2017年8月31日木曜日

『まんがタイムきららミラク』2017年10月号

『まんがタイムきららミラク』2017年10月号、先日の続きです。

『ななつ神オンリー!』、テコ入れ回だ! いや、劇中でそういってただけで普通に水着回でありますよ。福禄寿、寿老人、恵比寿に大黒天の4人ならぬ4柱。漢字で書くとなんかすごいけど、今ではみんな美少女だからなあ。すごいギャップ。黒がやたら不審だったりね、福がやたら心配性だったりね、そうしたところ面白く、基本どたばたしつつ可愛さ押しといった中に、恵比寿の海に流された思い出とか、黒と蛇の関係とか、そういうの挟まるのがいいと思います。そしてこのプールにいったこと、福と黒、ふたりのアイドルについての気持ち、それを整理させて、前向きにさせて、よかったと思います。黒が内心を語るところ、これがよかったですね。

『また教室で』、えらい転校生きましたね。斉藤るなさん。皆と仲良くなる気ないといきなり明言する。休み時間もずっとひとり。そんな人付き合いの悪そうな子にも躊躇なく踏み込んでいくひなこ、すごいですね。さすがだ。るなが転校してきたの、天羽きさらのためだったんですね。きさらファン。同じクラスになれてラッキーだよね。いや、そうじゃないのか。転校もクラス決めも、すべてるなの意図どおり。ゆーみストーカー初めてみたね。このセリフ、すごいと思った。るな、ひよこがきさらのいってた学校の友達でないか、そう思いはじめて、少し気持ちが揺れる。ほだされるとかじゃなく、なんというか動揺? 狼狽に近い。そんなるなの、きさらに知られたくないこと、きさらを追ってることね、それが秘密になっちゃったものだから、さいごにきさらがちょっと疎外感感じてしまうっていうのね、なんというのか、悪い巡りだなあ! あの微妙な表情浮かべるきさらに妙に魅かれましたよ。

『鬼の寮母さん』。ほのぼの面白いなあ。寮母さんの作ってくれるお弁当がやたら可愛くって、そうか高校生くらいだとちょっと恥ずかしい? これ、凛子の影響だったんですね。今回はバイトで不在のいつきの話題でした。柱の紹介にはぼんやり系とあって、皆の印象はなにを思ってるかなかなかわからない不思議系? そんないつきが実は可愛いもの大好きで、寮母さんのことも琴葉のことも可愛いっていってたり、ええ、凛子のおかげで距離が縮まりそうですよ。この知りたい、親しくなりたいっていう気持ちが描かれて、そのもろもろがまた魅力的で、皆の愛らしさ、ほのぼのをよくよく伝えてくれる。楽しかったです。みんないい子、それが本当にいいですね。

『魔王城のお姫様』。メルル、すごいな。人間にして魔族にここまで迷惑かけまくれるんだ。大物だなあ。ハルベルの怒り。でも怒ったからといって、軽いおどかしですませてくれるんだ! いい人たちだなあ、ほんと。幽霊話を仕立てあげて怖がらせる。地下の墓所に向かわせて、それで城のもの総出でおどかすっていうんですが、沼まで作って、いやもともとからあったのかな? でもこれ、その沼の底にドリィが潜り込んでたんだと思うと、ほんとおかしくなってくるなあ。慌てまくるメルルもそうなら、底で必死にメルルの足つかんでるドリィ想像するとね、もうおかしくっておかしくって。それにしても、どんだけメルル、パワフルなのか。今回、ちょっと趣向を変えた肝試しですよね。普通に肝試しをするんじゃなく、メルルへのおしおき。そこに、最後にみんなでゾッとしてみるという定番落ちも、そのゾッとしてるのが魔族だというところ、これが一味違えてましたよ。

  • 『まんがタイムきららミラク』第6巻第10号(2017年10月号)

2017年8月30日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年10月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年10月号、昨日の続きです。

『はやしたてまつり♪』。自分の学校でお囃子を演奏することになったるな。けどなぜか足取り重く。その理由、ああ、やっぱり過去にネガティブな評価されたことがひっかかってるんだ。この子が自分でいってたように、お囃子なんて古臭いとかいわれたのかな? そう思ったら、おおう、違った。もっともっとシンプルだった! そうだよね。篠笛でなんでもかんでもは吹けんわね! 今回の活躍、るなの背を押したふうもそうなら、終始ポジティブに励ましてくれたさなみもそうだし、そして学校の皆に参加するよう促してくれていたクラスメイトの陽下さんもだよ! いいじゃん、みんな好意的。聴衆もこっち向いてくれている中、るなの見せたあの熱演。実際の音は聞こえなくとも、そこに描かれたるな子の表情、その体の動きに、お囃子の響き、かんと高く鳴って届くような思い、させられましたよ。

『黒髪巫女とマリアウィッチ』。マリア、夏休みの宿題を終えました。ようやく遊べる! というのでプールにいくことになりました。参加者は頼子、マリア、クロエ。マリアが誘いにいった時、コミフェで買い込んだ同人誌読んでたクロエが面白かったです。ドッキリ! って、どうもマリアが戸を大きく開けた音のせいじゃないような気がしますね。どんなの読んでたんだろ。七統先生の本ですかい? 泳げるようになったというクロエの泳ぎ、あれよかったなあ。一コマ目と二コマ目の違い、クロエのこうありたい姿と実際の差なのかな。面白かったです。うん、クロエよく頑張りました。浅いプールでの悪い遊び。ああー、昔やったことある気がする! やりすぎてしまったマリアの顛末とか、一瞬鼻まで水没してるのかと思って、危ない! 危ない! マリアが死んじゃう! 焦りましたよ。プールで遊んで、お昼を食べて、その情景、とてもほのぼので、実によかった。みんな一緒というマリア、高貴さ感じさせる美しさでした。

『疾風ういんどみる!』。決着しましたね。ミミを救出したふーこ、はやて組。皆それぞれにボートを立て直しレースを再開する、その時にナナからのアドバイスがあったりしましてね、ええ、助けてくれたことに対するお礼なんでしょうね。ほんと素直じゃない、けどいい子たちだなあ。しかし、これ、まさかの蘭、つむじ組ですよ。トップ! うそー、すごいじゃん! そのふたりを追うのはいさな艇。さらにそこにはやて、ふーこ組が食い下がってくる。この熱い戦い。2位をかけてぐいぐい伸びる風鳴108番の船足。はたしてこの勝負、どちらがとったのか!? その結果は今回描かれなくて、けれどふーこはレースに満足したみたいですね。そしてその結果やいかに!? 3位と3点差の5位。最終レースで2位ならその点差を超えられるのかな。ええ、結果出して欲しいですね。

『トモダチヅクリ』。二学期はじまりましたね。そうしたら、新学期早々巴とアカリが怒ってる。なぜかと思ったら、麻乃と静のこと。ふたりの誤解とこうとして、クラスの皆に話してくれたんだ! でも、皆理解してくれない。巴、アカリまでも悪くいわれる始末。この誤解、どれほどなのか。と、結構ピンチ、シリアスな話の合間に、麻乃の顔かわいいとか、麻乃のこと大好きなんですよとか、静の言葉の大インパクト! 攻める、攻める、踏み込む、踏み込む、おお、静も巴もアカリも最高だ! 皆に迷惑かけるといってね、自分から引こうとする麻乃をねしかるんですね。ほんと、静も強い子になりました。いい友達ですよ。もう泣ける泣ける。そして、文化祭で皆に麻乃のこと知ってもらおう、誤解を解こうって話になって、もうほんと頼もしい。これだけ親身になってくれる友達ができた、それだけでももう麻乃にとっては大きなことですよね。ほんと、麻乃、よかったなあ。それでまた泣けるんですよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第10号(2017年10月号)

2017年8月29日火曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年10月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年10月号、昨日の続きです。

まちカドまぞく』、ちょっと日常の落着きを取り戻してきましたね。夏の終わりの頃。夏休みの宿題に絵日記つけてるっていうのも驚きですが、あまりの濃厚さに杏里からつっこみが入る。なので今日はオフ。気持ちオフ。喫茶店いってちょっと働かされてみたり、そして浴衣着てお祭りですよ。シャミ子の、ひとりじゃ楽しくないっていう気持ちがいいですね。それがちよもも、ミカンと合流したら、もうすっかり気持ちは切り替わって、ええ、すごく楽しそう。この漫画、最近ハードめのエピソードも続いたし、こうして落ち着いた日常話、読み手の自分にもいいやすらぎ回でありました。

『エクソシストと首輪の悪魔』。アルマディエルがだらだらマイペースに好きなことするようになって、よい感じですよね。さて、そんな穏やかな日常を打ち破るべく現れた謎の少女。窓ぶちやぶってのエントリー。ケガしとるやん! 天使シュリエル。アルマに用がある。でも、アルマのことをアルマと信じてくれない。そうか、邪悪で美しいアルマ。それが首輪でこんなちんまりに……。首輪の秘密がGPSとか、衛星が整備されるまでずっと役立たずだったの!? ともあれ、この天使、結局だらだらグダグダ仲間が増えたみたいな感じで、ラストにゲームで対戦してるのね、このやりとりが実に平和でよかったですよ。もっとグダグダしてほしいです。

『恋する小惑星』、会報の編集会議ですよ。皆がそれぞれに自分の好みのテーマを選んでいくんですが、萌さんは部の活動報告? いやそれはそれでいいかも知れないけど、ちょっと内容偏ってそうなのがこの人らしさでありますね。桜のテーマ、誕生石というのはみんな興味を持って読んでくれそうないいチョイスですよね。そしてみらはというと、これというのがなかなか決まらず、決まってもなかなかうまく書けなくて、ああ、お姉ちゃんとケンカしちゃったよ! 落ち込んでしまったみらの復活、そのきっかけがいいじゃないですか。意図せずいいサポートしたあおと、みらの感謝のスタンプ。これがみらの気持ちの浮き立ち、嬉しさよくよく感じさせてくれて、いいよ、生き生きしてるよ。そしてみらの見つけた自分のカラー。おお、マンガで伝える夏の星座。いい感じに壁を突破しましたね。そしてできあがった会報。こういうの読まれないよねー、と思ったら、なんだなんだ大人気じゃん! と思ったら、あー、お姉ちゃん、ナイスアシスト! みら泣かせちゃったことのリカバリーしたかったんだろうなあ。いいお姉さんじゃないですか。

『リトル・リトル・アリス』、いい終わり方見せたなあ! 暴れるリンネを抑え、さらには受け入れて見せたリデル。パンプキーナを守ろうとした一連の行動が人々の思いをまとめ、リデルこそを次期女王の座に押し上げたという展開に、さらに加えて魔王のはからい。これが素晴しかったなと思ったのですね。人になりたい、その一心で城を出たリデルが、紆余曲折、さまざまな出来事を通じ、そしてついに夢を叶えてみせる。自分のためではなく皆のことを願ったリデル。その人のための思いが自分の願いに通じるという展開は見事に寓話的で、この漫画のラストには相応しいものと思われたのですね。そしてまたよかったのがラストですよ。ああ、リデルの願いが叶った瞬間。それをただの一コマに描いて、物語を閉じつつ、リデルの、パンプキーナの未来を語った。実に素敵でした。余韻も叙情もたっぷり。素晴しいエンディングでした。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第10号(2017年10月号)

2017年8月28日月曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年10月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年10月号、発売されました。表紙は『NEW GAME!』、青葉とコウがなんだか乙女な雰囲気ですよ。全体に白基調、ハイキー風の表現で、ふたりともに白いワンピースもさることながら、淡く明るい髪が映えますね。ともに調和を見せて美しいです。振り向きながら口元に笑みを見せるコウ。対照的に口元を花で隠した青葉。この隠された表情が、イラストにそっと謎を添えて意味深。このイラストのキーになっていると感じさせてくれます。

すわっぷ⇔すわっぷ』、お、なんか雰囲気変わった? 扉のイラスト、ちょっと今風のアニメっぽい感じになった気がする。可愛い。さてさて本編も新展開ですよ。文化祭での入れ替わりまくり演劇、これが新たな扉を開きました。クラスの子が、春子、夏子ふたり、本当にキスしてたよね? って詰め寄ってきて、バラされたくなかったらバーガーをおごるのだ。わーっ! 脅迫だーっ! というか、それをもってお近付きになりましょう、みたいな雰囲気ですよね。しかし、キスしてたこと、なにか他に目的があったんじゃ? って、これ、入れ替わりが目的とか、さすがに誰も気づきませんから! 新人物参加で、ちょっとこれまでとは違う展開見込めるの、いいですよね。春子が夏子のこと大好きだよね、そういわれて夏子がめちゃくちゃときめいたりね。このふたりの関係、それが新たなステージに昇格しそうな予感がありますよ。グッド。この子たち、手嶋さんと宮田さん、今後も関わってくるのかな? それも面白そうだなあ。夏子に嫉妬させたり、そしてふたたびキスを現認させたりと、これは期待がとまりませんね。ところで、春子のせりふ「夏子ちゃん以外としたら体がどうなっちゃうのか」。これ、意味深すぎませんか!?

『アニマエール!』、こちらも新登場人物ですよ。バスケ部の応援依頼を受けて、さらにやる気になってるチア同好会に、呪の一字のはいった張り紙がされて、あれ? なにかうらまれてるの? そう思ったら、悪の巣窟と失礼なこといってくる女の子現れて、この子、牛久さん、まさかこれ、十二支全部揃うまで部員増え続けたりするのん!? ともあれ、ひづめの後輩か。いや、同い年か、ややこしいな! ひづめ以外のチア経験者登場。チア同好会の演技に納得いかないようで、じゃあ同好会に入ったらいいのに、といってもそういう感じでもない? なんかただただ敵視してるばっかりだなあ。今回は、いつもみたくひづめに振り付けをつけてもらうのではなく、皆で考えてみるというチャレンジがあって、頭の中で誰かを踊らせるという、その仮想演者を誰にするかでえらいことになるっていうのが面白かった。そしてラスト、牛久さんと宇希がトラブル? これ、抜けた宇希の穴を牛久さんが埋めるって展開なのかな!? ともあれ、新入部員は大歓迎ですよね。

『魔王様かるちゃあしょっく!』、ゲストです。世界征服が趣味の魔王。いろんな世界を征服しては、新たな征服先を探して移動していっちゃうのか。手段が目的化してしまってるってやつだ。統治にはまるで興味がないってわけですよ。そんな魔王がやってきたのが現代日本。見た目美少女、姿もいかにもコスプレといった彼女。魔王のなんのとか興味のない、いや魔王ものには興味あるのか、ともあれ、売り子をしてくれるレイヤーを探していたヒロインにとっつかまって、しかも異様な熱気に押されて売り子になってしまった。かわいいといわれて喜ぶ。魔王陵辱本を見て怖れを抱く。そんな魔王の即売会体験からはじめてのお友達。褒められたり感謝されたり、そういうのに飢えてたのかな。これまで知らなかった喜びを知って、世界征服より同人活動に打ち込むようになるのかな? かくして森岡陽夏と茜宮いちかの友達になったリリベット・フォン・リージュ。いい笑顔。だけど陵辱同人誌はやっぱりまだまだ怖いんか。

『ごきんじょリビングデッド』、ゲストです。なんだかヒロインが邪悪だ! お金持ちの白瀬川輝良。高台から町を見下ろしては下界の虫けらどもめと悦に入るのが日課だってんですが、どんな日課なのか……。この人の家の敷地に突然現れた不審な館。訊ねてみればフーラという怪しげなのが出てきて、ゾンビだという。体のパーツ取り替え自由。家に手足つけて家ごと自力で引っ越し可能。便利だ! これ、商売になるな! ともあれこの化け物フーラさん。輝良のペースに全然巻き込まれない。むしろ輝良がフーラに巻き込まれてますよね。輝良の父の依頼で輝良の友達になりにきた。渋る輝良を泣き落としで籠絡し、けどそれはそれで友達になれたのは嬉しいのか。輝良もフーラも、どちらも悪い顔持っていて、その反面なにか素直な部分も持ってるといった風。そのギャップ? たまに見せるナチュラルさ。そこに魅力がありますね。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第10号(2017年10月号)

2017年8月27日日曜日

『まんがタイムオリジナル』2017年10月号

『まんがタイムオリジナル』2017年10月号、昨日の続きです。

『カントリー少女は都会をめざす!?』。またも八重ちゃん、いろいろロマンティックというか想像過多というか、いつもカラスと一緒にいる鳥を、都会人になりたい自分に重ね合わせてみたりして、しかもそこから物語に派生。しかもバッドエンド寄り! 八重ちゃん、複雑やなあ。みなちゃん、気を使ってファッションリーダー目指そうよとかいってくれるんだけど、そうか八重はリーダーやなくて誰かの後ろついていきたいのか。取り巻き体質。面白いこというね、みなちゃん。八重にとって、動物が出ないというのが都会の証なんですね。このあたりは県の中でも都会だから、けものの類い、そんなに出るもんじゃない。そうか、出ることは出るんだ。でもな、神戸とか猪出るらしいから、八重ちゃん気にすることないよ。と思ったら、カニでまるで同じ流れがくるとはね! そうか、どんな条件でも都会とお揃いになったらいいのか八重ちゃん。ほんと前向きなのかなんなのか、わからんお嬢さんですよ。

『コスプレ先生の絵画教室』、ななみさんの作品を搬入するというので、まなちゃんもお手伝いですよ。ちょっと知らない世界を覗くみたいで、なかなかに楽しそうにしてますよね。皆、忙しそうにしていて、中には搬入しながら描いてる人までいるのか。ああー、ありそうだなあ、こういうの。一見作品とは思えないのがあったり、じゃあこれも作品か! と思ったら、こちらはゴミだったり。ななみの美大時代の仲間からやたら人気のまながよかったですよ。肉感褒められまくり。俺のとこにきてくれよ、皆から誘われたと思ったら、まあ案の定モデルの話。会場に常駐するバイト誘われても、監視員というより絵の題材紹介するのが主目的。今回はななみたちの絵に関する話を通じて、結局はまなについて語られたような感じ。ちょっと即物的? でもななみからは大きな信頼得てるみたいで、それだけに期待に応えるのも大変そうですね。

『ゆとりの町長』。この漫画、ナンセンス風に描かれながらも、その根底に切実な思いがあること感じさせるから、もう読んでてたまらんですね。ゆとりの参謀やってるかなめ。もしかして無職なんじゃないかって、ようやくゆとり気づいたか。ずっと一緒だもんな。平日も。しかしかなめが無職である理由。その背景を知りたがるゆとりに、頑として答えないんですね。そうかあ、かなめ、もともとは町役場で働いてたんだ。しかも町長秘書やってて、で、それをぽんと辞めた。かなめ、今の町長じゃ町はよくならないと思ってた。だから高城センパイの帰郷に町の未来を夢見たのかあ。ゆとりの前ではさばさばとした風装っていたかなめの内心。守りたかったもの。それがわかった時に、もう、ううっ、ってなった。こうした気持ちはわかるもの。ずっと当たり前みたいにあった店や町の風景がどんどんなくなっていくのを私も見てきた。それがつらくて、店がなくなって、人がいなくなって、その場を仲立ちとした関係も失われて。あの、ひとり商店街に立ちゆとりを見送るかなめの姿。その胸に押し寄せているものは寂寥か、あるいは一縷の望みなのか。ここに希望があればいいな。そう思わずにおられないのは、私自身かなめの気持ちに寄って、同じく希望を求めたいからなのかも知れません。

『部屋にマッチョの霊がいます』。木葉、ほんと魅力的になったなあ。変な夢見てたわけだけど、それも涼さんを守りたい一心だものなあ。神奈子とも話せるようになって、涼さんのこと助けられるようにもなりたいって、どんどん前向きになってる。これが筋トレのおかげかどうかはわからないけど、この木葉の成長見てるのがすごく楽しい、心地良いのですね。そんな木葉、ちょっと頑張って気をつめすぎましたかね。夜更ししすぎたか、朝起きられなくて、それでこんなに慌てるのは、この子、これまでこうした経験なかったんだろうなあ。だって、こういうの経験してたら、そつなく行動できるでしょう? ここで慌てるところに、木葉のこれまでの振る舞いの真面目さ、それが感じられるんですね。そして通勤途中、木葉がぶつかった男。これが例のあいつ!? 今後、事件が動く、そのきっかけになったりするのかな? それとリサの地元? それもなにかにかかわるの!?

  • 『まんがタイムオリジナル』第36巻第10号(2017年10月号)

2017年8月26日土曜日

『まんがタイムオリジナル』2017年10月号

『まんがタイムオリジナル』2017年10月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』、山下さんが浴衣で花火ですよ。手持ちの花火、その光に照らされて浮かびあがる山下さんの表情、その美しさ。まるで少女のように清らかでありますな! テーマは夏の終わりですね。『小森さんは断れない!』しゅりは縁側でスイカを食べて、『らいか・デイズ』らいかは、まなみの溜めに溜めた宿題をビシバシやさしく追い立ててくれている。ええ、もう夏休みも終わり。じきに秋がやってきますね。

『きっと愛され女子になる!』。志摩ちゃんが婚活パーティーにいくというので、さゆりも参加することになりました。いや、別に私も婚活パーティーにいきたい! とかいうのではなく、きっと変な人にひっかるからやめろといったら、巻き込み気味につれていかれた。それで発覚するさゆりのファッションセンスとか、そしてパーティーでのやりとりの駄目さ! ほんと、これ面白かった。まったくそちらの方面に興味がなかった、ゆえに知識もない、現場でもいろいろとちぐはぐで、ほんと、さゆりのこともっと好きになりましたよ。というか、志摩ちゃん、さゆり相手だったら面倒見のいいお嬢さん。いっつもこうならいいのにね、でしたよ。

『スズちゃんでしょ!』。ピンチのスズちゃん。締め切り間近の仕事をふたつ抱えて、さらにそこに梨乃ちゃんがくるという。焦ってもしかたがないけど、かといって休憩とって昼寝をすれば悪夢を見るという。断ち間違えは取り返しつかないから、もう焦るどころじゃないよね。しかし梨乃ちゃん、この子いい子でよかったねえ。全然邪魔しないどころかむしろ協力的。寝ちゃったら起こしてねがまさかあんな顛末招くとは! ほんと、ピンチ描いて無事に解決、落ちまで優秀。ほんと、この描かれないことがなお面白みを増さしめてました。

『美軍師張良』。自分は張良という人をよく知らないのですけど、それにしてもこの漫画のこのノリ、おかしくって、面白いです。飲食店を開き潜伏生活している張良たちの、物騒ながらアットホームという微妙な状況。秦兵を殺して追われてる者ありと聞けば、見つけて味方に引き込もう。物騒! で、さっさくその殺して逃げてる人間見つけちゃってさ、そこからの展開、かけあいのテンポのよさ! 張良さま! 名前を言うな! ビシッ スミマセンッ。なんじゃこりゃ! 知り合い、項伯とわかってからのテンポもほんとおかしい。このテンポ、ちょっと懐かしいといいますか、昔読んでいた少女漫画っぽいというか、歴史の云々そっちのけにしても面白いんですね。しかしこれで覚えたら、史実の張良という人のこと、ちょっと色がついちゃいますね。

『北斎のむすめ。』。お、吉原の話ですね。気位の高さで知られた高尾。花魁道中の高下駄もどんどん高く高くなって、というんですけど、このぽいと放り込まれるナンセンスさにしびれます。そして町衆の興味、高尾はどんな声なのか、それがいきつく先が、揚巻に声をあてて欲しいって、声優か! ほんと、おかしい。新しい画風を開こうと挑戦繰り返している栄のこと、自分の励みにしているって、ずっと胸のうちに秘めてる高尾がね、よいなあって。そして栄は、高尾の強さ、それを見習うって素直に口にして、ああ、ふたり立つ位置こそは違えども、より高みを目指す同志にしてライバルである。そんな感じがね、かっこいいんですね。さてまた最後にさらに高さを上げた高尾の高下駄。この高さの意味、なるほど、皆に見えるようにっていうのかあ。あの高みにて口元に浮かべた笑みの、清々として凛とした気持ちよさ。ああ、高尾はいい女なのだなあって思わないではおられないですよ。

  • 『まんがタイムオリジナル』第36巻第10号(2017年10月号)

2017年8月25日金曜日

『まんがタイムきららフォワード』2017年10月号

『まんがタイムきららフォワード』2017年10月号、昨日の続きです。

夢喰いメリー』、白儀誕生の状況、判明しましたね。子供の頃の夢路が開いてしまった扉。それは人が決して触れてはならないものだったのに、メリーの不調に焦ったあまりに禁忌を破ってしまった。しかしそれが即座に夢の世界、幻界を傷つけることに繋がるとは、さらには夢路の右腕を失わせてしまうとは、あまりにあまりの展開でした。けれど、夢路、その意思の力によってなのかい? あるいはまた違う理由があるのかい? 右手を取り戻して、そうか、この手がすなわち彼の能力の秘密であるのか。そして傷ついた世界が自身の傷を癒やすために変化し生み出されたのが白儀。幻界白儀響。そうか、彼こそが幻界そのものであろうというのかあ。これ、白儀を倒すということ、それがどういうことなのかというのも問題になってきそうですね。白儀倒したら幻界も失われて夢魔たちの居場所がなくなる? あるいは? なかなか難しいことになりそうですね。

『こじらせ BOY meets GIRL! 』、姉文花と柚宇のただならぬ関係、そんなに昔に遡るのか? 子供のころ、優しくしてくれたあやかおねえちゃん。その頃からすでに好きになっていて、いずれは結婚したいと思っていた。海外にいくと決まった時に告白。文花、卒業旅行で柚宇に会いにいって、そこで交際スタート。すごいな柚宇くん。海外暮らしの長さがゆえかい? 甘い台詞をドバドバ口にしてくれる。もうね、亨が辟易するぐらい。しかしこれ、そうなのなあ、亨以外の皆は全部このこと知っていた。柚宇が男ってことに続き、柚宇と姉の交際についても蚊帳の外! ほんと、この子、捻くれてもおかしくないよ!? でも、複雑な気持ちを柚貴が受け止めてくれたんだなあ。亨にとっては、もう隠し事はない、その確認をした今こそがはじまりになるのかも知れませんね。わだかまりとかなしに踏み出すことのできる、これがそんなきっかけになるんじゃないかなあって、だったらいいなあって思いましたよ。

『まんが家cherry!』、これ、よかったなあ。倒れてしまった可憐。自分の原稿に打ち込み、さらにアシスタントの仕事にも手を抜くことなく、けれどそれで体を壊してしまったら……。可憐の抜けた穴はやよいセンパイとアイちゃんがやってくれてます。でも、主に受け持ってくれてたところやサポートしていた細々としたこと、そこまでなかなか手が回らず、ああ、いなくなってわかる存在感といった感じでありますね。今回の話、ベタな展開だと思いました。疲労で倒れて、けれどその不在が可憐の大切さを改めて感じさせてくれて、そして最後には皆で可憐の原稿を手伝って。でもこのベタがとてもよかったと思う。この漫画は、これまでも、そして今回も、ベタをベタなものとして真っ向から描いてみせて、ああこのストレートが効くのですよ。ええ、効きました。夜中に目覚めて、一旦は絶望した可憐が見たもの。あの見開きに描かれたもの、来た! やってくれた! そう思いましたもの。ええ、見事な直球の投げ込み。しっかり届きましたよ。

『放課後のアルケミスト』。あー、生徒会の策略、しっかり料理探求部を捉えてしまいましたよ。生徒会に目の敵にされてきた三大爆裂部。順調に取り潰されて、残すは料理探求部ただひとつ。それはいいんだけど、普通、爆発したらその時点でおしまいよね? ともあれ、部費を断つ、兵糧攻めですね。抗議すべきではといういちるを部長がとどめて、思うツボだって、向こうも織り込み済みだろうと、それで自力でなんとかしようとしたら、ああー、こっちこそが罠! 冒頭を確認してみれば、確かに新校則施行の案内あるわ! ほんと、アルミのいうとおり計算高い相手でした。アルミのことだから抗議にはこず自力で金策に乗り出すだろう。そう見越しての策。その動きを監視し、証拠を押さえるためにクロコまで派遣する手堅さ。ああ、これ、どうすんだろう。バイトのね、町のあちこちにいるホムンクルスに甘いものを配る様子、これ楽しかったから、こういうの見られてよかったなあ、そう思った矢先のこれですから、なんかショック大きかったですよ。

2017年8月24日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2017年10月号

 『まんがタイムきららフォワード』2017年10月号、発売されました。表紙は『ちょっといっぱい!』。もみじ、凪、そしてちゆりの三人の働く姿がまぶしいイラスト。これは、お店ののれんをくぐったところに、いらっしゃいませと声をかけてくれた、そんなところ。ほっと気持ちも暖かくなるような雰囲気が嬉しいですね。そしてこれは本編に描かれる問題、それを乗り越えたということを示すものでもあって、ええ、つまりは本編の後の情景なのでしょう。もう、表紙から一気に気持ちを本編エピソードにいざなわれる思いであります。

『はるかなレシーブ』。ついにはるかなとエクレアの激突、でありますね。皆が友達、いわば同じチームの仲間が、全国への出場を目指し火花を散らす。その戦いの様子、ヒリヒリとさせて、すごい熱戦。クレアの発する圧力がすごいですね。大きく背にたわめられる両の腕。そして見下ろしの視点に切り替わってサーブ。強力だけどアウトも多い。そうした情報挟まれながらも、威力をもってはるかを圧倒する流れ。見事であったと思います。それからも、善戦するはるかなに対し、それを常に上回って見せるクレアのダイナミックさ。いよいよ追い詰められるのか? そう思わせてからのかなたの決意に満ちた言葉。そしてまたもそれを上回ってくるエミリ、クレアの連携! はるかなにとって幸いだったのはそのボールがラインを超えたからで、内容としては依然エクレアにアドバンテージあり。さあこの状況においてサーブ権を得たはるかなはどう出るのか。もう見事だったと思います。途中途中に、大きく1ページ使って描かれる決めゴマのダイナミズム。ここ! と力が入って、だからこそ決まる? ああ、受けられた! ハラハラと気持ちも揺さぶられて、本当、今後の試合の推移、このまま順当にエクレアが勝利するのか、あるいははるかながエクレアを上回ってみせるのか、想像するだにたまらんものがありますね。

ゆるキャン△』。浜松に到着したリンですよ。なでしこに誘われるままにうなぎ屋に入るんだけど、所持金1290円。はたしてお金は足りるのか! そうか、ここは産地だから安いんだ、そうに違いない。いつも貧乏ななでしこが誘うんだからそうに違いない。リンの脳裏を駆け巡る思考の渦! しかもその予想が思いっきりはずれる! 最高だな、これ。追い詰められたあの表情! もう最高ですよ。おいしそうにうなぎ食べるなでしこ。リンもまた負けてないな! そしてなでしこの祖母の家に場所を移すと、そこにはなでしこの幼なじみ、土岐綾乃なる子がいて、この子もまたいい感じじゃないですか。綾乃から聞く昔のなでしこの話。おお、昔太ってたの! まるまるだ! 満月みたいだ! なんかしあわせが満ちてるって感じがする。福々しいぞ! そのなでしこが痩せるに至った理由、なるほど自転車か、スパルタか。こういうのもおかしかった。ええ、なでしこからはしあわせを感じますね。太ってようがやせてようが、しあわせが溢れますね。今回のクライマックスですね、夜の展望台。ああ、やっぱりこういう情景を描かせるとこの漫画、最高だ。少女3人語りあって、その様子が素晴しい。本当、同じ時間を過ごしたこと、対話したこと、それらを通じてわかりあうということ。当たり前のようでそうでないことごとが、見事に描かれていたと思います。

『ちょっといっぱい!』、ちゆりの件、解決ですよ。自分の失敗から店をやめると言い出したちゆり。この子をなんとか引き止めようとしてきた皆の努力、それが通じる瞬間がよかったです。しかしなにがいいといっても、ずっと店を休んでいたちゆり、この子をまずは店に呼ぼう。そしてそれからは、皆、店のために頑張って働く。ええ、そこに他意はなかったってところです。店になかなか入れずにいたちゆりが一歩踏み出せたのは、雪の降るなか、降りかかる雪も気にとめずお客さんの足元を箒ではくもみじの姿に打たれたから。また店内では凪の、真澄の働く様子に自身振り返って、ええ、今回のこと、ちゆりにはいいきっかけになったのだなあ。取り繕うでなく、誰かの評価に委ねるでなく、自分の気持ちを直視するきっかけとなった。そうなれば、意固地になっていたこの子の壁なんて一度に打ち壊されて、ああ、よかった。この子の選択、皆にとっていいものとなった。その過程含め、とてもいいエピソードになったと思います。

『なでしこドレミソラ』、期待の新登場人物ですね。縁日のステージでお囃子をしている女の子ふたり。ひとりは太鼓、ひとりは篠笛。姉、打浪吟葉が篠笛、妹、吟芽が打ち物。中3と小5のデュオであります。この子ら、すごくフレンドリー。陽夜といきなり打ち解けて、友達になりたい! なりましょう! 素晴しい、このスピード感! ああ、この子らもメンバーに加わりそう。そう思わせてくれる登場でしたよ。この縁日ステージ、お客さんの投票による順位づけとかやってるんですね。お囃子コンビ、優勝は譲らないと意気軒昂。けれど陽夜、香乃ふたりの演奏を聞いて様子が変わる! おお、引き込まれちゃったよ。J-Popアレンジとかずるい。そういいながらも、よいものはよいというのだなあ。そして演奏する香乃の表情からも変化が感じとれて、ええ、この子たち、皆、変わっていく、変わりつつあるのですね。かくして見事なふたりの世界、ばっちり描き出して、美しく、続いては美弥と恵真の出番。ああ、ふたりは技量では到底陽夜たちに追い付かない。でもふたりの見せてくれるもの、きっとなにかこれというものがあるはずと予感させてくれるものがある。期待がふくらみますね。

2017年8月23日水曜日

『まんがタイムスペシャル』2017年10月号

『まんがタイムスペシャル』2017年10月号、昨日の続きです。

『課長と私のおかず道』。よくよく考えてみると、南条課長、職場でもフルスロットルおかず道。別に隠すつもりもなく給湯室で大騒ぎなのに、皆にご飯大好きマンってバレてないんだな。今回も大騒ぎですよ。課長、橘と給湯室でやりあって、ご飯だパンだって、もういつものことなんですが、まさかここから料理対決! テーマは保志が決めます。冷蔵庫の中のもの適当につかんだら、ごまドレッシングが出てきた。保志に助けを求める課長が可愛いですよね。めっちゃヒロインやん、南条課長。でも、これ、橘が勝利して、おお、まさかこれでデートに持ち込もうというのか。いや、これ純粋に橘さんの買い物のおとも? いや、それともいとこと後輩の背を押すつもりなの!? それはわからん。次回に期待でありますね。しかし私服の課長、いいわあ。

『まちがいだらけの恋愛道場』。あかん、自分もマサスケ、芝タイプかも知らん。どちらもに望みが、好みがあるならば、それぞれ求めるもの目指すべく現地解散。めっちゃわかるー! あー、わかっちゃ駄目な気がするー……。でもマサスケは当たりが強いというか、突き放すみたいな、自分勝手が表に出ちゃうみたいな、そんなところがまずいよねえ。ほら、眼鏡の彼女さんとかよかったやん。ほんま、こいつモテない、続かないとはいうけど、なんだかんだで相手はおるのね。即ダメになるだけで。自分、マサよりよっぽどあかんわー。ヘコむ。夏フェスと同人誌即売会の共通点、あれおかしかった。トイレが最大手。めっちゃおかしい。そしてカナコちゃん! いかす! うおー、かっこいいやん! これ、大当たりやで。でもマサスケあかんのか。自分がイニシアチブとってかつ知識もろもろで優勢とれんといかんのか? あかん、あかんわマサスケ。そこで引いたらあかんわ。師匠と仰いでついてくべきやわ。

『君のパンツに一目惚れ』。手芸部でうずくまる小桜さん。この子、いいよ。すごくいいよ。針がダメ。怖いじゃないけど、ものすごく汗をかいちゃう。でも刺繍は好き! 今回はそんな小桜さんの望みが叶いそう! 副部長の度重なるやらかし、これでこの子の置かれている状況、よくよくわかってきた。汗だくになっちゃう。けど刺繍は好き! その好きの度合いもよくよく描かれて、いいよ、すごくいい。そんな子がね、好きな刺繍をできないなんて変だよね。そういわんがごとしの皆のサポート。汗も別に不快じゃないよって。副部長も綿ノ木先輩も元陸上部だから慣れてるしって、ほんと小桜の大転換じゃないですか。好きな刺繍に囲まれて、好きな刺繍に取り組める。本当よかった。クマパンもナイスサポート。君、ほんと、ヒーローだよ! 夢叶えてあげて!

メェ〜探偵フワロ』。ああ、ああ、またどうしようもないなあフワロ氏。一夏のアバンチュールとかゆうたはるよ。そう思ったら、ああ、なんだこの切なさ感じさせる一夏の人間模様。出会った単身マドモアゼルとの対話。亡くなったご主人。思い出をめぐるはずが、思い出の場所がなくなっていることの確認みたくなってしまって……、町も人も止められない。なんだ、もう、すごくいい話じゃん。バーで一緒に飲んだ時のね、マダムならぬマドモワゼルの涙目。その心情おもんぱかるフワロ氏。しかもフワロ氏、いろいろ聞き出されちゃってさ! でも、切なくて、悲して、そうした中にほのかに楽しさとか希望とか、たくましさとか、小さな火が感じられるのですね。人が置いていかれるのは人生は置いていきながら進むしかないからだ。胸に突き刺さるようだ。不思議と清々しいと感じさせるこのラスト。なんだか映画みたいですよ。

  • 『まんがタイムスペシャル』第26巻第10号(2017年10月号)

2017年8月22日火曜日

『まんがタイムスペシャル』2017年10月号

『まんがタイムスペシャル』2017年10月号、発売されました。表紙は『恋愛ラボ』、秋から冬にかけての味覚でしょう、リコが焼き芋をふたつに割って、とてもいい笑顔。この子はこういうのがいいなあ。その芋はふたりで分け合うのかい? 『ミッドナイトレストラン7to7』織作はカゴに3種のブドウ。『課長と私のおかず道』保志は、これ栗ごはんのおにぎり? 食べようとしてこちらをちらりと見やった。そんな様子がなんだかいい感じですね。

『ローカル女子の遠吠え』。あべかわもちの安倍川って、静岡の川なんだ! そうか、そりゃあるよなあ。まったくその可能性を考えたこともなかったので、あると知らされて驚きでしたよ。しかも安倍川餅の由来についても解説あり! また家康か! っていうんですが、そうか、ほんと静岡は家康と富士山でできているのか……。昔からの名物、安倍川餅があるかと思えば、ここにさらに富士市の新名物、ようかんぱんが投入されて、ええと、ようかんを乾パンではさんでるの? あ、違うのか。あんぱんをようかんでコーティング!? すごいのあるな。最後のページの、ようかんぱんをバリバリ食べてるりん子さん、めちゃくちゃ可愛かったですよ。

『穂積くんは猫に勝てない』、オフィス猫の話題、穂積くんがテレビで知ってしまった。それで我が社でも導入してみないか。よかれと思って発案したら先輩が大反対。あー、わかる気がする。あれだけ猫が好きな人ですよ。職場に猫がいたりすれば、もう仕事になるわけがない。それ、自分でちゃんとわかってるんだものなあ。この提案に乗り気になってる社員面々が面白いですよね。アレルギーの人がいたらどうするのか? そういわれたら早速皆に聞き取り。大丈夫です! いませんでした! このフットワーク! できる社員だ! 先輩は穂積くんに、イメージを崩したくないっていって怒ってましたけど、本音といったらいいのか、会社に猫がいる場合のシミュレーション。あー、これは駄目かも知れないね! ええ、ほんと猫となると自身を失ってしまうんだなあ。

『ざしきわらしと僕』。座敷童子をはじめ妖怪たちは人の目に見えない。裕貴は特別中の特別なのだろうなあ。裕貴の母、透貴子には見えなかった。けれど、今となればすこし柔らかくなり、縁起などに思いをいたすことも。それがかすかにざわ子の存在を感じる所以となったのでしょうね。その母が帰ります。研究がかたちになりそう。お母さん、もうちょっと向こうで仕事を続けてもいいか。裕貴に問うたらば即答で、うん。ああ、なんといえばいいのだろう、ふたりの絆、繋がり、より強固なものとなったのですね。離れるのは寂しいけれど応援している。そんな裕貴の姿に成長を感じ、そして不器用ながらも母のあの愛情ですよ。そんな母の目に一瞬映ったざわ子たちの姿。静かながらも深く染みいる、いい展開、いいエピソードだったと思います。

『ちんまり経理のヒメ先輩』、ああ、これは切ない。ヒメの母の一周忌。そうか、まだそんなにしか経ってないんだ……。法要の後の情景ですね。秀ちゃんのお母さんがきてたりね、なるほどヒメの父のイトコなんだね、お母さん。その母の目から見てもしっかりしているヒメ。そのヒメが台所に立つ秀樹の母に、自分の母の影を見てしまう。ああ、これは切ない。そこからの桃の思い出。ヒメの表情にいつにないもの感じて、ああそれは秀樹も同じでしたか。母を送りにといってヒメを父とふたりにしてくれた。そこからのヒメの様子、気丈に振舞いながらもついに感情の溢れるその姿は涙なくしては読めないほどで、ああ、ヒメ、この一年、頑張っていたのだなあ。ヒメを抱きしめて言葉をかける父もまた切ない。妻を亡くした男の、娘を思うその心情やいかなるものか。この人も頑張ってきたのだろう。このふたりにしかわからないものがあるのだろう。多くの思いが胸に溢れる名シーンであったと思います。

  • 『まんがタイムスペシャル』第26巻第10号(2017年10月号)

2017年8月21日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2017年10月号

『まんがタイムきららMAX』2017年10月号、一昨日の続きです。

『すくりぞ!』、クリスマスバイキング当日。準備万端、衣装も料理も用意を終えて、そして先生による放送での全校告知。お客さんがくるのを待ってるすくりぞ部の面々。思ったようにことが運ばない焦りと戸惑い。ああ、寝子のあの表情……。くやしかったんだろう。すまなかったんだろう。自分がいいだしたことで、皆がみじめな気持ちを味わうことになってしまった……。でもここからの急展開。ああ、運動部の皆がやってきた。ああ、雨か! 雨が降ったから活動中止になったのかな? ともあれここからの大盛況。むしろピンチという状況にリンのお母さんが颯爽と救いの手を差し延べたりね、そして皆の感想を耳にして、静かに喜びに溢れる寝子ですよ。ああ、よかった。最後の最後、打ち上げもしあわせに溢れて、このイベント、とても素敵なものになった。ええ、実にいいエピソードでした。

『どうして私が美術科に!?』、これもよかった。桃音のひとことが黄奈子を傷つけてしまった。そんな気はなかったのに、むしろ自身の抱えてるコンプレックスがゆえに口にしてしまった、そんな言葉が招いたことに戸惑ってしまっている。落ち込む桃音に皆アドバイスくれて、さらにすいにゃん先輩は、ふたりが仲直りできるよう、いろいろ仕込みを入れてくれていた! 劇ですよ、劇。クラスの出し物、シンデレラの演劇。桃音がシンデレラ、黄奈子が王子を演じる、その劇において、ふたり今の自分たちの状況に引き込まれていく。すいにゃんの仕込みです。もう台本なんて全部すっとんでしまってるふたりの、けれど本音で自分たちのこととして語り出したそのドラマティック。言葉も、そして表情も、すべてが実に雄弁に物語って、ああ、これは私もつい釣り込まれてしまいました。素晴しく感動的。ええ、ここにきて桃音の大きな踏み込み、とても素晴しいものでした。

『夢見るプリマガール!』、冬ですね、お正月です。あい、ゆきなが初詣に誘いにきてくれた。そうしたらみゆのお母さんはりきっちゃって、皆に着物着せてくれるんですね。おお、エレガント、エレガント。大変美しいですね。そして皆が神様に願うこと。あいの照れかくしが発端となって、みゆたち皆があいからヒップホップを習うことになる。ゆきなの、今日はやたら着替えるなあって一言がおかしかったです。そしてヒップホップの練習風景。ああ、バレエに打ち込んできたみゆでも慣れないスタイルで踊るとなると、こんなに大変なのか! いつもとは違う筋肉の使い方に脚がプルプルしてしまったり、それからステップが覚えられなかったり! でもこうした交流通じてさらに皆の距離が縮まる。ダンスを知り、そして同時に人を知っていくというのがね、素敵であったなと思ったのですね。でもってこれ、皆の初詣でのお願い、それが早速かなった姿であるんですね。

いちごの入ったソーダ水』、ついに月がお姉ちゃんになりましたね。それはそれは嬉しそうで、さあ月さん、どんな名前をおつけになったの!? そしたら出てきたのが「太陽」。サンか、ラーか、ソレイユか。あれげな読みがずらりと並んだわけですが、いやあ、自分はアポロン? とか思いましたよ。「たいよう」君だそうです。そして今回の新事実。杏奈、迷迭香への進学希望してた杏奈、受験さえも無理だったかーっ! 扉の想像図が切ない! 似合ってるのに! 子守りの手伝いで月が放課後忙しくなります。部活にも出られなくなります。それで寂しくなってしまうこひめだけど、この子も成長してますね。なんにもできないで月にべったりだったこの子が、月を仲立ちにしているのかも知れないけれど、独自に交流の輪を広げていってという様子。中々に感慨深い話でありました。

  • 『まんがタイムきららMAX』第14巻第10号(2017年10月号)

2017年8月20日日曜日

『まんがタイムファミリー』2017年10月号

『まんがタイムファミリー』2017年10月号、先日の続きです。

『牧場OL』。ビジネスの話できたといってるのに、気を抜くと娘に戻ってしまう咲来がちょっとおかしかったです。私もう大人だもん!! 母は母で昔の話、子供時分の話しちゃうし、なかなか思うように話ができなくてヤキモキしてますよね。そんな咲来の活躍ですよ。牛の出産に立ち会う。ああ、この人本当に牛が好きで、でもって感情豊か。実地での酪農はこの牧場で身につけたのかな? あるいは今の仕事でもこうして牧場に出ることがある? ああ、どうも後者のようですね。牛の出産を父娘で一緒に乗り切ったこと、これ、咲来にひとつ気持ちの区切りをつけさせたみたいですね。わだかまりが薄れた。だからこそ、最後にああしてすっきりと帰っていけたのかも知れませんね。

『感染!ウイちゃん』。今回は迷惑メールの話。せっせと手書きでメールならぬ手紙を書いて、それをまとめてあつしに渡しにいく。しかもそれ、目の前でそのままゴミ箱いきなんだ。賽の河原の小石積みみたいだ……。で、ウイ、セキュリティーソフトに相談しながら、いろいろ迷惑メールのバリエーションを増やしていく。って、ほんとそのどれも有効性がなくって、この一人相撲感、すごくよかったです。そして落ちがまたよかった。ちょっといいカップメン。あつしがウイのために買ってくれてたんだ! それが嬉しくって、でも面と向かってお礼はいいづらい。手紙にしよう! その手紙、ほんと、また目の前でゴミ箱いきで、あのウイのしょんぼり顔! この流れが素晴しかった。むくわれないなあ、君! いいラストですよ。

『パパとあそぼう!』。おお、いつもと状況が違いますよ。パパさん。娘に邪険にされてるパパさん。けれど今回はちょっと違う。資格試験を受けるからと家でも勉強するのね。それで娘さくらと一緒に遊べなくって、いつもなら遊ぼう遊ぼうっていってくるパパが、今回は自分より勉強優先しちゃってさ……。さくらがつまんなそうにしてるの、ああ、そうなんだ、本当にパパさんのこと嫌ったり嫌がったりしてるわけじゃないんだね! ちょっとほっとしましたよ。ええ、追えば逃げる。ということは追わなければいいのかな? いや、このパパさんにはちょっと無理そうですよね。最後、さくらとパパの立場が逆転してるの、面白かった。このままならなさ! にやっとさせられるものありました。

『かしこみかしこみ』。面白い。ムクが慌ててるのなんでだろうって思ったら、なるほど、桜、橘にそっくりな犬が神社にきてるんだ。世界に3人いるそっくりさんと出会うと不吉というんだけど、いやいやそういうことはないっぽいですよ、ムクさん。似た顔3人ならぬ3匹で、ユニット組んだら面白そうとか、奏衣様の警護をより強固にしようとか、この軽口、すごく楽しかったです。そしてさらに増えるワンコ。迷子かと思いきや、なんとプチ祈願。以前美容室で出会った相手との再会を願ってたというんですが、おお、見事にその願い果たされましたね。飼い主にはプチ祈願にいくことを伝えたというの、いやいや、君らの言葉、そのままじゃ通じないから! 飼い主がいなくなった飼い犬探しにプチ祈願にきて無事解決とかね、飼い主もまた美容室で会った相手に会いたかったっていうの、飼い主同志じゃなく犬に会いたかったの!? この再会した飼い主ふたりが愛犬と一緒に帰っていくところ、しあわせそうで実によかったのですね。そしてこの町の人のしあわせを守ること、これが奏衣様を守ることになってるんだっていう桜の言葉。ぐっときましたよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第35巻第10号(2017年10月号)

2017年8月19日土曜日

『まんがタイムきららMAX』2017年10月号

『まんがタイムきららMAX』2017年10月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』。ココアと千夜、ふたりがアラビアン! 普段和装の千夜なのに、こんなにも華美な衣装がよく似合って、どこかしら妖艶さまで纏っていて驚きです。対してココアは幼なさ感じさせる溌剌さ。色気とか感じさせないあどけなさ、そう思わせて口元にうっすらとさされた口紅がどきっとさせる魅力をほのめかすのですね。しかし、この派手な衣装にまるで負けてないふたり。とても素敵な着込なしでありますね。

『こみっくが〜るず』、怖浦先輩のアップダウン、ものすごい。帰ってきたあすか先輩。もう怖浦先輩がべったりですよ。朝から腕組んで登場。美姫の教育に悪い! っていうんですが、いやいや、おふたりとも女性ですよ! 翼とあすか先輩の関係もいいですよね。そうかあ、翼の師匠はあすか先輩なのか。でもふたりが近づくと怖浦先輩が荒れる。というか、怖い! 怖いですから! ちゃんとしてたらあんなに麗しいのに! あすか先輩が怖浦先輩についてどう思ってるか、そのリサーチするとかね、ちょっと悪ノリなんですけど、ほんと怖浦先輩が恋する乙女になっちゃってて、というか随分追い詰められた感じなっちゃってて、これはもうはっきりさせてあげて欲しい。そう思ってたら、ああ、これは本当に素敵だ。あすか先輩にとって怖浦先輩は、自分の原点なんだ。一緒に過ごしてきた時間、悩んだり迷ったりした日々がふたりの絆になっているのだなあ。ああ、同期の絆。手に手をとって、怖浦先輩、美しい! いい話だなあ。そう思ってたら、落ちがそれ! ほんと、怖浦先輩、酷い落ち担当。せっかくあんなに美しかったのに!

『私を球場に連れてって!』、面白い。猫子に大宮で遭遇。はじめてのおつかいだっていうんですが、ああ、球場のチケット買って、球場にいって勝って帰ってくる。って、厳しいな。チームの勝利は自分じゃどうしようもないじゃない! 土地勘ないのでよくわからないのだけど、最終目的地のキャッツドームはむしろ自宅に近いのだけど、一度遠出して大宮でチケット購入、そこからまた所沢に戻るっていうことですか。でもって、大宮からキャッツ球場前って、途中、乗り換えで徒歩が発生するの? 一本ではいけないんだ。ええと、西武鉄道で繋ってないの? って、ああ、JRから西武に乗り換えるのか。皆が猫子のこと心配してるのがいいですよね。タマとレオナが後をつけてみれば、さらに前から後をつけていたファル子が出てくる。そして当然のように猫子の母! おお、ファル子に変質者扱いされてたよ。って、なにその2008年サングラス! どう見てもおかしいですよ、お母さん! お母さん、17歳でキャッツファン歴28年。優勝欠乏症でもう球場にいくことはかなわない……。って、またコアな人だな。今回面白かったの、なんだかんだで尾行してる面々が脱落していくところですよね。ほんと、猫子の乗り換え間違いから発生した脱落、これ尾行をまく時の手そのものだ! しかもこの尾行ばればれで、途中でいなくなったことも把握されてたっていうのがね、猫子のしっかりさ感じさせてくれてよかったですよ。そして最後に現金な猫子。ああ、負けそうだからといって自宅観戦。ほんと、この子、しっかりものです。

『はんどすたんど!』は新人戦も終わって、ちょっと小休止気分ですね。皆でコタツにはいって、とりとめない話をしてる。こういうのもいいなあ。いつだってななみにいじられる、それが当たり前になってるいちごの不発、あれ面白かったなあ。というか、とんでん太郎さんってなんだそりゃ! しかしこうしてだらだら過ごしてはいるものの、体操の話題もちゃんとありますよ。先生から、市民大会への参加を考えてる、そうした申し出ありまして、おお、ゆかちーは出るんだ。ななみもひなたも出ますか。でも、いちごはちょっと考えて、テストとかも大事だしって、あ、そうか、ななみとゆかちー、ふたりが危ないんだった。むしろいちごは心配いらないんですよ。すっかり忘れぎみですが、この漫画、舞台は北海道。すごい雪! 寒さも大変なんだろうな。寒いの苦手なゆかちー、大変そう。こういう日常の、当たり前みたいな話してるところもまたいいものですよ。

『TCGirls!』、もうこれ最高でしたよ。アン、ニイナ、メイが深刻そうな面持ち。いったいなにごと!? シオン、心配して聞いてみれば、ああ、禁止・制限カードが発表されるんだ。そこからのレギュレーション改訂話がおかしくって、面白くって、もう最高。皆の気持ちの浮き沈み。自分の決め手がなくなることのショックや、かけたお金が無駄になる恐怖。あるいは逆に、これまで目を向けられてなかったようなカードが急騰したりなどなど。私はTCGはやらないから、ここまでの阿鼻叫喚、実感はないんですけども、でも調整でゲーム性ががらりと変わって、自分にとって重要なポイントが台無しになってしまうことの恐怖はよくわかる! 実際、調整内容の納得いかなさに運営への信頼を失い、今後そのシリーズ作、まったく手をつけなくなったゲームとかありますしね。と、今回はそんな内容。自分にレギュレーション変更が影響するんじゃないか。心配してるシーンですよ。ニイナはきっと自分は大丈夫だと思うんだけど……。メイはきっと自分に影響ふりかかるに違いない。この予想の傾向にふたりの性格あらわれてて実によかった。ああ、自分はメイタイプだわ。ちょっとネガティブなのよね。きっと悪い方向に向かうって思っちゃうのよねえ。で、実際にダメージ受けたのはアン。そんなにか! そこまでか! で、ここからがさらに面白い。禁止カード感謝祭を企画します。SNSで告知。反応いいな! でもって、レギュレーション変更に悲しみの涙を流した同胞たちが集まる! ほんと、これ、やけっぱちだな。ゆえにものすごいハイテンション。ああもうおかしい。最高でした。でもって、せっかくシオンさん、心配してくれたのに、翌日にはころっと新カード情報でアンの機嫌なおっちゃって、ああもう! なあ! おかしかった。でもちょっとアンの気持ちわかるんだよなあ。ねえ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第14巻第10号(2017年10月号)

2017年8月18日金曜日

『まんがタイムきららミラク』2017年10月号

『まんがタイムきららミラク』2017年10月号、一昨日の続きです。

『mono』、これ本当に面白いな。今回はドローン撮影にチャレンジ、いや、ドローン風ね。凧をあげて、そこからアクションカムで撮ろうっていうの。ほんと、この子ら、面白いこと思い付くわ。というか、カメラ落っことして壊す流れだったりしない!? 同時に降り掛かる問題、写真部の存続問題を同様に廃部の危機にある映像研究部と合併することでクリアしようとする。で、その合併が、どうしてもうまくあがらない霧山の凧、その問題解決にも繋がるっていうのが面白くって、ほんと、この魅惑の流れよ。映研の敷島さん、この人がすごくよかった。あっさりしてる、あまり感情を露にしない。そんな敷島さんがですよ、凧から記録したアクションカムの映像、その結果に対して雨宮、霧島が感想いいあってるの見て、先輩たちと過ごした日々思い出しているところがすごくよくて、ああ、この子、表には出さないけれど、その穏やかに凪いだ様子の向こうにいろいろ多く思っているタイプなのかあ。新たにメンバーを加えた写真部、いやさ新生シネフォト研究部。もうほんと愛おしい、そう思える部ができたと感じられますよ。

広がる地図とホウキ星』。今回は空中ラクロスなんだ。ホウキに乗ってやるラクロス、ブルクス部の部長と出会って見学に誘われた。そこでのやりとり本当に面白くって、なるほど、フィールドはホウキに乗れない人でも大丈夫なよう、いろいろ整備されているんだ。けれどやっぱりもともとホウキに乗れる人は即戦力になれる可能性が高くて、おおお、リンの活躍が期待される! 部長が元気、快活だからかなあ、部員皆もノリがよくって、とことんポジティブで、あのわーっと盛り上がる様子など、すごく気持ちいい。そして対抗試合。部長不在になるとチーム全体のテンション、ここまで落ちるんだ! 皆を励まそうとするゼルダやチアガールになって応援するヴェリ、見どころいっぱいだ。そして遅れてやってきた部長に、我らがリンの活躍! ほんと今回も、彼女らの魔法、それぞれの特性を応用して、こんなに面白い展開を見せてくれて、素晴しかった。でもリンの魔法はルールぎりぎりいっぱいって感じですよ!

しましまライオン』、動物の世界に異変あり。これ、神様がぽんぽん動物を人にしてしまったせいだっていうんですが、だからといって今から動物に戻りませんか? そういわれてもほいほい戻れないですよ。今なら特典もつけますよ。そういうのだけど、ワニとトリ、新菜と千鳥はヒトとして暮らします、気持ちの揺らぐことはなく、そして他の面々も、悩んで迷って、動物に戻るか、それともこのまま人として暮らしていくか、答を出すのですね。ああ、そうか、動物園でまこがシマウマと語りあったこと、それはこういうことだったのか。動物としてのしあわせがある。人としてのしあわせもある。求めるものが得られるのならば、人でも動物でもしあわせに違いはないのではないか……。私なんかは人だから、そこは人しかないだろう、そう思ってしまうのだけれども、サバンナの野生動物として生まれ、そこで同種の仲間もいて、楽しく暮らしていた過去があれば、やはりまこのように迷うのだろうなあ。今回の彼女らの置かれたシチュエーションは、人として生きること、人としてのしあわせを求めること、その根本に目を向けさせる問いであったと思います。そして最後に皆の出した答ですよ。ああ、いおん、どういうことなのか。神様の告げたことそれが影響したか、あるいは違う理由があるのか。ほんと、最終回を前に大きな問いを投げ掛けられた気がしますよ。

ビビッド・モンスターズ・クロニクル』、おお、終わってしまった。首都防衛イベントに奔走するボンちゃんたち。以前雪原で出会ったライアをギルドに誘ったり、というか、これ無理矢理だな! 真似しないでねって注意書き、これ一歩間違えば迷惑行為ってことじゃないか! ともあれ、ドタバタのイベント模様。キャロライン親衛隊、思いがけない活躍を見せて、これ途中でスカウトしたライアや、さらにはじょそ天の活躍もあるのだろうなあ。そして夢子のお姉さん問題ですよ。ドラゴンにはたき落とされて、ふたり孤立したじょそ天とあんこ。じょそ天いやさ蒼はボンちゃんのお姉さんなんじゃないか、あんこが問いかけるんですが、いや、じょそ天、なんの話かわかってないよ!? いや、まあ、そうだよな。ほんとじょそ天のプレイヤーが夢子の姉なんじゃないか、それは自分も思ってたけど、そんなに簡単じゃないよな? と思ったら、いや、やっぱりそうなのか。あんこに問われてボンが自分の妹なんだって気づいたのかな。ともあれ、夢子はその事実には気づいておらず、まだまだ変わらぬビビモン世界での日常が続きますといった終わり方。ああ、ちょっと駆け足と思いはしたけど、でもこの子らのいろいろ、楽しかったなあ。終わったのは寂しくはあるけれど、わいわいとした賑やかさがある終幕は悪くなかったと思います。

ラストピア』、こちらは静かな終わり方を見せました。けれど前向きともいえる結末で、記憶の戻ったリッタ達。これまでを振り返り、そして今を、未来を思うというその展開。リッタはライアとの関係を見直し、自身を振り返り身の振り方について考える。エミと語り合う場面、リッタの表情、言葉を超えて語るものあってよかったなあ。昔の約束とかね。そうか、リッタは約束を果たすためこの島にきて、忘れられてることにショック受けてたんだ! そして一緒に埋めたタイムカプセル。それが次の約束になるのですね。気になることとか、いっぱいありますね。いなくなってしまったユーのこととか。読み返したらなにか気づくことなどあるかも知れないなあ。単行本、楽しみに待ちたく思います。

  • 『まんがタイムきららミラク』第6巻第10号(2017年10月号)

2017年8月17日木曜日

『まんがタイムファミリー』2017年10月号

『まんがタイムファミリー』2017年10月号、発売されました。表紙は『大家さんは思春期!』、チエちゃんが金魚を柄にあしらった浴衣着まして、これは夜、縁側で涼んでる? 手にうちわ。かたわらに蚊取り線香の蚊遣り豚。見返り構図のチエちゃんはいかにも美少女で、いい風情のあるイラストだと思います。同じように見返り美人の『軍神ちゃんとよばないで』虎千代ですが、この子、スイカに座ってるのか、面白いなあ。ええ、この子も見事な美少女です。『シロクマはシェーカーを振れません』、シロクマのマスターと浴衣姿の花ちゃん。ふたり並んで一緒にビール。実にのんびりした感じ、これもまたいいですね。

『妹のおシゴトは時給2000円』。兄、只野に百万の借金をしてしまったミエ子。只野は別に催促したりはしないのだけど、かわりに妹とデートとか抜かしやがる。その話が衣々子に通って俄然面白くなりましたね。衣々子の兄が提案するダブルデート。衣々子の発想がおかしい! そんなに、そんなにミエ子が好きか……。衣々子が兄の腕に抱き付いていくのも、恋愛感情なんてあるわけないからできるんだよって、おおお、兄には厳しい現実が突き付けられました! ほんと、おかしい。デートは只野、ミエ子のことちゃんと考えてくれてたんですね。しかしこうしたこといっぱいで、守るっていってくれたり、好きなものちゃんと把握してくれていたりで、どうもミエ子、只野に気持ちが傾いていく? いやあ、大変な感じなってまいりました。妹を演じられなくなったらどうするのか。死活問題ですよ。

『ふみのさんちの大黒柱』。皆で海にいくんですが、おおお、桜先生、とうちゃんの担当さん榊夢子とは昔からの友達なんだ。しかし今回、この桜先生がかっこいい! なんかね、いつもはおっとりしてる、そんな感じじゃないですか。でも脱いだらすごいっていったらいいのん? 見事に筋肉質。体育の先生だけあるっていうんですが、それにしてもこの筋肉について語る様子、ただの好きを超えちゃあいませんか? で、その桜先生、大活躍。離岸流に攫われてしまったりーち。父ちゃんのりーち! の叫び声にカッと反応したかと思えば、ものすごい勢いで救助に向かって、うおお、かっこいい! ほんと、桜先生、ヒーローですよ!

『役職名はお嫁さん』。めちゃくちゃ面白い……。獅子本が興味を持った犬野夫妻のお隣さん。獅子本から情報収集を依頼された美如がですよ仕入れてくれた新情報。中学時代からの彼女がいるそうです。うおー、まさかまったく展開しないとは思いもしなかったよーっ! びっくりした。ほんと、びっくりしました。獅子本の失恋を励ます回、傷心プランのバーベキューで鹿沼が大活躍ですよ。ほんと、この人、大好きですよ。感情あるのかどうかみたいな人ですけど、ほんと面白い、そしてチャーミング。今回は美如から指令を受けて卯月に切り込んでいく。卯月さんって獅子本さんのこと好きですよね? しかもそれ、思いっきり核心突いていて、おお美如さん、気づいとったか、そう思ったら、全然違うんか! すごいな、この人! ともあれ、鹿沼はちゃんとそのあたりの機微、察してたみたい。それからの会話、卯月のめんどくささ! 歯に衣着せぬ鹿沼の切れ味! もうどれもこれも最高で、そして獅子本と卯月。あー、やっぱり煮え切らない! ほんと、先輩が幸せにしたらいいじゃない! とはいうものの、このふたりが付き合ったら付き合ったで、卯月の最低のクズ野郎な側面が問題になったりするのかなあ。でもほんと、素直になればよろしいのになあ。

『この恋は深見くんのプランにはない。』、おお、またかたよったボーイだ。ずっと前から好きでした。そういって告白されて、すっと当たり前みたいに受けるんだけど、告白はイレギュラー、デートもなにもすべて行動は自分のスケジュール通りに。文句があるなら君とは付き合えないな。うわー、DV色強いボーイだな! このボーイ、深見少年。あまりに自由すぎる家族にずっと振り回されて、散々な目にあってきた。いや、これはこれでDV色強い家族だな! 自由すぎる家族、スケジュール優先すぎる息子、方向性は違うように思えども、根本には相手の事情を斟酌しない自己中心的行動があるってんだから、いやあ、この漫画、暴力の連鎖がテーマとかではあるまいね!? 効率優先が第一の深見くん。恋愛の相手に求めるのは、俺の人生を邪魔しない空気のような人間。うーん、恋愛に興味がないわけでもないんだけど、やっぱり人を見ていない。こんな不愉快少年深見がですね、ついにというか、出会ってしまった。本当だったら望ましくないはずの、突飛な行動をしてしまう女の子。突然の出会い。猫を追って塀を乗り越えてきた彼女と出会い頭にぶつかって、事故みたいにキスしてしまったのだけど、彼女は深見の存在まるで気にしちゃいない。そんな彼女に心とらわれて、ああ、深見の恋の行方やいかに! とりあえず、深見の人間性がいかに変わっていくのか、そこが見どころでありますね。

  • 『まんがタイムファミリー』第35巻第10号(2017年10月号)