2023年9月29日金曜日

『まんがタイムオリジナル』2023年11月号

 『まんがタイムオリジナル』2023年11月号、一昨日の続きです。

『カントリー少女は都会をめざす!?』

今回は文化祭の話題。文化祭ではなにをするのだろう。演劇? からの、八重アレンジに流れていく流れ。いつものとおりといえばいつものとおりなんですが、白雪姫と7人の都会人。なるほど、つまり白雪姫が八重なんだね!? と思ったらさにあらず、都会人のひとりを演じるっていうからやる気です。

でも7人といってるのに百人力とか、こうしたやりとりの紆余曲折がおかしくて、いつものこの子たちの面白みでありますね。で、パーティー会場は東京。遠くていけない、からの、亜紀登場。地方民の悲哀が語られるんですよ。

いや、でもほんとによくわかる。イベントとか、基本都会だもんなあ。とかいってたら八重たちから怒られそうなんですけど、だってイベントは関東偏重。東京とか、ちょっとはずれて横浜とか、そのあたりだもんなあ。地方民の悲しみは、ちょっととはいえわかりますよ。

そして今回、亜紀の見せてくれた応援。あれ、可愛かったなあ! なんかのマスコットキャラみたい。アクリルキーホルダーとかになったら嬉しい。そんなよさありました。

『敷金礼金ヤンキー付き』

たえちゃん、ヤンキーはもう普通に平気なのかと思ったら、サンライズ荘の馴染みのヤンキー限定なのか。そうでした、昔のたえはサンライズ荘のヤンキーにもビビッていました。そうかあ、基本のところは変わっていないんですね。

近所のコンビニでたむろしているヤンキーに目をつけられて、いや、絡まれるたってカツアゲとかそういうんじゃないよ? なんか親しげに話しかけられて、うざ絡みゆうていいのか、一気に距離詰めてくる、そのぐいぐい感がたえを困らせる。

たえの分析がよかったですよね。七恵も佳もぐいぐいくるけど、別に気にならない。なにが違うのか……。ここで、信用できる相手とわかってるからと結論出るのがよかったんですね。そううか、たえはこのふたりに気を許しているんだな。そうしたことが再確認されて、そして問題のヤンキーふたりとも、悶着はあったけど、和解にいたる。七恵も佳も含めた皆で仲良くなれるという、その顛末、なんか微笑ましさあるいい展開でありました。

そして大家の解説です。寂しいからってのが大きいんじゃないか。受け入れてくれそうな相手に飢えているという、その言葉の持つ意味。たえが皆から慕われる理由や、そして大家があえてヤンキー向けにアパートをやっている、そうした意図が感じられて、ぐっと引き締まる、そんなしめくくりになっていたと思いました。

『オネェの恋のはじめかた』

たいていなんでもできるけど、ゲームは苦手な時宗。というか、翔人がやたらうまいだけって気がする。やってるのは対戦格闘ゲーム。翔人の25連勝というのですが、ハンデをつけておあげなさい。というか、容赦のない攻めに一方的にボコられて、理解も学びもできないうちに敗退しちゃってるんじゃないのかい、時宗。ええ、いくらゲームがうまくなりたいといっても、相手をお選びなさい。翔人相手じゃなければ、なんとか手加減とかしてもらえるだろうからさあ。

時宗がゲームに興味持ってるの、ゲームがではなく、桜子が理由だったんですね。めっちゃわかりやすい。桜子が好きというゲームを一緒に遊びたい、その一心でゲームを知ろう、学ぼうとしているそうなんですが、そう……、育成ゲームでありましたか……。じゃあ、なんで格ゲーなんてやってるの! ジャンルを、ジャンルをお選びなさいな!

このあたり要領を得ないところなども、ゲーム慣れしてないという理解でいいんでしょうか。でもって、育成ゲームやらせてみたら、予想外の育ち方してしまう云々というのも、多分これ育てる方向性が間違ってるんだろうなあ! でもこれはわかる気がする。自分もゲームやると、恋愛方面のパラメータが育たず、何度やっても皆進学していくみたいな話があったりしたのですが、きっと時宗も似たようなパターンなのでしょう。うん、それは個性なのでお伸ばしなさいな。きっとそれが最良です。

この時宗の方向性。今回ラストの展開の、負けず嫌いというか、勝たないと気がすまないというか、そういうたちが絡んでいるように思われて、これという目標ないし美意識ないし、満足させないと気がすまない完璧主義が災いしているような気がしますよね。ええ、ゲームなんてしょせん遊びなんですから、気を抜いてそこそこにお楽しみなさい、といいたいけれど、そういう自分がちょっと気を抜けないたちなせいで、ええ、時宗さん、ちょっといろいろわかる気がしてしまいました。

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