2018年3月31日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2018年5月号

『まんがタイムきららキャラット』2018年5月号、昨日の続きです。

『はやしたてまつり♪』。緊急合宿! え? 緊急? 普通の合宿じゃないのん? と思ったら、これ、前日合宿なのか。いやほんと、緊急すぎない? 演奏は明日、なのにまだ音が合わない。るなが焦っちゃって焦っちゃって、けれどさなみが能天気にお泊まりとかいってはしゃぐもんだから、怒る、怒る。なんとかなる、大丈夫。そういってたさなみの大丈夫が大丈夫じゃなかった。そら、るな、怒るわなあ。自分、るなのタイプだわ。きっと、めちゃくちゃ怒る。けど、詰め込みで練習してもあわない。すずめも煮詰まちゃって、うん、こういう気持ちもわかるよ。今回の合宿の、夕食をふたりで作ってみたり、片付けも、お風呂も、そして練習も、いろいろやることで、皆のこと、それぞれにいろいろわかってきた。この知るっていうことが大事なんじゃないかっていうの、ああ、確かにそういうことってあるかも知れない。よく知った相手の、その気持ちにそうようにあわせる。音楽、合奏っていうのはそういうものかも知れません。ええ、この合宿。きっといい結果をもたらしてくれそうですね。

『まちカドまぞく』。夏休みが終わって、ミカンが学校デビューですね。しかし、この学校すごいですよね。魔法少女とかね、呪いとかね、普通に受け入れてくれる。そうだよなあ、シャミ子のことも、魔族だってのあんま気にしてないみたいだものなあ。ミカンへの質問も、なんら普通の当たり前のこと聞いちゃってね、ほんと、この懐の深さよ。理想郷かよ。素晴しすぎるよ。ミカン、体育祭の実行委員にも参加して、桃、シャミ子とともに活躍して、もうなんら問題もなく、心配もなく、溶け込んでいけそうですね。今回の話ね、シャミ子たちの日常、学校生活にミカンも参加していく、日常に受け入れられるミカン、みたいな話なんだと思っていたんです。けど、違った。これ、序盤だ、新展開への導入だ。そうか、ミカンの呪い、それをなんとかしようとシャミ子、そして桃が奮闘する! この、シャミ子が自分の無力を実感しながらも、自分にできることを頑張ろうと奮起する流れ、素晴しいと思った。その気持ちの移り変わっていく様、丁寧に描かれていて、実によかったです。

『アニマエール!』。一山超えましたね。いよいよ大会当日。興奮してるこはねの様子、おかしくて、しかしなにがいいって、こはねの扱い心得てる宇希のあれこれですよ。興奮してるこはねを抱き留めて、私が犠牲になってる間に! って、ほんと、宇希、揺らぎがない。更衣室でのこはねもおかしかったです。服の下にユニフォーム着て、着ていてよかった! 自慢気なのに、スカートがシワシワ! 急いで正座で押してるのね、めちゃくちゃ面白かったわ。しかし今回、そんなこはねが大ピンチ。ひづめのこと、昔のチームメイトにもう大丈夫なんだって、いい演技見せて安心してもらうんだって、そうしたら、こんなにもカチコチになってしまうんだ! 動きがぎこちないだけじゃなく、笑顔もそうなるのか! これがもう意外で意外で、けど、そんなこはねがいつもの自分を取り戻すのがね、とてもよかった。チームの皆が、ひとりひとりが、自分の気持ちを話して、こはねの気持ちほぐしていってね、このくだり、相手のことよく理解しているってこと、それぞれが、それぞれのやりかたで、相手のことを思ってるんだってよくわかる、いいシーンだったと思います。そして会場に響く、客席からのエール! ああ、この漫画が描こうとしてきたこと、そのひとつの帰結を見たように思いましたよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第14巻第5号(2018年5月号)

2018年3月30日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2018年5月号

『まんがタイムきららキャラット』2018年5月号、一昨日の続きです。

『花降り宿のやどかり乙女』。六花の実家、民宿ちとせに皆で宿泊、里帰り。ところがいくら呼んでも返事はなく、入り口も鍵がかかってて……。ここで、六花、まさか本当に潰れたって心配するのね。そうか、娘ならではの辛辣さ? そして実子ならではの強行手段。この黒りっつん、好みですよ。六花の幼なじみ、橘紗千が母親と間違われたり、しかもサチ、のりのりで、いやほんと、それでいいんですか? そして六花の母、蓮子。皆の感想で、わかめじゃないってのがおかしくって、そうだよな、なんか似てないなって思ったんだよ。わかめだ。わかめ分がないんだ。今回描かれたいろいろ、蓮子の性格をよく伝えてましたね。娘から聞いてた帰ってくる日、一日間違えてるとか、雪たちの母、月子からの年賀状、こちらからは返してないとかね、こういう大雑把というか豪快な人なんだなってのがよくわかる。けど、ちょっと六花は似てないね、そう思ってたら、あー、そうでもないんだ。最後の最後、怒った六花と雪のタッグ。いやもう、この母に対抗すべく身につけたのが、この黒りっつんなわけですね。

『ふじょ子とユリ子』。ユリ子と一緒の帰宅を断わるふじょ子。なにか用事があるのかと思えば、三神と一緒に帰っているの見ちゃって、ユリ子、穏かじゃない。と思ったら、岡本さんに確保されとるがな。岡本さん、ふじょ子、三神のもとにユリ子を向かわせたくない理由がある模様。あの手この手でユリ子の足止めはかるんだけど、お宝写真で釣るとかね、結果的にユリ子、得してるよね。決して損ばかりさせないというの、なんだかフェアでいい感じでありました。いや、交渉材料に写真使われてるふじょ子にとってフェアかどうかはわからんのですが。ふじょ子たち、ユリ子の誕生日プレゼントを買いにいってたんですね。こうした話は実に定番ではあるんですけど、ふじょ子のチョイスが、ユリ子の好み優先とかじゃまったくないっていうのがふじょ子らしいというか、けどそれでもユリ子は嬉しそうだからいいのか? さすがに気の毒そうにしてる岡本さんがおかしかったですよ。

すわっぷ⇔すわっぷ』。前回のあゆとのキス、後を引いてしまっていたんですか。夏子に嫌われたんじゃないかって落ち込んでる春子。もちろんそんなことは全然ないんだけど、むしろ春子の体であゆとキスしてしまったことを申し訳なく思ってる。この気持ちのすれ違い。ええ、ただの友人とか、そういうのじゃもうなくなっちゃってますよね。今回、悩み落ち込む夏子の相談に乗る先生見ましてね、なるほど、年長者で、入れ替わりの理解者がいるということ、こういう展開にも持ち込めるわけだなって、うんうんうなずきながら読みましたよ。この先生との対話の中で、春子の体でよかった、夏子のままでするよりよかったと先生がいうのね、これどうも最初、解釈を間違えていて、もしかしてふたりの入れ替わり、夏子の体に秘密があるっていうことなのかなって、春子でのキスじゃ入れ替わらないんじゃないかなって、そう思ったんですね。でも、そうじゃないみたい? むしろ春子の気持ちを問題にしていたみたいです。そうそう、あゆとは入れ替わらなかったこと知らされた春子がね、夏子を独占できるって、すごくいい笑顔見せるんですね。あれ、ほんと、びっくりするほどのいい笑顔でしたよ。

『先パイがお呼びです!』。なんだか穏かな普通の日常とでもいえばいいんでしょうか。会長きなこが、塩田と佐藤、3人で一緒にカフェでお茶。呼び方がどうとか、わりと他愛もないことおしゃべりしている。そういうなんでもない状況と、そこにただようゆったりとした空気の感触、これはなんだかとてもよかったなあって思いまして、このスローであたたかみあるチャーミングな時間、狙って描いてるのならすごいよなあって、感心しきりです。今回、会長たちの優雅なお茶会と、それを眺めるマヨ、おぐのふたり。おぐちゃんが、塩田先輩、佐藤先輩のこと、素敵だって、しっかりばっちり語ってくれて、そして会長は完璧! これでね、もしかしたら自分の知ってる会長の姿、あれは本当に自分だけが知ってることなんじゃないかって、マヨが意識しだすのね。なんか、すごく特別なのかもって思いはじめるのね。すごいと思った。これ、じわっと人の気持ちの機微をうがって、マヨの心の瑞々しくわきたつ様、静かで、けれど浮き立つそんなこの子の心の様子。ささやかかも知れないけれど、とても美しかったと思います。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第14巻第5号(2018年5月号)

2018年3月29日木曜日

『まんがタイムオリジナル』2018年5月号

『まんがタイムオリジナル』2018年5月号、一昨日の続きです。

『カントリー少女は都会をめざす!?』。のっけから八重と大河が全力疾走。なにから逃げてるの!? って思ったら、違うのか。バス乗ろうとしてるのか。けど乗り遅れてしまって、次のバスは1時間後。大変だな! という気持ちと、わりと本数あるなという感情、同時に沸いて難しい。うん、そこまで絶望的に田舎ではないんですよね。というか、絶望的な田舎を知ってるのはみなちゃんか。今回は、亜紀の特技でいいのかな? あれ、面白かったですね。なにもないところで空想するのが得意だっていうんですけど、それ、空想!? なんかトリップっていいくらいの飛びっぷりじゃない!? 徒歩移動中の大河と八重のやりとりも面白い。ふたり、いいコンビやないですか。大河がぱっと振った言葉に即応してみせる八重。見事なコンビネーションでした。しかし、このバスの本数はじめ、不便に鍛えられるのか、みなちゃんのあの我慢強さ? あるいは鷹揚さ? 見事なものがありますよ。

『スズちゃんでしょ!』。おとなりさんから白菜もらったスズちゃん。なんと、声が出ない! どうしたの!? って思ったら、あー、一週間くらい誰とも口をきいてないからって、すごいな、よっぽどだ。ひとり暮らしってそんな感じなのかな。大変だなあ。隣の奥さんも面白いですよね。ウチのコうるさくない!? って聞いてくれるんだけど、どうも一番うるさ、いや、にぎやかなの、奥さんっぽいな。奥さんと姑の対話、というかケンカ? んー、なんか大変そうですな。今回は、元気、にぎやか、活気と、あまりにひっそり静かすぎる生活の対比って感じですね。どちらもほどほどがいいんですね。スズちゃんの、幽霊に間違われるくだりとか、面白かった。というか、廃屋扱いされてるんだ!

『部屋にマッチョの霊がいます』。おお、木葉、頑張ったよ。例の困ったお客ですよ。おそらくはこの店で買ってない本を、返品させろとゴネてくる。大声で木葉のこと恫喝して、ああ、木葉、一番与し易そうだからと、ナメられてしまってる。けど今回の木葉、すごくよかったよ。うっすら涙目になりながらも、毅然とした対応して、声も大きく、ハキハキと、返品の規定、きっちり説明してみせたよ。木葉、強くなったなあ。強くなるという決意にあふれたあの眼差し、凛々しくて、立派でした。しかし、この子がこうして頑張るとアッコの存在感が薄くなる? どうなんだろう。木葉の状況にリンクしてるのか、あるいは本編で推測されてるように、ポルターガイストの練習で消耗したから? わからんのだけど、こうして消えそうになるっていうの、不安になりますよね。そして涼さんにトラブル? 弟さん、容態悪いの!? なんか大変なこと、心配にさせること、立て続けで、いやもう気持ちが休まらない引きですよ、これ。

巻末に掲載されている5タイトル、『あかるい夫婦生活』、『ぎんぶら』、『歌詠みもみじ』、『脳内フェスタ』、『まんしゅう』が最終回を迎えました。あー、これちょっとした転換点だ。とりわけ『まんしゅう』の終わるということに、時代の変化を感じずにはおられません。『まんしゅう』、この漫画、連載されてから30年以上になりますよね。私が四コマを読み始めた時にはすでにベテランの風格感じさせていて、オリジナル、ファミリーと2誌にまたがって連載されていた人気作。ファミリーでは長く表紙もつとめてましたよね。自分がファミリーを買いはじめた頃は、『まんしゅう』表紙だったんじゃなかったかなあ。

長期連載という点では『あかるい夫婦生活』も同様で、これは20年弱といったところでしょうか。私が四コマを読みはじめてしばらくしてからはじまってるんですよね。ずいぶんフレッシュな、新進の四コマという印象だったのですが、今ではもうすっかり長期連載。でも、私の中ではずっとフレッシュだったんだよなあ。かつては高校生編とかもあって、だいすけ、はなこの結婚前、学生時代が描かれてたの、あれもどこかほのぼのとしてよかったんだよな。

思い出話はなつかしさとともに、なにか切なさも感じさせて、いずれはくるだろう変化、それがまさに今きたのだということを意識させられて、ああ時は過ぎた。時代も変わりゆくのでありますね。

  • 『まんがタイムオリジナル』第37巻第5号(2018年5月号)

2018年3月28日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2018年5月号

『まんがタイムきららキャラット』2018年5月号、発売されました。表紙は『NEW GAME!』。ああ、これはパリの街角、カフェの情景ですね。いや、国内かも。日本でもオープンカフェ、はやってましたもんね。でも、こういうの見せられるとどうしてもパリを思ってしまって、そしてコーヒーとケーキでくつろぐ青葉にねね、ほたるの三人、その服装なんかも、なんかね、フランス思わせてくれて、いやあ、悪くないですよ。ちょっとおしゃれ、くつろいだ風に大人っぽさも加わって、雰囲気のあるいいイラストでありますよ。

『恋する小惑星』。今回はちょっと部活を離れて、バイトでありますね。みら曰く、金欠戦隊オカネナインジャー。それですずの家、パン屋さんで働かせてもらうことになったんですね。仕事の前に、前回のミネラルショーで買ってきたお土産。あおにはラピスラズリ、すずには錫石。どう使うのか聞かれて、わかんないって答えてるみらが面白いですね。確かに、これ、なにかに使ったりするのかな? 標本だから、観賞用ですよね? 今回、パン屋の制服姿、カラーに映えてとてもきれい。でもって、パン屋バイト、初心者ふたりに付いていてくれるっていってたすずが、開店早々にふたり見捨てちゃってるの、これ、おかしいわ。でも、よくある情景だと思う。今回の面白かったの、四角いパンを積み出すみらとか、でもって、クロワッサン=三日月と聞いて、月齢7くらいって天文つっこみいれるふたり、いやいやとてもよかったです。すずの妹、芽も登場して、ああ、お姉ちゃんはキレイ可愛い系だけど、妹さんは凛々しいかっこいい系なんだ。今回、すずが生き生きのびのびしてて面白かった。ほんと、女のコ大好きなんですね。あやまる芽に、慣れてるというあお。さすがにちょっとひいてるみら。面白い回でした。

『ゆず35歳@中学生やってます』。ゆず、書店でバイトしてた過去の自分を覚えられていたことに、とっさの嘘で対応してしまった。それで今回は、嘘の後始末をするゆずです。ゆずであってゆずでない、架空の姉を演じてみせるっていうんですが、いやあ、見た目はゆずだものなあ。隠しとおせるものなのかなあ。ところが、すごいな、なずな、匂いで同定しようとしてるよ。ナツミならぬゆず、香水つけてきてセーフなんていってますが、これ、この危険を予測して!? だとしたら、変態は変態を知るってやつなのやも知れませんな。今回は、うしろめたいことがあると疑心暗鬼に陥る、そんな話でしたね。うめことのBL談義で、ふとした一言がなずなのつっこみを招いてしまった。さらに食い下がるうめこに身バレの危機を感じるゆずだけど、うめこはBL話を掘り下げたいだけ、なずなもBL話に興味ないから話の腰を折りたかっただけ。それぞれの真意が誤解されているという状況の面白さ、実によかったです。

『mono』。聖地巡礼編、おかしなテンションで3回目に突入ですよ。車中泊2時間睡眠。つらい……。でっかいあくびがこだまして返ってきてるの、おかしかった。というか、立ったまま寝てるし! 『ゆるキャン△』でロケハンした時と今で、すでに変わってしまってる建物とかあるんですね。早太郎のいーっとか、高ボッチの名前の由来とか、『ゆるキャン△』とは違うテイスト、情報が盛られるの面白くって、そう思ってたところにどーんと見せられる鉢伏山からの眺望! うわー、この威力、そしてその情緒。自然に、情景に圧倒されて、魅入られる人の気持ちが、これでもかって伝わってきて、ほんと、これ、たまんないですね。そして最後に、霧ケ峰のカメラですよ。怖っ!! って、情緒に笑い、この幅広く揺さぶってくれる感じが最高でしたね。

『相浦さんは出席番号1番』、ゲストです。名前のせいで、いつも出席番号が1番になってしまう相浦さん。自分も出席番号はやかったけど、1番の記憶ってないんですよね。だいたい3番くらい。名簿で先頭に必ずくる名前ってどんなのだろう、そんなこと考えたことが私にもあって、アイカワとかかなあて思ってたんですが、ああ、アイウラか、アイウラははやいわ。逆にこれよりはやくなりそうな名前というのが思いつかない。さて、この漫画の主人公相浦さんは、名前も愛なので、なおさらはやい。新しいクラス、春のこの時期は憂鬱で、クラスでの自己紹介、たいていが出席番号順。きっと自分からだという予想は見事にあたって、ホームルームでは自分から自己紹介。2限目、3限目も同様で、緊張のあまり胃を痛くしてるっていうんですね。この漫画、そういう学校生活のちょっとしたあるあるをピックアップしていくみたいな感じですね。相浦がなんでも1番なのが嫌といえば、佐藤文代は、その名前の特性で、たいてい教壇の前あたりにされてしまうっていうんです。対し、元気な渡辺若菜、この子の場合は名前が有利に働いて、そうか、たいてい一番後ろになりますか。そう思ってたら、4限目は後ろから自己紹介か。先生、パターンはずしてくる人なんだな。いたいた、そういう先生いましたね。名前で決められた席がきっかけになって友達ができた。そして、後ろの席のマイペースな飯塚まひるさんも、席順がきっかけで近しくなったケースといえましょうか。この漫画、初回のテーマを自己紹介にしたことで、登場人物それぞれを、フルネームも含めてね、スムーズに紹介できてるの、いい感じだったのではないでしょうか。そして愛の言動見てるとね、新学期やクラス替えの後に感じる不安や期待、そういったもの思い出させてくれて、懐かしいというか、いや、今でも異動とかあるとおんなじか、共感があるのも悪くないって思ったんですね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第14巻第5号(2018年5月号)

2018年3月27日火曜日

『まんがタイムオリジナル』2018年5月号

『まんがタイムオリジナル』2018年5月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』。テーマは笑いでしょうか。山下ナースに吉田ナース、ふたり、なんだか楽しそうに談笑してる? この感じ、ぱっと明るくて、素敵でありますね。『らいか・デイズ』は、らいかと悠美、でいいんだよね? なんか、髪の色違うよね? アイドルなのかな、マイク持ってふたりで踊ってるんだけど、らいかがすごいがにまたで、うん、この子らしい不器用さといえるかもですね。『小森さんは断れない!!』はめぐみとまさ子。ええと、ストリートダンスかい? めぐみはともかく、こんなにアグレッシブなまさ子って! なにか珍しいもの見た気がします。

『北斎のむすめ。』。次回で最終回なんですね。火事で焼け出された遊女たち。もっぱら市井の話題は、花魁高尾のなまりで、けど栄はそんなことちっとも気にしちゃいない。むしろ、その方が気楽といった風にしているの、すごくいいなって思いましたよ。そして高尾も、教養ある気位の高い女、そう思わせてきたわけだけど、そうかあ、ほんとはおしゃべり好きなのか! 死んだ遊女のために髪を切り、自分のコンプレックスも栄に告げて、それで楽になったのか、さっぱりしたいい表情じゃないですか。これまでよりずっと好きかも知れません。吉野は無事。揚巻も無事。けど、あの火をつけたという子は高尾、揚巻をかばって亡くなってしまったんですね。なんとも切ない話があって、かと思えばバイタリティあふれる姿見せてくれたりもして、この情感に元気、活気、いやあ、いい漫画でありますよ。そして活気取り戻した色町の情景に、ああ、栄、代表作一歩手前にいるのかい。光の強さ、闇の濃さ。その絵に栄の込めようという思い、垣間見えたかと思えて、ええ、ついにここまで達したのかあ。なんだか感慨深いですよ。

『コスプレ先生の絵画教室』。今回は高校の制服をきます。でも、ななみは20代もなかばだからと遠慮して、こないだまで高校生だったまなに依頼。それはそうと、恥ずかしいって、いつも半裸とか平気そうなのに! 人間というのは複雑なものなのだなあ……。今回は、おっさんたちやる気出しすぎじゃないですか!? そんなに、そんなに、制服見たいですか!? あかん、ほんまあかんでおっさんら、そら通報されてもしゃーなしやで。まなの通ってた学校の制服、ブレザーなんですね。いやいや、元気元気、とても可愛いですよ。でもリクエストはセーラー服。なんかね、情緒感じさせる思い出語りあれば、もうおっさん、そら通報されるのもやむなしやでってのも語られて、ほんま、おっさんら、あかんで! そんなおっさんらの夢を砕くまなのポーズ、よかったですね。今回は、情緒と最低やでおっさん! のギャップが目白押しだったわけですけど、最後の最後、情緒担当だったはずのおっさんも、あかんでおっさん! ほんま、駄目サイドに踏み込んで、こういう業というかなんというか、実に面白かったです。

『ゆとりの町長』。本当に面白い。いよいよ選挙戦本番。ポスターも貼り出されて、いよいよ選挙活動、本格的にはじめることになるわけですが、そうか、選挙カーってシートベルトしなくてもいいんだ。でもって、氏名の連呼、あれって自動車や船での移動中は可、自転車だと違反って、なんだろう、よくわからんなあ! なんなら自動車でも不可にしてくれよ。名前だけ連呼されても意味ないってねえ。さてさて、今回の選挙戦、現職と新人みつ氏の泥の投げ合い、めちゃくちゃ面白いな。もう、揺れる揺れる。これ、本来なら勝ち目なんてまるでなかったゆとりにも、もしかしたら!? があるかもって思わせてくれる。ほんと、面白い。でもって、ゆとりのアピール、ろくなのなかったんだけど、ひとつね、日本一若い首長が誕生したらメディアで話題になる。それをチャンスとして、町のアピールに繋げたい。すごいな、前向きじゃないですか。なんか、本当にゆとりの当選、ありかもって思わせてくれます。そして現職。ああ、息子がアドバイスしてしまった。ゆとりの当選可能性、皆が面白いことが起こりそうと思ってる、そこを崩そうっていうのか。で、最後の最後、大落ちにみつ氏。ほんと、面白い。なんだろう、空気読まないって感じ、バリバリですよ。

『少女Switch』、ゲストです。面白かった! 背も高く、目付きも鋭い、それが原因で人が寄付かないという女子高生、土肥麗。この子のもとに届いた、うさんくさい入れ替わりアプリ。まさかこいつが本物で、出会い頭に隣のクラスの久美浜マコと入れ替わってしまったっていうんですね。あの入れ替わった時のね、胸が無い…、お腹もちょっと出てる…、足が短い…、細くない…。うららさん、どこで確認しとるの! というか、マコさんに謝って! 全体にテンポよく、動きも、セリフも、ハキハキ、活発に動いてるのがいい感じ。キャラクターも魅力的で、初回にシチュエーションとキャラクターを紹介しつつ、きちんと面白い展開盛り込んでくるのは好感持てました。男子との距離が近いマコ。うららの体で、胸押し付けちゃったりして、それ、うらら in マコが気にして涙目になってるの、そうか、身体の発達だけじゃなく、気持ちの面でもずいぶん違いがあるぞっての見えて、面白かった。というか、マコ、これまで胸があたるとか、全然気にしたこともなかったし、あるいは気にする必要もなかったのかも知れんな。全体に距離の近いマコ、距離をとろうとするうらら。成績が残念なマコ、優秀なうららといった具合に、対照的にキャラクター描きつつ、極端すぎないのもいい感じ。シチュエーションこそは非常識なのに、うららが思ったり感じたりしてること、そこに常識の尺度が感じられて、突飛な状況に当たり前の感情、うまくバランスがとれていたことで、置き去りにされることなく楽しく読めた。まとまりある、いい漫画だったと思います。

  • 『まんがタイムオリジナル』第37巻第5号(2018年5月号)

2018年3月26日月曜日

まんがタイムファミリー

正直なところをいうと、『まんがタイムファミリー』の休刊はまったくの予想外でした。

まんがタイム系列誌、2月に入ってから次号最終回の文字が目立つようになって、それでも最初は休刊とまでは思わなかったんですね。恒例といっていいものかわからないけれど、まれにある誌面刷新。人気作を残して、残りを一気に入れ替えるみたいなことは、タイム系に限らずきらら系でもわりとあって、その度に好きな連載がなくなる、好きな作家がいなくなるというので、落ち込んでみたり、荒れてみたりと、かつてはいろいろ気持ちを忙しくしていたわけですが、最近ではすっかり慣れっこになってしまって、さみしさに天を仰ぐ程度ですませられるようにはなっています。

どうも今回はいつもの刷新とは感じが違うな。そう思ったのはジャンボ3月号を読んだ時でした。いくらなんでも終わるのが多すぎやしないか? これは休刊あるな。内心そう思いながらタイム系列誌の発売日を迎えるたびに休刊を確信していったのですが、それがまさかの2誌というのは予想のほかで、一気に2誌! 道理でバタバタとあれだけの数、畳んでいったわけだ。

さすがにこたえましたね。マジかー! 天を仰ぎましたよ。

『まんがタイムファミリー』を講読することになったきっかけは、正直いうとはっきり覚えていません。そもそもいつごろ読みはじめたのかさえさだかではなく、Wikipediaあたりでざっと過去の掲載作を眺めてみたところ、ああ、2000年ごろだなとおぼろげながら思い出されてくる。2004年はじまりの『おこしやす』の初回には間に合っていたな。2000年はじまりの『ユーアーマイサン』初回は雑誌では読んでいない。『+1サプライズ』の初回は読んでたんじゃないかな? 

ラディカル・ホスピタル』がきっかけですね。今は亡き『まんがタイムラブリー』に、2000年4月号から掲載されるようになったこの漫画に魅せられて、掲載誌を次々講読していくことになったんだった。

ファミリーを読むようになった時期は2000年末から2001年初頭にかけて、これで間違いなさそうです。

そうか、2001年か。中途からの読者ではあるけれど、それでもファミリーの付き合い、15年を超えていたんだなあ。

まんがタイムファミリーの休刊を受けて天を仰いだというのは、15年講読してきた雑誌が終わったことのショックもありますが、ジャンボ、ファミリーという四コマ漫画のプラットフォームが失われる、そのショックがより大きかったからです。

先日、twitterに少し書いたものを引用します。

多い多いといわれがちな四コマ誌ですが、多いこと自体は決して悪いことではなかったのですよ。雑誌の数が多いということは、それだけ多くの漫画を掲載することができるということで、それだけの裾野の広さを持つことができます。雑誌ごとに少しずつ異なるカラー、異なる読者層も手伝って、多様、多彩な漫画が育まれる土壌となる。この裾野をどれだけ広げることができるか。その大切さは、雑誌を作ってる人たちが、一番よくわかってることだったんじゃないかなとも思うのです。

私が四コマ誌を読んできて、おそらく一番に大切と思ってきたものは多様性です。いろんな漫画がある。一冊の雑誌だけでも、いろんなタイプの漫画が載っている。ぱっと派手で人気のあるものがあれば、地味ながらも地力のある面白いものもある。とにかく明るくて楽しいものから、時にしみじみと情に訴えるものまで、多様に広がる個性の違い、タッチの差異に触れるのが、なにより楽しかった。

これはいっていいことなのかわからないけれど、私が好きで好きでしかたのない漫画、あんまり売れないんですかね、単行本にならないのもたくさんありました。でも、そういった漫画に魅かれてやまない私には、たとえ単行本にはならないのだとしても、読める環境があるということがありがたかった。毎月の掲載を楽しみにして、今月はどんなの読ませてくれるのだろう。私は、雑誌は極力頭から読んでいくようにしてるから、どうしても楽しみは後回しみたいになってしまうんだけど、我慢できなくて途中から読んでしまうこともあったりして。

けれど、この度の2誌休刊にともなう再編で、好きだった漫画がたくさん終わってしまいました。ジャンボ、ファミリーにとどまらず、本誌、スペシャル、オリジナルにおいてもたくさん終わって、ああ、時代が過ぎ去っていくと虚無を感じつつ天を仰がないではおられませんでした。

今後、四コマ誌がどうなっていくのかは、一読者にすぎない私にはわかりません。私の予想したように売れる漫画に注力していくことになるのか、あるいは、今回の再編にも残った新作たちが、今後の多様性を支えていってくれることになるのか。

後者だったいいなと思います。そして、将来のヒット作がその多様性の土壌から生まれてくれること、願ってやみません。

  • まんがタイムファミリー

2018年3月25日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年5月号

『まんがタイムきららフォワード』2018年5月号、昨日の続きです。

『ライター×ライター』。いや、もう、やられました。アニメの現場で起こること。突発的な出来事に翻弄される人達を描く漫画であるわけですが、そうか、アニメは分業で作るもの。どこかひとつを担う部署、すなわち会社なりスタジオなりが突然倒産することもあるのか。今回はCGを担当する会社の倒産が降り掛かって、代わりの会社は見つけたものの、スケジュールは大幅にくるってしまう。具体的には、第3話の見せ場が間に合わなくなってしまい、ゆえにそれを脚本でカバーする必要が生じてしまった。脚本というのは最初にできて、それに従って作っていくものだ、そういう考えでいたのですが、そう簡単ではないのだということ知らされた思いがします。まれに、破綻とまではいわずとも、ほつれが見え隠れすることってあるじゃないですか。ああ、これは作ってる人達、悔しいだろうなあ。そう思ったりするんだけど、表向きには問題なく見えても薄氷を踏む思いで乗り越えてるケースがあるのかも。そして、いわゆる原作改変、自分は、面白ければ改変OK派なのですが、それがやむない事情でそうせざるを得なかった、作り手にとっても不本意な改変であった可能性もあるんだな、そうしたこと思わされました。いやしかし、この漫画においては、原作者が改変で酷い目にあった経験のある。そうしたハードル置いてみせて、そのやむなく改変をクリアさせてみせるというのがね、アイデア出そうと頑張って、そして閃くその様子。ああ、いい物語になってるなあって思わされて、大変よかったです。最後にはすがすがしい思いで読み終えられましたよ。

夢喰いメリー』。これ、大丈夫なんでしょうか。まさしくDデイである文化祭当日。学外からは銘無しが押し寄せてくる。当初はうまく退けられるのかな、そう思っていたのだけど、まさか見えるだけの一般生徒、モブと思わせられていたそれが、ヤエなの? じゃあ中庭にいたのは誰!? どういうこと!? 何度読み返してもわからない。ええと、ヤエ、ふたりいたっけ? あるいはなんか仕掛けあったっけ? 既刊遡らないと駄目か!? いや、もう、この混乱。まさしく、初動を白儀に完全におさえられてしまった。ほんと、ここからどう挽回の目があるんだろう。校内の混乱もそうですが、読者である自分自身も右往左往するかのようでありますよ。しかし、ヤエ、中庭のが偽物ということでいいんでしょうね。ともあれ、ずっと眼鏡でいたこの子、眼鏡なくても可愛いな。えらいことですよ。ほんと。イチマちゃんに続くニューヒロインの誕生かも知れませんよ、これ。もう、動揺しっぱなしですよ。

『江波くんは生きるのがつらい』。えらいことになっとるな。江波くん、なんで座禅なんかやっとるの。座禅部にて、煩悩を滅するといって座禅体験をやってるわけですが、その煩悩っていうの、なんとまあダイレクトに即物的! いや、これでこそ江波くんなのかも知れん。この体験座禅会、竹松も参加してみるんだけど、いやまあ、あきませんね! 寝る、BL妄想がはかどる、よだれまでたらす。いいな、この子。すごくいい。どうせ男のことでも考えてるんでしょ、そういわれて、まさかの回答、男と男のことです!!! いいきっちゃったよ! いいキャラクターになったなあ。竹松の言葉、煩悩があるから生きてて楽しい。いいですね。江波にもなにか届いたようで、なによりじゃないですか。と、その前に、座禅部会長、すごいキャラだな! 嗜虐性が見えてきたのはわかったけど、僧衣の下がそんなことになってるたあ思わなかった。ほんとね、新興なんたらみたいなのかな? みたいにも思ったんだけど、そこまで重い展開しないの、これはいいところだと思います。しかし、竹松のおかげで、江波、いい刺激、あるいは頑なになってる心が自由になりそうで、今後も目が離せないですな、これ。

『まんが家cherry!』。いい話でしたよ。この漫画、ところどころにキャラの奇行があったりしますけど、今回はその奇行の理由などが明らかになって、そしてその以上のもの見せてくれました。とっとこぴょん太郎から助けを求められた春香。そうか、とこぴょん、本名は菜の花っていうんだ。原稿がピンチ。それで助けてほしいというのですが、ここで連載の大変さが語られて、この分析が追い付かないという叫び。人によってネックになるところは違うのだろうけれど、多かれ少なかれ誰もがこうした叫びを飲み込んで、必死に描いていたりするのだろうなあ。今回は、こうした作家の苦しみをただ語るだけでなく、親の七光、そういわれることを嫌がって、人前に素顔をさらさなかった菜の花の心情も乗せてきて、ああ、このつっぱってきたというのが、この子の強みで、けれど今は弱みになっているんですね。今回のエピソードは、謝恩会からの長いパスがあって、だからこそより強くうったえるものがあるのだと思う。あの、障子を開けたそこにポツンと置かれたインク瓶。父、大文字燃が菜の花のことに気づいたのはいつだったんだろう。あの謝恩会、表彰式での壇上、菜の花が表彰状をひったくるようにして受け取った、あの時だったんだろうか。わからないのだけれど、漫画家の先達としてだけではない、父としての思いみたいなものが、見せぬ姿に感ぜられましたね。

2018年3月24日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年5月号

 『まんがタイムきららフォワード』2018年5月号、発売されました。表紙は『ゆるキャン△』。これはダッチオーブンってやつ? もう、料理上手のなでしこ、面目躍如ですよね。手にした鍋の中は、蒸した、いや焼いたのかな!? 鶏が丸ごと! 野菜もジャガイモ、ブロッコリーがゴロゴロ入って、これはまたおいしそうなキャンプご飯でありますよ。なでしこ、満面の笑み、素晴しい。そしてしまりんは鍋の中に興味津々? なんだかふたりの会話の聞こえてきそうなイラストです。あちこちにちりばめられた、ちんまいアキ、あおい、斉藤さんもまた可愛くていいですよね。でもってチクワ! チワワ、ええなあ。

ゆるキャン△』。先生、すごいな。こないだのキャンプ、アキたちを救出しにいったときのね記憶が、もう酒しかない。食べた鍋、具がなにかだったかさえさだかじゃないって、すごい、尋常じゃない。けど、この先生から次のキャンプ地の候補が出てくる。野クルのメンバー、先生も含めて、それぞれが独立して考えて動いている感があるの、ほんといいって思いますよ。さて、なでしこ、ソロキャンに挑戦っていうんですが、いやいや、心配、すごく心配よ。そりゃお父さんお母さん、それにお姉さんも、ソロとか反対しますって。実際になでしこのソロキャンプがどうなるかは別として、りんに聞くソロキャン事前準備、これはいいですね。この漫画やアニメに触れて、自分もキャンプやってみたい、そう思った人には、うってつけの初心者向けアドバイスになってるんじゃないかって思いました。移動手段についてとか、水道トイレといった設備のチェック、天気予報も気温までちゃんと確認しようといったようなところ、ええ、とても参考になる情報でした。しかし、私に関しては、なんらそのアドバイスを活かすことはないんですけどね! 

『ちょっといっぱい!』。なんか賑やかな回でしたね。お客さんのこない日、なにもすることないとダレはじめたところに、凛々しいお姉さんが来店。やたら店内チェックしたり、料理に使われてる素材の産地を聞いてきたりと、なにやら普通の人じゃないっぽい? 同業者なのかあるいはグルメ情報のライターなのか。偵察目的の客だろうとあたりをつけて接客してたのが、いつしかお姉さんの愚痴大会になっていくくだり、面白かったです。というか、このお姉さん、めちゃくちゃたくさん食べてるし、飲んでるな。真澄とも意気投合して乾杯乾杯って、いや、でも、アットホームな飲み屋だとこんな感じだったりするよな。自分も、学生のころよくいってたおでん屋で、大将にビール! みたいなことやってたわ。懐かしい。今回は、元気なお姉さんの発散? 見て、もみじが大人に絶望しちゃったりしてるのね、ほんとおかしい。凪も、テンションが次々変化する様に戸惑ったりしてね、酔っ払いとその対応について知る、イージーモードみたいな感触、大変よかったと思います。で、このお姉さん、チェーン居酒屋の社員か! 花園ももか。きっとまた出てきそうだなあ。

『幼ななじみがちょっと変』、ゲストです。幼ななじみの七瀬ひめ。この子、いろいろ言葉が足りないのか。して欲しいこと、希望もろもろを、ストレートに伝えずに、なんかまわりくどい? 奇行? でもって、主人公、夏樹に伝えるっていうんですね。5歳のころから、延々こういうの続けてるのか。もう仕事とかいっちゃってる夏樹だけど、いやいや付き合ってるとかではなく、なにか推理系のゲームみたいな感じになってるのは面白かったです。でも、夏樹、あんまりに七瀬が身近だからなのか、その真意、いろいろわからなくなってる? あんまりにわからなくって、追い詰められたみたいになっちゃって、それで七瀬のことちょっと泣かせちゃったりもしたけれど、結果オーライ? いや、当座の問題は解消しても、七瀬の要求はわかってないよね! この、夏樹はちっともわかってないけど、クラスの皆からしたらバレバレだっていうシチュエーション。言葉でもって説明するとかでなく、絵で、表現で、雰囲気でもって伝えてくれたの、ポイント高かったですよ。

『らららぞく』。え? 裸族ですって!? 目次見て瞬間思ったんですが、まさか本当に裸族とは。お姉ちゃんが裸族。小説家やってて、家から外に出る必要がないからって、どんどん服装がいいかげんになっていって、行き着いたところが全裸。うおお、これ、妹が家事はじめもろもろやってくれてるから可能なのか、あるいは妹がいなくてもこれでちゃんと生活送れるのか? 宅配とかきたらどうするのん? 担当編集者と会う時は妹の制服を借りたのか。自分の服はすでに全部処分済み、って、本当に極端だな。今回、妹の友達がテスト勉強しにくるっていうんですが、この姉が問題になる。お願いだから服を着てくれるよう頼んでも、嫌だ、無理だって、ほんと、かなわんお姉さんだな……。服着ると気持ち悪くなるんだ。うん、毛布でも被っとけ! ともあれ、裸にコート、一歩間違えば変質者、胸もとがばっと開けて、よそゆきの顔で妹の友達に挨拶しても、もうあかんから! この姉の奇行、友人たちにはなんとか理解してはもらえたみたいだけど、このお姉さん、いずれ立ち行かなくなりそうですよね。

2018年3月23日金曜日

『まんがタイムスペシャル』2018年5月号

『まんがタイムスペシャル』2018年5月号、昨日の続きです。

『ちんまり経理のヒメ先輩』。ヒメ、強いなあ! 学校でのこと、家業のもろもろがいろいろ気になる月末です。クラスの、ほらいつぞやの修繕で仕事してるヒメを見て、それから気になっちゃってる男子、石田がですね、仕事のこと聞くんだけど、大口入金、滞留債券、ヒメの話してることさっぱりわからないっていうのがね、いや、まあ、しゃあないよ、中学生だもん。若林のこと悪くいわれてムッとしてるヒメがいいですね。なんだか普段は見せない表情、ちょっとブサくて、なんだか色っぽかったです。さて、教科書販売の書店さん、売掛金の回収にきたっていうんですけど、来月でいいかな、そういったの聞いてヒメが黙ってられないっていうのがね、いや、面白いわ。人の仕事なのに、それでもほうってはおけないんだなあ。売り掛け云々、商売の機微ってのを身に染みてわかってるからこそなんだろうなあ。そこからの奔走、石田、役にたってるじゃん! でもって、武道場で、すごんでくる先輩相手にもひるまないヒメですよ。かっこいい! そりゃそうだよなあ、ヒメ、こう見えてもう社会人だもんな。しっかりしてるヒメのこと、石田はよりいっそうに憧れ深めたっぽいけど、ヒメからはさっぱりってのがいいですよね。ほんと、仲良くないですからって、悪気がないのがわかってるだけ、石田よ、ダメージ深いよね。

『君のパンツに一目惚れ』、最終回です。小桜に隠れて刺繍の特訓してる絹森。スベツヤの練習するんだっていうけど、全然うまくいかない。まあ、初心者だもんなあ。糸が荒れないようにするにはどうしたらいいかアドバイスもらえて、こういうちゃんと学べる環境作ってもらえてるのはよかったよなあ、絹森。そして、特訓してるところ、小桜に見つかっちゃった! でも、小桜、すごいよね。なんに対してもポジティブというか素直というか、疑うことを知らないというか、いいように解釈してくれてね、ああ、よかったじゃん、絹森。小桜との関係もおかしくならなかった。しかも頑張ってること、ちゃんと好きだって評価してくれたよ。絹森はポジティブに押し潰されそうっていってますけど、でもこうして刺繍に前向きに取り組んでいけそうというラスト。よかった。ひとつの区切りではあるけれど、このまま小桜や先輩たちと刺繍に取り組む絹森を思うことのできるラストでよかったと思います。

『お役所忍務のススメ』、最終回です。しのぶが忍者を好きになった理由、じゃないよな、物心ついたときには、もう忍者大好きだったんじゃんか、しのぶ。将来の夢も忍者一筋。ままごとにも忍者を導入する。忍者禁止されても、唐突に忍者をぶちこむサプライズままごと。まさかの産業スパイとか! ほんと、ありとあらゆる手段講じたわけですね。あんまりに忍者を押すせいで、友達から嫌がられちゃってって、そんなしのぶのこと元気づけたの、昔の課長だったんだ。うん、そんな流れだと思った。期待をまっこうから拾ってくれて、ええ、こいつは王道ってやつですね。今、その時のこと明かされて、焦ってるしのぶが可愛かったです。好きなことを仕事にしてるしのぶの話。この子のこの生き生きとした様、輝いてました。好きだったー。

『アテナの初恋』、最終回です。父ゼウスが力を失いつつあると思っているアテナの決断。自分がアポロンと結ばれることで、天界の危機をなんとかするんだって、これを自己犠牲といっていいのか、あるいは思いつめすぎといっていいものか。後者だよなあ、とは思うけれど、こうしてしごく真面目に物事を受け取るのがアテナ様という方だというのは、ずっとこの連載を追っていたものには、もうわかりきったことですよね。アテナからの依頼、これ、やっぱりやばいのか。エロスが尻込みしてるのがおかしかった。ヴィーナスの介入があった時も、エロス、必死だもの。ヴィーナスはじめ、アテナのことを思ってくれている人が、いや神様なんだけど、アテナのまわりにたくさんいるのが本当にいい漫画でした。時に危ういアテナだけど、こうした友達の存在があったからこそ、こうして安心して読めたんだろうなあ。そうしたこと、最終話にして改めて思わされたように思います。ところで、ヘスティアもアルテミスも、それぞれ状況に動きがあるのに、アテナだけまるで変化がないっていうのがねおかしかった。ほんと、父ゼウス、娘のことかまいすぎですよ。

メェ〜探偵フワロ』、最終回でした。ああ、笑顔で別れの挨拶ですか、フワロ氏。ほんと、この漫画好きだった。まさしくフワロ氏最後の事件といった塩梅。フワロ商会の使っていた新しい運送業者。こいつらにまんまと騙されて、盗品、密輸、さらには麻薬と、ヤバい物件の隠れ蓑にされていたっていうんですね。ハネムーン中のアーサーにミスレモン。本社から親書を託されてきたコバーン少年と、あちらこちらから、今のまずい状況をものがたる情報もろもろが集まってくる。そしてフワロ氏の推理がばっちり当たっていたと判明した瞬間ね、ああ、フワロ氏、今回ばかりははずれてくれって思っていたんだろうなあ。フワロ氏、鬼の形相! そうか、怒ったフワロ氏、報復は自身の財産失ってでも完遂したわけか。自爆攻撃だけど、フワロ氏自身はきれいな身だな。こういうところ、うまいよねえ。フワロ氏、愛と事業を天秤にかけて、事業をとった人だったわけだけれど、こうして事業を手放して、はじめて素直になれたのかも知れないんですね。フワロ氏、ヒマラヤの新天地。ああ、おっさん、頑張れ。きっとこの人なら、いや羊だけど、うまくいくんじゃないかなって思えるんですよ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第27巻第5号(2018年5月号)

2018年3月22日木曜日

『まんがタイムスペシャル』2018年5月号

『まんがタイムスペシャル』2018年5月号、発売されました。表紙は、ええと、朝ご飯か。腰に手をやって、ダイナミックにビンの牛乳一気に飲んでる『恋愛ラボ』リコさんでありますよ。最初、下がトランクスかと思っておののいたのだけど、これ、パジャマか。パジャマですよね? 『可愛い上司を困らせたい』めぐみはコーヒー片手に新聞読んで、『穂積くんは猫に勝てない』倉木は、猫に邪魔されそうになりながらも、ベーコンエッグにトーストの朝食です。『渚は太陽をひとりじめ』渚はパジャマ? でサンドイッチですね。皆、それぞれの朝の情景。個性が見え隠れして面白いですね。

『課長と私のおかず道』。今回の展開、さらに一捻りといいましょうか、南条課長と保志が取り組んでる趣味のおかず探求。これがふたりの間だけのことでなく、部長の結婚記念日の贈り物に活かされるっていうのがよかったですよ。ミニハンバーグのデミグラ煮込み。これ、部長におすすめするってことは、わりと作りやすいのかな。デミグラスソースも缶のを使うわけだから、肉ダネのしたごしらえさえちゃんとできれば、うまくいけそうね。と、まあ、ちょっと自分でも作ってみたいかもなって思わせてくれる魅力と、そして部長夫婦の思い出刺激するそのメニュー。ああ、いい話でした。でもって、この結婚というのが保志の妄想にも作用してみたりね、そして謎めいた東條さんの登場。ひと波乱ありですか? うまくまとめて、さらに広げていきそうなところ、いいですね。進展など見られそうじゃないですか?

『ちっちゃい先輩が可愛すぎる。』。移籍前のゲスト掲載なんですが、これ、野見山凛子の視点から、これまでの駒井紗和、高瀬初、ふたりの様子を見てみましたといった風で、駒井先輩のキャラクターとかね、高瀬との関係、なれなれしすぎる感じとかね、わりとしっかり厳しめ視点で説明されるのが面白かったです。というか、誤解含みっていうのもね、なるほど、高瀬は気をつけないといけませんな。というか、野見山チーフからしたら、駒井のこと危うくて心配でしかたないんでしょうね。個室の飲み屋っていうのもね、そうそう、そんな話ありました、ありました。っていうんですが、チーフの心配、これはあるよね。ええ、可能ならチーフも同席するのがいいんでしょうが、そうそううまくはいかんもんなあ。指摘されてようやく気づいた駒井が大変。今後もチーフにはふたりのこと、失敗、間違いなどないよう、お願いしたいところです。

『年上の物理女子は可愛いと思いませんか?』。妹千佳からおうちデートといわれて、ちょっと意識しかけてる朝永。けど、湯川部長との勉強会、少なくとも部長にはなんらの他意も意識もないって感じですね。意外だったのが、部長の部屋、わりと可愛くしあがっていて、正直もっと殺風景な感じなんじゃないかって思ってたんですけど、可愛い綺麗とサイエンス趣味を共存させていて、実にレベルが高かった。けど、部長、インテリアではこういう共存共生させられるのに、勉強となるとそうはいかんのですね。いや、違うか、古典、英語にもサイエンスを共存しないではおられないのか。矛盾の故事に科学的アプローチで取り組む部長。英語の例文も、具体的状況を思い浮かべないではおられない。部長、なんぎな性格ですなあ! でも、ちょっとわかる。むしろ、こういうのが面白いとも思っちゃいますよね。今回、部長のよさ、よく出てましたね。素直であること、褒める言葉も憧れる気持ちも、飾らずそのまま伝えてくれる。朝永はそんな部長のこと、またなんか意識しちゃったようですけど、同時にまた部長とは違う素直さ見せてくれてますよね。ええ、千佳が心配するほどですよ?

『さめてる少女と夢見る叔父さん』、ゲストです。学校サボってること母親から見咎められた里莉。それで特にしかられるとかでなく、代わりになのかな? 叔父の、つまり母の弟? のやってる喫茶店にお手伝いとして送り込まれてしまうっていうんですね。そうか、里莉の生命線はスマートフォンか。ネット見て、暇潰して、やるべき最低限はこなすけれど、それ以上は求めない、タイトルにあるとおり、冷めちゃってる、それが里莉。けど、こうして冷めた素振り見せてるの、人見知りだったり、気が小さい? そういうのを隠したいからかも知れないですね。叔父さん、昔は小説家を目指してて、今でも書いてる、ネットに公開してるんだって、本業の合間、カウンターでも書いちゃうってくらいなんですが、この夢を隠さず、けれど影ではもっと頑張ってるっていうの、冷めてる里莉にもなんか伝わっちゃったんですかね。叔父さん、いろいろ荒っぽかったり、雑だったりするみたいだけど、こういう青くささってのが、この姪にはいいのかも知れませんね。

『となりにこしてきた妹です』、ゲストです。自分もひとり暮らしする、そういう妹は中学生。なんと、ひとり暮らししている兄の隣室に住むっていうんだ。同居という選択はしなかったんだ。家賃、倍! 親御さん、頑張ってるなあ。自分のこと、自立した大人だっていう妹だけど、引っ越しの荷物、たくさんありすぎて運べない。大きな荷物も家具の組み立ても兄に頼って、それでずいぶん助かってるんだけど、ひとりでできるんだーって駄々こねてしまう。これ、兄は自分で家賃出してるのか。なるほど、社会人か。学生だと思ってた。妹の家賃は父が、水道、ガス、電気代は兄が持つ。妹の自立心を父、兄ふたりで支援といった具合なのでしょうか。ともあれ、おとなのつもりで、まだまだおとなにはなれていない、そんな背伸びの様子、それを愛でようといった感じの漫画でありますね。

  • 『まんがタイムスペシャル』第27巻第5号(2018年5月号)

2018年3月21日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年5月号

『まんがタイムきららMAX』2018年5月号、昨日の続きです。

『ぼっち・ざ・ろっく!』。思った以上に地に足ついた展開見せて驚きました。初っ端のバイトいきたくなさに風邪ひこうとしてるひとり、いやさぼっちはもうしょうがないとしても、バイトにいってからのいろいろ、ライブハウスの仕事いろいろが紹介されたり、それからドリンク強制の理由なんかも語られるところがですね、へー、そういうことだったんだ。普通にライブハウスの取り分を大きくするためなのかと思ってました。カウンターで接客がんばってるぼっちの様子、面白かったです。カウンター下に隠れてる。出てきたと思ったら、目があやしい。でも、こうやってちょっとずつでも進んでるっていうのが描かれるの、悪くないなって思ったのでした。それと今回、ドリンク覚えるためにギター弾きだしたのね、あれ、コミカルな描写ではあるんですが、店長にギタリストとしてのぼっちを意識させるきっかけになってますよね。これはなにかきそう、そう思わせるフックでありますね。

『のけもの少女同盟』。今回はニカのエピソードですね。クラスで浮いてる、というか、日本語しゃべれない設定にすることで、あえて関係を断ってるって感じですよね。でも、一部クラスメイトにはバレていて、松里まこもそのひとり。というか、この子だけかな、気づいてるの。趣味がニカちゃん鑑賞というちょっとヤバめの子だけど、眼鏡とゆるくウェーブがかった髪がキュートだから許します。ニカとどうすれば仲良くなれるか、作戦たてて、小道具も準備してといろいろ余念がないんですが、その前段としてスマホの壁紙覗き見てるその様子があやしくてあやしくて、いや、ほんと、この子とニカ、近づけていいのか!? 心配になるレベルです。クラスのヒエラルキー高めの女子、井川由香のこと苦々しく見ているニカのため? 弱みを握ろうと後をつけるとか、ほんと、いろいろアウトなんだけど、おなじ女児向けアイドルアニメのファンってわかって、めでたしめでたし? なのか、ほんと、これ。距離は近くなった。確執もなくなった。けど、弱み握りあってみたいにもなってるよ!? でも、同好の仲間としてかばってくれたりね、ニカのクラスでの友達作り、いい具合にスタート切れそうです。

はんどすたんど!』。めちゃくちゃ面白い……。今回は床から段違い平行棒までが描かれるんですが、ななみ、いちご、ひなた3人ともに、床はそうでもない。あの畳み掛ける「床はそうでもない」のフレーズ。そこからのフリーズ。のっけから最高じゃないですか。演技に入ってからもいい感じ。なにがいいって、いちごガールのかたい表情とかで面白がらせてくれる反面、演技自体はずいぶんよくなってるよってちゃんと描いてくれてるところ、すごく好感持てる。最後の技に入るいちごの気負いと、そしてひょいっとハードル越えちゃった! ってところ。あー、もうね、ぐっとくるわ。いい雰囲気の会とかいって、またなんかおかしなテンションになってるんですけど、皆それぞれに課題を克服して、一緒にうまくなっていっているんだよっていう描写、大好き。ななみとかね、まだ、だばだば走ってるんだけど、それでもなんとか破綻なく終わらせたじゃありませんか。そうでもない床でこうなら、それぞれの得意、持ち味の発揮される競技となればどんな描写がくるのか!? もうすごく期待しちゃいますね。第一段のひなた、段違い平行棒の演技も、ちょっと失敗もあったけど、全体にうまく乗り切った。ななみ、いちごからも、先生からもよかったっていってもらって、ええ、これ、ほんとによかったよ。自分で思ってるほど悪くはなかったよってひなたが気づくことができたのなら、本当にこれはさいわいです。

『TCGirls』。この漫画、こういう方向にぶっちぎってもなんら問題ないっていうの、実際強みだよなあ。自室にいたはずが目覚めたらAsterのスタッフルームにいたというアン。とまどいながら店に出ようとしたら、なんとシオンが倒されてボロボロになってるっていうんですよ。なぬ、闇の決闘者が光のカードを奪いにきたというのですか! とまあ、つっこみどころ満載の展開に、アンが、頭を打ったんだね!! ストレートに常識を叩き込む。けど、基本常識で動いてたこの子が、デュエルと聞くとがらりとかわる。その上、これ、自分の夢だってちゃんと自覚しちゃうんですね。それからのエンジョイっぷり、最高におかしかったです。アニメさながらのデュエルができる! ってんで大興奮。生き生きとしてニイナを倒し、そうしたら次はラスボス、闇の決闘者登場。って、店の外で待っててくれたんだ! このナンセンス! けど、アンの夢だからしょうがない。そう思ってただただ面白がってたら、アンの逆転フラグですよ。シオンから光のカードを渡されたアンの、デュエル中に人からカードを受け取るのは駄目だっていうのね、たとえ夢でもポリシーをつらぬこうっていうんだ! いや、結局ルール破っちゃうんですけどさ、そのくだりのアンのつっこみももうほんとおっしゃるとおりで、なんだろうなあこの直球の気持ちよさ。今回の、夢と完全に割り切っての悪ノリっぽいおかしみに、すっきりと夢オチで幕引きする。もう期待されるものをしっかりばっちり見せてくれた感がありました。

  • 『まんがタイムきららMAX』第15巻第5号(2018年5月号)

2018年3月20日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年5月号

『まんがタイムきららMAX』2018年5月号、昨日の続きです。

『私を球場に連れてって!』。あれ? なんで扉絵、狭山茶? と思ってたら、なるほど、タマがバイトで狭山茶を売ることになったんですね。夏休み、遊びすぎてお金が足りなくなりました。そういうタマに、ファル子が球場での売り子のバイトを紹介してくれたんですね。球場の売り子バイト。試合をじっくり見るわけにはいかないけど、球場に入れる、試合も見られる、野球ファンにはいい仕事なんじゃないのかなあ。と思ってしまうんですが、甘い考えでしょうか。しかし、タマのバイト、てっきりファル子と同じビールの売り子だと思ってましたよ。狭山茶を売ります。着物きます。ああ、これ、似合ってて可愛いじゃん。レオナが余計なこというたびに5本買わされる流れ、ありゃあ面白かったですね。容赦ないっすよ、タマさん。でもって、猫子がお茶買ってくれてるの見て、さみしがってるファル子。いや、そりゃまあ子供なんですからビールを買えるわけないっすよね。ここの猫子ファル子、すごくよかったですよ。今回、球場ならではの危険と、それをどう察知するかとかね、それから重い荷物担いでの階段昇り降り、大変だっていうのちゃんと語られて、どう対処しよう、どういう心構えで乗り切ろうってね、工夫いろいろ、頑張りいろいろを見せてくれたの、とてもよかった。タマにとっても、いい経験になったっぽいのがいいですね。

『どうして私が美術科に!?』。授業で絵の具を作ったりするんだ。面白いなあ。卵使ってテンペラとかやるのかな? でも、あれ、日持ちしないっていうしなあ、って思ってたら、おお、アラビアゴムで水彩絵の具! へー、ハチミツとか使うんだ。これは知りませんでした。生徒たち皆がざわざわするの、わかる気がしましたよ。顔料使って好きな色の絵の具を作ろうっていうのね、ブレンドしてもいいんだ。しかし、顔料ってものによっては高価だったり有毒だったりするっていいますけど、きっとそのへんは配慮されたのが用意されてるんだろうなあ。面白いなあ。美術を学んでいるこの子たち、今でこそチューブに入った絵の具を使って描いてはいても、もしかしたら将来、こうやって顔料から絵の具作って描くような子もあるかも知れない。そう思うと、ただ楽しいだけでなく、いつかの可能性につながる、そんな体験であるのかも知れませんね。そして桃音の失敗、いや、不運といった方がいいか、これを皆でサポート? してくれる。いろんな色が混ざりあって、そりゃ全然きれいな色にはならないんですけど、その結果の残念さと過程の美しさの対比! ほんと面白いなあって。この、過程を知らなければなぜそんな色にしたのかわからないオリジナル絵の具、愛情色。きっと皆のいい思い出になっていくんでしょうね。

『魔法少女のカレイなる余生』。シンプルでめっちゃ面白い。フルカの世話を焼くしじまを見て、嫉妬に身を焼かれるリラ。それはそれはもうわかりやすくって、けどしじまはあんまりわかってくれてないんだ! リラときたら、めっちゃわかりやすく駄々をこねて、しじまと遊びにいきたいっていったのに、しじまったら、みんなで遊びにいきましょう! まあ、そうなるな……。これね、フルカがね、リラの気持ちちゃんとおもんぱかるのね、びっくりした。いや、そこまでわかりやすかったってことか。でもって、ななほし、はいりの介入。リラに入れ知恵したら、もう効果てきめん、って、はやい! めっちゃ展開はやいよ! でもね、おかげでちゃんとリラの素直な気持ち、伝えられたんだからよかったのではないでしょうか。察しの悪いしじまにもちゃんと伝わって、ああ、リラったらしじまに甘えちゃって、よかったのではないでしょうか! このふたりの様子見てね、同居人他に伝染していくのも面白かったですよ。

『ももいろジャンキー』。美耶、ももの写真、友達に見せびらかしてるんだ! どんだけ嬉しかったんだろう。で、突然現れる卯月(5歳)の衝撃写真。いやもう、たまらんな。竜子さんもびっくりだ。今回ね、クラスのちょっと荒れてる感じとか、さりげなく見せてくるのがうまかった。そうか、こういう感じだから、はなも居場所が見つけられないんだな。そんなはなと美耶が一緒にお昼を食べる。でも、まさかの便所メシ疑惑とかね、さすがに……、それはさすがに……、つらすぎるよ……。ピロティで一緒にご飯食べる、その時に見せた美耶の素直な笑顔にやられるはなとかね、でもってもも大好きすぎる美耶の様子に、あれ、はなさん、ちょっとがっかりした? 美耶に語るももエピソードあり、意外や家庭的、美耶のギャップがこれでもかと披露されたりと、今回も見どころいっぱい、楽しみどころいっぱい。でもって、最後には一時は陰ったはなの気持ちの満たされるってのがね、とてつもなくよかったっていうんですね。ああ、ももに感謝だ。嬉しいっていうの、全身で表現するはな。これ、素晴しかった。

  • 『まんがタイムきららMAX』第15巻第5号(2018年5月号)

2018年3月19日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年5月号

『まんがタイムきららMAX』2018年5月号、発売されました。表紙は『こみっくがーるず』。どーんと大きくかおすちゃんが登場しまして、座布団の上、正座、手を前につきまして、「TVアニメ4月5日より放送開始です! ど、どうぞよろしくお願いしますっ!」。おお、面白い趣向です。かおすちゃんによる、ダイレクトお願い。これは聞かないわけにはいきませんね! 一生懸命なかおすちゃんに、一緒にお願いしてくれているにゃおす。なんか伸びしてるだけにも見えますけど、あの緩んだ表情、いいお顔でありますなあ。

今月は新規ゲストが3本です。

『ばーど☆わーくす』。文鳥が社長の会社? これはどういう仕掛けなんだろう。鳥の擬人化もの? 鳥たちの世界が舞台なのかな? などいろいろ思いながら読み進めてみれば、ああ、アイドルあかりに飼われている鳥たちが、あかりの留守の間は人の姿をとって仕事をしているというのですか。先に飼われていた文鳥、チーコが社長。新しく飼われることになったコザクラインコのミキのことを、異動してきた課長と勘違いして、人になれるということを明かしてしまった。ペット用品扱う会社を表向きに、夢を持っているペットたちを人に変身させその夢を応援する、そんな事業をやっているんですね。あかりはこの会社については気づいてないのかな? いや、違うかも。あかりももとは動物だったんじゃないかな! なんて思わされてりしましてね、次にどんな展開見せてくれるか、期待しますね。会社ものとしてのリアルを追求するのではなく、人の暮らしに、仕事に不慣れなミキの、夢に向けて頑張る、いやチーコに夢をダシにうまく使われてる? そんな姿を描こうといった趣向。元気で明るいキャラクターがいいですね。チーコは正直、好みです。

『魔王よ、我が母となれ!』。魔王との決戦のさなか、転移の魔法に巻き込まれてしまった勇者。そうか、日本にきてしまったんだ。食べるものもろくに得られず、空腹を抱えさまよった末に辿り着いたコンビニで、再会したは宿敵魔王! って、待って、まおうさん、日常に溶け込んでますね。普通にレジで仕事してて、そうか日本にきてから、必死でここでの暮らしに適応したんだ。それはいいんだけど、勇者がいうには一週間以上さまよった。ということは、十日前後で、そこまで適応したの!? すごいわ、まおうさん。優秀すぎる。言葉がわからない間はジェスチャーで乗り切ったっていうけど、じゃあ日本語習得したのって何日目!? ゆるふわ愛されモテかわガールにクラスチェンジしたのは何日目!? いや、時空の歪みに巻き込まれたっていうから、勇者よりもずっと前に日本についてたのかも知れないなあ。空腹の勇者に食事を提供し、風呂にも入れて、さらにはぼっちの勇者を見兼ねて、ここでの暮らしをサポートするぞって、なんとまあ親身のまおうさん。しかし面白い疑似家族ものですね。しかも、17歳という勇者を、見た目がちんまいからと勘違いして、小学校に通わせちゃうんだ。これ、ぼっち勇者と魔王の対決じゃあなくて、ぼっち勇者の、日本で友達100人できるかな、ですよね。想像もしない展開見せてくれました。

『こをり堂ロマンチカ』。あやかしたちが暮らすという夕縁峡。そこで氷菓を提供している甘味屋、こをり堂の情景。ここの職人をしているみぞれ、雪女ではないのか。つらら女っていうのがあるんですね。有名な雪女に対し、知名度の低いつらら女。それがコンプレックスなのか。雪女といわれると、ふらっと倒れるほどなのか。あやかしたちが普通に暮らす、この場所に紛れ込んできた人間の退魔士。熱を出して倒れたこの人を、自分たちの天敵と認識しつつも助けるみぞれたち。もののけは悪さをするものだと決めつけて、退治しようとしていた赤威れんだけど、看病してもらって、おいしいかき氷も食べさせてもらって、険しいその関係も雪解けを迎えそうですね。しかし、人の世界に戻りそこなってるれん。これ、今後もこをり堂でお世話になるってことなのでしょうか。人とあやかし、種族? を越えた友情? が描かれることになりそうな雰囲気ですよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第15巻第5号(2018年5月号)

2018年3月18日日曜日

『まんがタイムファミリー』2018年5月号

『まんがタイムファミリー』2018年5月号、昨日の続きです。

『感染!ウイちゃん』、最終回でした。いい終わりを見せてくれましたよ。あつしの留守を狙って、個人情報を探るウイです。免許証を入手してみれば、おっと、今日があつしの誕生日。お祝いしなくっちゃ。ウイちゃん、君、どんだけいい子やねん。ウイにとっての敵味方の判断、あれおかしかったです。確かにセキュリティーソフトは敵ですよね。でもあつしは敵じゃないんだ。そうか、被害者か……。正しい判断だ、これ。手の届く範囲ではあるけれど、あつしの誕生日祝うために、いろいろ用意するこの子たちの様子が本当にほのぼのとして楽しそうで、けれどだからこそ事故で、ついに、あつしのPCを停止させたウイの、念願かなったはずなのに、泣いちゃってっていうのね、そうかあ、あつしと、それからセキュリティーとの暮らし、楽しかったんだなあってわかって、ええ、いいラストでしたよ。しかし、あつしですよ。ウイのお父さんみたいになってる。いや、むしろおじいちゃん!? あのウイに甘々なあつし、ふたりの様子、本当、大好きです。

『いにしえや浪漫堂』、最終回です。いにしえ屋での最後の日、潤が時代をさかのぼって出会った少年。そうか、昭和の時代、先代店長の商ういにしえ屋に、習字道具を探してる子供を連れていって、なるほど、この子が後の店長になるというのかあ。最後の最後に、この店長と潤のもうひとつの出会いの情景描いてみせてくれた。先代との会話にて、道具というものの価値や意味を知ることとなった店長少年が、古道具に興味を持って、後にこの店で働くきっかけとなったのですね。昭和という時代を生きて、それを平成の潤に伝えたという店長。潤は平成の時代を次の時代に伝えればいいという、その言葉。ああ、もう平成も終わりを迎える、そんな時期にばっちりハマっていますよね。店を去る潤を見送る店長と、かけるその言葉のあたたかさ。ええ、いずれ潤はこの店に戻ってくるのかも知れませんね。多くを感じさせてくれる、広く開かれたラスト。さすがの一言です。

『パパとあそぼう!』。これも最終回です。いい最終回だったじゃありませんか。娘のさくらとのコミュニケーションに悩むパパさんです。けど、今回はちょっと状況が変わりまして、ああ、お母さん、おめでた。突然おねえちゃんといわれるようになったさくら。なんかもやってしちゃって、これまでよりも我慢しないといけなくなったりね、ああ、こうして立場の変化に悩んだり、整理しきれなかったり、するんだろうなあ。困惑するさくらに声をかけたパパさん、すごくかっこよかったですよ。娘の気持ちを丁寧にくみとって、諭すでもなく、誤魔化すでもなく、パパも一緒だったんだって、今もまだ勉強中なんだって、さくらと同じ目の高さで話をして、だからなんだろうなあ、気持ちが通じたんだってすごく伝わってきたのでした。この時の対話がきっかけなのか、あるいはさくらも少しおねえさんになったからなのか、パパと一緒に元気に公園におでかけするさくらの姿、ふたりの関係、もうね、全然これまでと違うんだよって、ほんと、素敵な父娘の姿がそこにあったんですね。

『かしこみかしこみ』。最終回でした。ああ、もう十年たったのかあ、って思ったら、たってないよ! すごいフェイクだな! すっかりやられたよ。将来の自分を思い浮かべるムクと山椒、ふたりの様子。なんかね、すごくキラキラしていて、ふたりいいコンビだなあ。目を細める思いでしたよ。そうかあ、タイムカプセルにいれる作文書いてたんですね。それで大人になった自分たちの姿に思いを馳せていた。と思ったら、タイムカプセルをしまいにいった先で、ムクがかつて入っていたという桃缶を見つけて、ああ、奏衣様からふたりの神社にきた時の様子教えてもらうことになったんですね。この、未来を語り、そしてかつてを思い出すという、時間の流れ感じさせてくれた最終回。ふたりはこうして育ってきたんだよ。同じく育っていくんだよって、しみじみ思わせてくれた。そして、ふたりのいい関係、それはもう出会いの時からそうだったんだなあって、この仲良く、助け合いながら、一緒にやってきて、これからもやっていくんだろうなっていうこと、しっかり伝えてくれた。すごく嬉しかったです。今も、これからも、初葉神社にいけば、ムクと山椒に会えるんだよって、そういってもらえた気がするんですよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第36巻第5号(2018年5月号)

2018年3月17日土曜日

『まんがタイムファミリー』2018年5月号

『まんがタイムファミリー』2018年5月号、発売されました。表紙は卒業テーマにしましてね、『大家さんは思春期!』チエちゃんも手に一輪の花。『この恋は深見くんのプランにはない。』深見も、胸に花、卒業証書の筒を手に、ちょっと走ってるその様子も描かれてます。『おしかけツインテール』花梨の、卒業ではないのかも知れないけれど、手を振る姿に別れを予感させまして、ああ、今号で『まんがタイムファミリー』は休刊です。「卒業しても、ずっと忘れない」。添えられた言葉に、切なさ覚える春ですね。

『ちっちゃい先輩が可愛すぎる。』。試験範囲について話してる学生を横目に、自分にはもう関係ない、そう思ってた高瀬のうかつさよ! ええ、社会人でも試験はあります。10月の宅建、勉強はじめてるかと野見山先輩からいわれて、さっと顔を青くする。難しそう、そう思ってた高瀬が、野見山も受けるって聞いて、でもって一緒に頑張りませんかっていわれて、一気にやる気を出すのね、ほんと野見山のこと好きなのね。今回は中野に対する課長の信頼とかね、さらっと示されてて、ちょっとこれ好き。高瀬、野見山ふたりでいった書店。それぞれが選ぶ参考書に、それぞれの個性が出るのがいい感じ。高瀬はマンガで学ぼうとするし、野見山は可愛いキャライラストに魅かれる。でも、そうか。恥ずかしいのか。そんなふたりのこそこそ購入からバレてしまう顛末、シンプルながらも面白かったです。

『妹のおシゴトは時給2000円』。母さんに正体のバレた父さん。それ以来、グイグイ迫られてしまって、それで憔悴しきってるのか。家庭内恋愛ありかなしかで対立が発生するのかおかしいですよね。というか、普通、そんな発想出てこない。この家ならではですなあ。ずっこい!! 2本続けての落ち繰り返し、面白かった。でもって花火大会での顛末、浴衣はだけて母さん逮捕寸前か! 父の条件がおかしかったですね。みっつの条件をクリアしたら結婚してもいいっていうの、毎朝8時起床とか、朝からお酒は飲まないとか、裸で家の中をうろつかないとか、これ、どれが一番難しかったんだろう……。お酒っぽいな……。やっぱり酒か。でもこの条件、結構重要かもですよ、という私は、休日早起きできないので、条件クリアできません。

『僕しか知らないあやの先輩』。会社と自宅で全然雰囲気の違うあやの先輩。職場での姿、キツくて皆から敬遠されてる、そうしたあやの先輩いやさ加藤先輩のことが好きだっていうやつがいるんですね。うん、でも、ちょっとわかる。朝は柳田に、友達だから連絡先教えろとノリノリだったあやのの、昼、職場の人間相手をしたらば全然同じように振舞えないのがおかしくって、ありゃー、連絡先を教えてほしいっていわれて、仕事で使ってる名刺渡しちゃったよ! というか、社内のメール、メッセージなら、普通に共有されてない!? と思いながらも、それでも嬉しかったみたいだから、これはこれでよかったんだろうなあ。むしろ今回は、あやの先輩のこと気になってるやつがいるってことにモヤモヤして、ついつい意地悪なこといってしまった柳田晴太、こちらの心情こそがメインですよね。

『役職名はお嫁さん』。あらら、獅子本、退職しちゃうのか。卯月と結婚して、それからも働いていたけれど、妊娠したから退職することになりました。って、これ、会社としたらすごい損失じゃないのん!? 獅子本辞める。それ以前に美如が辞めてるわけで、うん、やっぱり結婚しても働きやすい職場、妊娠しても産休とるなりして、仕事継続できる環境が整えられること重要なのかもなあ。いや、うちの職場で寿退社とかおめでた退社とか聞いたことないものですから、そんなこと思っちまいましてね。ともあれ、これまでの男運の不運? それが重くのしかかってる獅子本だけど、それはそれで今はしあわせそうだっていう様子、悪くないですよ。また鹿沼の昇進、ああ、この人も成長していったんです。今も硬いところあるんですけど、とっつきにくいって感じじゃもうないですよね。美如とも仕事脳仲間というべきか、企画の資料作りに関して生き生き話してるのね、いやあ、素敵な情景でしたよ。さて、この鹿沼の名ゼリフです。「奥さんを安心させるのは旦那さんの仕事では?」。おお、陽大、やられましたな! 実はですね、今回、最終回は美如の妊娠だと想像してたんです。でも全然違った。けど、そうした未来の可能性をふたり思いながらのあの会話ね、新婚、仲良いふたりの様子がとても素敵で、ああ、とても似合いのいい夫婦なんだなあって思わされたんですね。

  • 『まんがタイムファミリー』第36巻第5号(2018年5月号)