2020年2月28日金曜日

『まんがタイムきららキャラット』2020年4月号

 『まんがタイムきららキャラット』2020年4月号、発売されました。表紙は『恋する小惑星』。パステルカラーで描かれるパジャマパーティー? これ、天井にプラネタリウムを投影してるんですね。みら、あおに、悠と千景。地学部現役の4人がこうして集まって、語りあおうというのかな? その様子、くつろいで、なごやかで、近しい。ええ、仲よくなりましたね。そうした雰囲気がよくよく伝わってくる素敵なイラストです。

『恋する小惑星』

きら星チャレンジが終わり、そしてすずに約束やぶったってしかられるみら。毎日電話するっていってたのにくれなかったっていうんだけど、電波悪い、忙しい、うんそりゃ電話するの忘れちゃってもしかたない! とはいえ、放っておかれたすずちゃんは寂しいよね。反省するみら、その素直さがいいですよ。

今回、石垣島にいくんですね。みらはイリオモテヤマネコにあいたくて、頭の中、ヤマネコばっかりみたいですけど、あおは石垣島のこといろいろ調べてきていて、マングローブ林についてとかね、それから先生もいろいろ調べてきてるんですね。このアプローチの違いが面白い。あくまでも体当たりのみら? 対して下調べばっちりのあお。先生は引率の立場を全うしようとしてるのかな? 褒められて嬉しい先生とか、これほんといいシーンでした。

すずへのお土産を探すくだりで、鈴石っていうの見つけてね、これ、すずじゃなく桜先輩が喜びそう、みたいになってるの、なるほどそうだよなあ。こうして時々に先輩のこと思い出したりするところ、サンゴ礁に囲まれた浅い海のことをイノーというって聞いてイノ先輩思い出すとかね、これが実にチャーミング、よかったです。

石垣島めぐりも魅力的だったんですが、皆が開いてくれたお帰りなさい会、これもよくって、ああ、先輩たちもきてくれたんだ。さらには、後輩がね、みらとあおの行動力に触発されて、やる気見せてくれてね、ええ、これは期待されます。ほんと、先走りすぎっていわれてますけど、これくらい前のめりになるくらい、みらとあおのチャレンジが刺激的だったってわけですね。

『mono』

今回の目的地は北安曇のジャンプ台。夏でもジャンプの練習してるんだ! なんか、下が雪じゃないと着地がキツそうな印象あるんですけど、考えてみればふかふかの雪だと埋まっちゃう。普通の地面でも、スキーで滑れるようなシートみたいなの敷いてあったりするのかも知れませんけど、案外フィールは違わなかったりするんでしょうか。

さて、ジャンプ台の上、スタートタワーっていうんだ、に登るところ、これすごいですね。その空間の雰囲気、登る階段の高さを、あの小さなコマでもってしっかり伝えてくるんですよ。ページめくれば、ラージヒル、続いてノーマルヒルの上からの風景、しっかり見せてくれて、これも小さなコマだというのに、この広がり! この奥行き! ものすごいです。

実際、あの上に立つと、ものすごい急斜面に見えるんだそうですね。気分的には垂直の壁みたいに感じるとかなんとか。そんなすごさを、絵でもって、そして登場人物の反応でもって伝えてくるの、さすがだと思いました。

スキージャンプ台を他のなにかに活用できないかみたいなやりとり、これが実にこの漫画らしくって、あのすっとんでいくドッグたち、あれなんか面白かったなあ。それとジャンプ台を登るイベント。脱落者の扱いが!!!

なんだろう、ちょっとしたくすぐり。それが実によく効いて楽しかったです。

Aチャンネル

みんなでスーパー銭湯にいきました。近所に新しくできたと知って、トオルが発案。皆を誘ったのですが、呼びかけたるんちゃんが肝心のところ、銭湯を省略しちゃったせいで、スーパーマーケットに誘ってるみたいになっちゃってるの。こういうところが実にこの子らしくて、なんか安心しますよね。

お風呂からあがってからも面白い。頑として体重計を拒否するナギ。髪を乾かすときにトオルに遊ばれてるの、あの髪が吹き上がってる時のナギは、なんかいつもと違う雰囲気というか、大人っぽい? 妙に魅力的だったと思います。

今回は勉強の息抜き。そう考えて誘ったわけですけれど、こうして一緒に過ごす時間を持ちたかった、そんな気持ちもあるってこと、ちゃんとるんがわかってくれてるの、また誘ってくれていいんだよっていってくれる、その気持ちがとても嬉しい。わかってくれている。通じている。その関係が魅力的です。

『まちカドまぞく』

なんだこれ、めちゃくちゃスリリング!

異世界で迷子になった小倉。助けに向かったシャミ子と桃だけど、偽の小倉にふたりとも翻弄されて、ああ、この偽小倉、なにものなのか。シャミ子たちの様子をモニターしているミカンやご先祖たちだけど、偽小倉の言葉だけはまともに読み取ることができないでいて、この異常事態。このまま気づかずにいたら、シャミ子たちはどうなってしまうのか。あるいは本物小倉はどうなるというのか。

ハラハラしながら読むわけですよ。だって、シャミ子、根が素直な子ですから、うかうかと偽小倉の妨害工作にハメられちゃって、ミカンたちとの連絡手段失うわけでしょう。ああ、この世界に幽閉されちゃう? このままもっと悪い事態に向かっちゃったらどうしよう!?

でも、これ、そうじゃないのか。この偽小倉、本物ではないものの偽物でもないんだ。本人曰く別小倉。シャミ子の世界の小倉は、彼女の最後の一頁。ここで明かされる小倉の真実、智恵と時間と書物を司るまぞく、グシオンの末裔! ということはシャミ子の世界の小倉もそうだっていうのかい!? ともあれ、今回も新事実? 盛り沢山。窓の外の風景、別小倉が最後の間違いというそれが衝撃的! 桃が世界を救うのを失敗した風景!? 灰の平原になってしまった世界が広がっていて、ああ、これはいったいどういうことなのか。

本来あるべきだった世界の姿? それとも実現しなかった可能性のひとつ? とんでもないもの見せられた! あまりにあまりの展開に、ついていくのも必死です。

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