2016年5月24日火曜日

『まんがタイムきららフォワード』2016年7月号

 『まんがタイムきららフォワード』2016年7月号、発売されました。表紙は『あんハピ♪』、響とレンでありますよ。ふたり、制服姿でツーショット。いつもどおり表情薄めのレンさんは、猫やら小鳥やらに慕われまして、ええ、このへんはいつもどおりでありますよね。そして響さん、胸張って、いい笑顔。眉をこうぐいってあげまして、士気の高さも通常営業。でもね、あの笑ってる口元がですね、なんだかちょっと緩くってですね、これ、レンとのツーショットで嬉しい気持ちが溢れてる? いやもう、とても可愛らしいお嬢さんです。そして『がっこうぐらし!』のカットもございますよ。

『あんハピ♪』は響とレンがふたりでお出かけ。その前日、情報誌手に、どこにいくべきか悩んでる響、その意気込みがからまわりですよ。しかし今回、レンとの待ち合わせに響が遅れてこなかったっていうから奇跡的。朝方からずっと待ってたんか! じゃあ、珍しく迷わなかった? と思ったら、お母さんが連れてきてくれたんか。いいお母さんだ。今回ですね、やっぱり響の不運の原因は、この子の気持ちの持ちようだよなあ、みたいに思っちゃって、いや、そんな深刻な話するつもりじゃありませんよ? もっとね、こうね、素直にね、気持ちを表現すればいいじゃないの。レンに対する気持ちを隠したい、照れ隠しですよね、それで他のもの酷くいう癖ね、これなんとかせんと、この子の運は開けないと思う。って、あの映画について思ってもいないこといっちゃった響を叩いてしかるレンがおかしかったです。映画ですよ。ハナコと遭遇。ああ、映画を楽しみにしているハナコの可愛いこと。って、この子! 映写機材のトラブルで映画見られてないよ! ああ、可哀そうすぎる! まあ、これ、映画館も払い戻しの上、無料券の配布とかね、そういう措置を講じたろうし、ああ、だとしても可哀そうすぎる! うん、自分も経験あるんですよ。最初、朝一の上映って音だけなのかな? とか思ってた。響はね、いろいろいっちゃいかんこといいますし、なんだかんだで他の子たち敵視? して、遠ざけよう、関わりもたないようにしよう、そんな風に見えちゃう行動するしで、ほんと損してるんだけど、反面この子が悪い子じゃない、やる気が空回りしてるだけ、不器用が突出してしまってるだけってのがわかるようになってるから、憎めない。今回エピソードだけでも、充分そうした様子が感じられました。そうそう、友達に会ってしまう理由、レンのいってるやつね、ああ、なるほど、納得でした。ほんと、合流すればいいのにね。

『はるかなレシーブ』、今回はかなたの気持ちの振り返りでありますね。2年前のこと、パートナーの成美とクレアがペアを組んでいるところを見た。その時の気持ち、今も引っ掛かりとして残っていて、それをエミリと一緒に振り返ってみる。かなたの感じた怖れのこと。そしてエミリから教えられる、その時の成美の気持ち。ああ、成美もかなたのことをちゃんと思っている。大切なパートナーだからこそ、かなたの今を受け入れて、そして未来へと開ける可能性、それを信じたのだろうなあ。ええ、これまでが序章だったのかなあ。遥とかなたが本当の意味でのパートナーになる、その瞬間が描かれた今回。ああ、ここからふたりのビーチバレーがはじまっていくんだ、そうした感覚に震えました。

『ちょっといっぱい!』、新連載です。意外なジャンルだ! 主人公宮原もみじは高校生、ひとりぐらし? かつてお婆ちゃんのお店、居酒屋で、お手伝いしていた。その時のことが今も懐かしく思い出される、そんな彼女が、ふとした偶然? きっかけ? で、居酒屋バイトをすることになるんですね。って、びっくりしたよ。旬菜酒場こはる屋。今日からのバイトと勘違いされて引っ張り込まれたその店で、団体客の料理の補助をすることになった。って、待って、待って。いきなり茶碗蒸しは難しくない? 茶碗蒸しって、そうそう簡単に作ってお客に出せる、そんなメニューじゃなくなくない? びっくりして、けれど、この店長、南部皐月なるお姉さん、その目が確かであったってことなんでしょうね。しかしこの漫画、団体客が料理を、会話を楽しんでいる、それを説得力持って伝える絵の力、実に確かで、わくわくさせられるものありました。ほんと、この店でのバイトを継続すると決めたもみじ。この子がこれからこの店で出会って、知っていくことになる、こと、もの、人、それがいかなるものであるのか楽しみであります。

『45分間の魔法使い』、新連載です。離島の学校。生徒は女の子3人だけ? 学校へと続くなだらかな長い道、結構広い道だけど、全然車通らないのな! そんな道すがらですよ、ほうきでもって空を飛んでいるお姉さんに遭遇ですよ。その時の反応、三者三様でおかしかった。接触試みるものあれば、現実逃避するものあり。ほんと、両極端なふたり。その真ん中に位置するひとり。そんな感じであるますね。彼女ら、中等部の2年生なのか。始業式には、以下のリストからひとつ選択して持ってくること。それがマッチとかペットボトルとか竹ぼうきとか、いったい、これ、なんで? これがですね、それぞれ魔法の属性表してたのか! 最後に明かされるんですけど、その時の描写、よかったですよ。もともといた3人に転校生ひとり加わっての新学期。新たにはじまる魔法の授業。先生の見せるアピール、デモンストレーションに、これからはじまるなにかに対する期待や驚きを隠さない生徒たち。すごいすごいと繰り返す茅子のモノローグから思わずあげた感嘆の声! 一番おとなしかったこの子からしてこれですよ!

『あんふぇあロジック』、読み切りです。すなわちゲスト。これ、面白かったですよ。JRPG思わされる勇者と魔王の対決。そんな場面において、人数多くないか、戦力差ありすぎないか、いきなり勇者側からのクレームですよ。人間の都合なんか知るか、そうつっぱねる魔王軍。でも魔王は説得されかかっていて、アンフェアだった? おお、この魔王、話のわかるいいやつだ! フェアネスを感じさせる、いいやつだ! というか、戦いの条件に口うるさくなるという勇者だけど、これ、スポーツとかじゃないよね? とにかく、勇者サイド、人を食った連中で、でもその無茶にちゃんと耳を傾けてくれるって、ほんと、魔王さん、いいやつだよ。むしろ、このフェアネス重視する魔王に征服された方がよくない? 実際、この人、いや魔王か、無害そうだし、メロンソーダ!? ああ、おかしい。ゲーム機もらって喜ぶし、しかも勇者側のひとり、同じゲーム機持ってて、対戦どころか協力プレイ申し出る? ほんと、彼女らのやりとり、おかしくって、楽しくって、気楽に読んで笑ってほのぼのできる、いい漫画だったと思いますよ。

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