らず、けれど諦めることもせず続けてきたこと、それが生きたんだ。ここからの陽芽のはからい。そして入学式を終えてからのこと。ああ、シロに頑張りをねぎらわれて、緊張の糸が切れちゃった? 先生、泣いちゃって、でも、ほんと、むくわれたなあって、よかったなあって、共感あふれる場面だったと思います。その後の陽芽との会話もよかった。ええ、いい最終回でした。

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