2018年2月28日水曜日

『まんがタイムきららキャラット』2018年4月号

『まんがタイムきららキャラット』2018年4月号、発売されました。表紙は『ひだまりスケッチ』、春の情景であります。桜の花咲く中にたたずんで、こちらを見やるゆのが愛らしい表紙です。遠くから、望遠で抜いた、そんな感じの描写。ぐっと縮められたパースペクティブ、手前の桜、奥の桜も被写界深度の外に淡く溶けて、大変に美しい。これは、イラストの周囲に額のようなもの描かれてるところからして、写真のイメージなのでしょうか。ちょっとレトロな意匠も添えられて、品よく仕上がったイラストです。

すわっぷ⇔すわっぷ』。新たな知見が得られましたね。キスで中身が入れ替わる春子と夏子。じゃあこのふたりが他の誰かとキスしたらどうなるのだろう。思わずうっかり、アクシデントで、あゆとキスしてしまった夏子 in 春子。これは、さらに入れ替わりが起こるのか!? 一瞬あせる夏子だけれど、あ、大丈夫だった。入れ替わってない。というか、あゆさん、好きな春子からキスされたという事実に舞い上がっちゃって、駆け出していっちゃって、あらまあ、どうしましょう。今回の話自体はシンプルに、マラソン大会の練習が嫌でしかたがない春子が、怪我でもしたら出なくてすむのになんて思ってたら捻挫しちゃって、夏子の体で! それでなんだかドタバタしちゃうんだけど、授業中に入れ替わりから戻ろうとキスを試みる、あそこがまさしく見せ場でしたね。ええ、知らない人からしたら、大変な状況です。

『アニマエール!』。皆でユニフォームを買いにいきますよ。しかし、そこでひづめの絵が猛威を奮う……。チアのユニフォーム。一口に選ぶといっても、まったくのオリジナルのを作るフルオーダーから、パターンオーダー、あとは既製品かな? 多様な選択肢があるというんですね。今回は、フルオーダーには時間が足りないからとパターンオーダーすることになるんですが、その過程でサンプルのユニフォーム、いろんなタイプのものが描かれまして、ええ、これ、タイプの違いで雰囲気も変わって、見るだけでも面白かったです。このユニフォーム選びで、やたら太るだ伸びるだ、たてラインで視覚効果だ、紺色で引き締め色だ、虎徹がなにを気にしてるのかがありあり見てとれて、面白いんだけど、気の毒かも。でもって、この子も怒るのね! 今回は、ひづめとはなわの昔の馴染み、以前のチアのチームメイトが登場して、おお、結構煽ってくる子たちだな! 双子、根古屋鈴子と珠子のふたり。ふたり息のあったチアを見せるけど、他のメンバーとはまるであわせる気がないのか! 困った子らだな! ひづめのこと、ライバル視してたのかな? あるいは目の上のたんこぶ? 抜けてくれてラッキーみたいなこといわれちゃって、ねえ、ひづめなんか気にしちゃって、そんな彼女を持ち前の明るさではげますこはねが頼もしかったです。

『mono』。ほんと面白いな。『ゆるキャン△』の舞台探訪といった趣ではあるんですが、微妙に残念展開見せつけてくれるところがおかしくって、今回は通行禁止だ心霊スポットだと微妙な話題にはじまって、カフェは営業時間外、ライブカメラも真っ暗。これは残念紀行なのか? そう思わせたところで、諏訪湖の夜景をドーン! おお、これはいかすな。全天球カメラでの撮影とか、暗くてシャッター速度が遅いから? 皆が息つめてるところとか、この漫画ならではのおかしみもバッチリでした。そしてこれから杖突峠へと向かうのですが、降りるインターきたら教えてねー、って、これ駄目だ、こいつら絶対寝るぞ、おい、と思ったら案の定だよ! いやもう、これ、おかしかった。松本市。長野県までいっちゃったよ! どうすんの!

『スイート♥ショコラティエ』、ゲストです。もうすぐバレンタイン。なのでチョコレート作りを手伝ってほしいというみるく。しかしこの子はとんでもない料理音痴。手伝うなんてとんでもない。諦めろというのはあおい先輩。このみるくという子。料理というか、菓子作り苦手という、その苦手の度合い。わりと尋常じゃないのに、本人その酷さを意識してないな。テンパリングを知らないのはいいとして、作り方が雑、大雑把、丁寧さのかけらもなくて、いやいや、これ、あかんで。もらった方が災難だ。あおいのためのチョコレート作りだったんですね。憧れの先輩? いつもお世話になってるから? いや、どうもそれだけではないような気がする。そんなふたりの様子です。

『ユーレイと友達になる方法』、ゲストです。ツクモちゃん萌えの漫画なのか。友人のコダマから相談があると呼び出されたツクモ。頼られてる、いいところ見せなくちゃ! はりきってるわけですが、その相談の内容がよりによって幽霊。そうか、ツクモ、怖いの苦手なのか。兄貴にホラー映画観せられたり、小学校の林間学校では肝試しでおもらししてしまったりと、ほんと、わりかし踏んだり蹴ったりな状況。古い体育館校舎で幽霊と遭遇してからも、あばあばしてしまって、ほんと、もうちょっと手加減してさしあげて! というか、コダマ、ツクモに相談とかいってますけど、ほぼ話を聞かない感じの子で、頼られたがりのツクモをうまいこと引っぱりこむだけ引っぱりこんで、後は自分ひとりででもぐいぐいいっちゃうっていうね。ほんと、コダマ、ひとりでいけそうなのに、それでもツクモと一緒がいいんだろうなあ。体育館校舎で幽霊に遭遇しても、コダマ、まるで平気で、ちぇすとぉ! 掛け声とともにスカートめくって見せるんだけど、意味がわからないよ、コダマさん! 今のところうまくコミュニケーションできてる感じはないんだけど、これ、レイカンの特訓でなんとかなるのかな。まったく根拠のないコダマのハイテンションにぐいぐい引っぱられる、そんな感触はなかなか悪くなかったです。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第14巻第4号(2018年4月号)

2018年2月27日火曜日

『まんがタイムオリジナル』2018年4月号

『まんがタイムオリジナル』2018年4月号、発売されました。表紙は『ラディカル・ホスピタル』山下さんが手にプレゼントの小箱を持って、おお、なんかしてやったって風ですよ。これ、あれか、ホワイトデーのお返しですね。『らいか・デイズ』は、らいかと竹田が背中合わせになって、照れくさそうに、プレゼント渡そうとしているその直前の情景ですね。『小森さんは断れない!』も、お返し渡そうとして照れている大谷ですよ。もう気にせずどーんと渡しちゃえばいいのにね。恥ずかしくて、目もあわせられない。純情少年ってやつですね。

『カントリー少女は都会をめざす!?』。さすがやわ、八重ちゃん。というか、結構、品揃えのいい書店があったりするんですね。旅行ガイドの雑誌コーナー、うきうきしながら見てまわる八重が本当に可愛くて、けど旅行にはいきません。見て楽しむだけ。想像して楽しむだけだっていうんですね。八重の発想がすごかったですよ。東京ガイドをレジに持っていくと、店員さんはきっと東京旅行にいくと思ってくれる。店員さんの頭の中で私は東京旅行ができる! とかいうんですが、それでいいのか、八重ちゃん。しかし、この発想はただものではないですよ。雑誌を見て楽しもう、そうした気持ちは理解できるし、共感する人もきっと多いと思うんです。でも八重の場合、微妙にちょっと常人離れした発想が加わるから、ほんと、このおかしさ。しかし、八重ちゃん、失敗しましたね。おんなじ雑誌買っちゃって、けど、それだけ今回の特集が八重ちゃん向けだったってことなんだと思うんですよ、これ。

『北斎のむすめ。』。ああ、この漫画特有のコメディ要素と大火事の緊迫感、シリアス要素との往復がギャップありすぎて、ものすごく振り回されてる! 遊廓で出火。友人たちが火にまかれているのではないかと駆け付けるお栄。けど、ほんと、助けにいこうにも危ないからと阻まれ、まるで手が届かない。この栄の感じている絶望感、無力感、これは自分もちょっとわかるように思います。私の場合は震災でしたね。見知った神戸の街が燃えている。テレビでその映像を見て、自分のやってきたこと、学んでいるものはなんの役にも立たないって茫然とした。その気持ち、栄を見て思い出して、もう、これはつらい。たまらないものがありました。対して高尾。ああ。この子がこれまでしゃべろうとしなかった理由がわかった気がする。言葉がコンプレックスだったのだろうか。方言まじりのその言葉、これまで頑なに話さなかった、気位のかたまりみたいだったこの人が、揚巻の危機に声張り上げて、なりふり構わず救いにいくっていうんですね。これまでは、功利一本槍だったこの人の、土壇場で見せた激情。たまらんものありましたよ。

『コスプレ先生の絵画教室』。洗濯するの忘れてた。それでななみさんの服を借りようとするまなだけど、ろくなのないなあ! 組み合わせ次第では普段使いも可能。ななみさんはそういうけど、いや、レベル高すぎますよ。一般人には不可能な領域ですよ。ななみいきつけのレンタル衣装のお店。在庫処分のセールをやっている。まなに無理矢理に売り付けようとしてる、無茶そのもののセールストーク。おかしかった。なにかのアニメの制服ですよね!? ほんと、なんでもあるんだな。ほぼ新品でも処分品として売られちゃう、その理由など、なるほど納得、なかなか難しいものですね。まなの気にいったドレス。あれ結局買ったのかな? タンスのこやしになるのかな? そして羽つきワンピース。羽とっちゃえば大丈夫、そういってたのに、面倒くさがってそのまんまにしちゃうんだ! ああ、だんだんまなちゃんも一般人からかけはなれていきますよ。

『スズちゃんでしょ!』。祭ちゃん、料理苦手なんだ。けれど今回やたら頑張ってハンバーグにチャレンジして、苦手の克服? あるいは職場に気になる誰かがいて、料理できるアピールをしたかった? どうも克服の方っぽいなあ。あの、嘘じゃないけど微妙に本当でもないやりとり、おかしかったですね。でもって、祭が料理できないの、面白がってた主任が、どうも祭以上にダメっぽいってわかるくだりもおかしかった。やりとりのはしばし、ちょっとした台詞で状況うかがわせるの、やっぱりうまいなって思うのですよ。そして祭に主任、ふたりしてラーメン男子に敗北する。挫折! 挫折か! しかし、今どき男だからとか関係ないですもんね。オリジナルレシピでミソラーメン作るって聞かされて、ああ、ああ、やる気失っちゃった。けど、これ、本当にショックだったんでしょうなあ。気にせずマイペースでいけばいいんでしょうけど、挫折かあ。今はちょっとした回復期でありますね。

  • 『まんがタイムオリジナル』第37巻第3号(2018年4月号)

2018年2月26日月曜日

アズールレーン

アズールレーンやってます。さて、アズールレーンは今日からイベントがはじまりまして、いやあ、きつい。他のゲームのイベントとほぼ日程がバッティングしているというこの状況。ああ、どうしたものか、といいたいところですが、まあゲームの傾向が違うから、なんとなく並行してやってけるんじゃないかなあ。楽観視しておこうと思います。

今日からはじまったイベントは、全体的に要求レベルがあがって難しめになりますよ、そういうアナウンスもされてたものだからある程度覚悟していたのですが、いやあ、ハード、予想してたよりキツいかも。本気でクリアするとなったら、なりふりかまわず一番強いユニット全投入とかしていかないと間に合わない可能性がありますよ、これ。

今回から新しい試みがなされていまして、まずはステージの解放のしかたがこれまでと違います。現時点では前半ステージのみの解放に留まっていて、後半の解放は3日後。なので、まあ、前半だから楽勝だろうと、イージーだろうと高をくくっていたら、それが大間違いでした。

ノーマルは簡単なんですよ。それこそ適当にオートでおまかせ、ってなものなんですが、ハードがヤバい。よそ見しててもクリアできてたA1。しかしそのハードであるC1、育成がてら中堅くらいのユニット投入してみたら死にそうになった。仕方がないのでほぼ育成が終了してるユニットに切り替えてC2に投入。ここまではよかったんですよ。C3がまずい。これ、オートとかでいけるんか?

キャラのスキル、特性によってはオートでもいけるらしいんですけど、自分の手持ちじゃそれ、ちょっと無理だな。そういわざるを得ない状況です。なにがまずいって、今回の新趣向、プレイヤーユニットの移動に応じて移動してくる敵ユニットの存在です。

世界樹の迷宮』ってゲームがありましたけど、これに出てくるFOE、移動する敵シンボル、そいつを彷彿とさせますね。なんせフィールドに現れる敵だもの、ちょっと手強いくらいだろう、強くて中ボスくらいの存在かなと思っていたら、やたらめったら強くてびっくり。いや、まあ、世界樹よりはマシですけどさ、でもC3だとかなり手強い。なんか、ものすごく正確なエイムで、連続的にダメージ与えてきて、油断してたら誰かが瀕死になってる……。なんじゃそりゃ! ほんと、あれ、対策なしだと連戦するのはキビしい。あるいは、どうにかこうにか回避するのが正解なのかもなあ。

でもって、C3はボスも強くて、もたもたしてたら誰かが瀕死になってる。今のところ4戦してみましたけど、2回誰かが落ちた。わりとなりふり構わない編成にしてるんですけど、正直、それでもギリギリかなあ。主力の綾波かジャベリンか投入するしかないかなあ。先が思いやられるレベルです。

後半ステージの解放は3月1日なんだそうです。ということはボックスガチャを引くためのポイントを効率よく稼ごうと思ったらハードステージをクリアしていくのが、現時点での正解なんだと思う。やってるうちに慣れるのが先か、ユニットのレベルがあがって難度が低下するのが先か。いずれにせよ、C3がキツいならC2あたりを攻略しながら、後半ステージの解放を待つのがいいのかなって思っています。

2018年2月25日日曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年4月号

『まんがタイムきららフォワード』2018年4月号、昨日の続きです。

『なでしこドレミソラ』。マネージャー連合と競うことになった面々。当面の問題は校内において、和楽器同好会はいわばアウェイの立場にあるということで、この前提がどうにかならないことには、どんなにいい演奏をしようと勝ち目はない。さあ、どうする。というので皆でアイデア出しあうんですね。その時の雰囲気ね、恵真が場をリードして、もう頼もしいのなんのって。というか、この子もずいぶん柔らかくなりました。皆の中で自然にふるまって、というかおおっぴらになった。美弥いわく、自重しなくなった。でも、これくらいありのままでいいのかも知れませんね。そして美弥、里歩と出会っていたことを思い出した。図書室でのこと。美弥の本の借り方を見て、里歩が読書のどういったところが面白いかと聞いてきたというんですね。その時の美弥の答が里歩の気持ちに触れたのか。そしてこの出来事が、今彼女らが置かれている状況を打破しうる、そんな原点となりそうなのですね。いろいろなことが起こります。いろいろなことを経験してきました。そうした多様な流れが交錯して、ひとつの方向に向かう奔流となる。その様子、いやはや見せてくれますよ。

夢喰いメリー』。文化祭当日を迎えましたね。いよいよ決戦の日。そしてキョウを退けることができれば、すなわちメリーとの別れとなる。緊迫を内に秘めながらも文化祭をエンジョイする皆の様子。今を楽しもうというのか、なにをやるにしても、まずは目の前のやるべきことをなそうという精神ゆえか。ともあれ、世界をかけた戦いを前にしたこの一時が本当に楽しくて、心地良さ感じさせてくれるもので、ええ、ハードな戦闘が、こうした日常の楽しみと交互に描かれるところにこの漫画の面白さがあったということを改めて思わされました。しかし本当に楽しい。取り乱すエンギとかね、いやいや、そんなとこで抜刀しちゃいけません。学校のあちこちに夢魔がこっそり紛れ込んでいて、警戒、護衛をしてくれてるのもおかしい。なんだかんだで楽しんでたりしますもんね。このメリハリが気持ちいいわあ。でもってイチマちゃん。本当に可愛いと思う。褒められてなれてないのかい? いやグイグイこられるのが苦手なのか。ほんと、イチマちゃん、実にイチマちゃんでした。メリーと勇魚の勝負というのもね、勝負を決しようという最後の一戦、写真部でのツーショット写真、駆け寄ってきた勇魚のいう、メリー、三人で撮ろう! もう泣きそうになった。そうだよ、やっぱりこの三人が一緒にいるのが嬉しい。この写真、どれほどの記念に、思い出になるのだろう。と、楽しいのはここまでで、いよいよキョウが動き出しましたよ。次回はもう日常ではない、そんな予感ヒシヒシとさせられます。

『江波くんは生きるのがつらい』。江波くん、頑張ってるわ。清澄さんの言動に戸惑いを隠せない彼。小説を読ませてくれといわれても、まだなにも書けてない。それでも、なんとかかんとか書こうとしているところ、実にいいと思うんですよ。とりあえず書いていれば向こうからヒロインがくるはず。根拠のない発想なんですけど、なにもしないよりかははるかにいいよね。外部要素であるヒロイン云々は置いておいても、実際作ること自体が発想を引き出すなんてこと当たり前にあるわけで、この江波の選択自体は間違ってない。ええ、この漫画、はじまった当初は、江波くん、君が悪いよ! そう思わされて苦笑させられる、そういう展開であったのが、今回に至っては、出会った女の子、井樋ちゃんに懊悩煩悶させられながらも、かたちにすべく格闘することはやめてないんだから。そしてなにより、この書くということに向き合ってる江波がいい。自分自身に立ち返る、そんな機会となっていますよね。

『にじいろフォトグラフ』。今回、とてもよかったですよ。女の子なのに恐竜が好きなんて変わってる、サラ、幼稚園でそんなこといわれたっていうんですね。けど、それをおかしくないって皐が力説して、ええ、そうそう、そうでなくっちゃいけないよ。男だから、女だからで、好きなもの変えるのおかしいもの。それに、ティラノサウルスの全身骨格、スーの発見者は女性ですからね! といったこと前提にして、今回のメインとなるの、サラではなく、小清水の妹、凛だったんですね。内気なこの子も恐竜が好き。なんだけど、学校で変だっていわれたそうで、落ち込んで、それをはげましましょうというエピソード。サラをともない訪れた凛の部屋、あれ、いいですよね。あちらこちらに恐竜の人形、ぬいぐるみ、クッションがあって、サラ大興奮。しかも凛さん、コレクター気質だ! でも、恐竜くらいで変だなんて、ねえ。そう思ったら、本題はこっちじゃないのか。そうか、昆虫が好きなのか! 部屋でたくさん飼ってる。それ見た葵が恐慌に陥るんだけど、いや、サラ、虫も、さらに凛の一番に大切にしてるというヤモリも、平気なんだ。かっこいいって、すごいって素直な興味と賞賛示してくれて、ええ、これ、凛にとってはどれほどにたのもしく思えたことだろう。ここに葵が添えた言葉もよかったんですね。これまで葵が悩んだこと、乗り越えてきたこと、それを素直に凛に伝えられた。ここに葵の成長も感じられて、またよいと思ったのですね。

2018年2月24日土曜日

『まんがタイムきららフォワード』2018年4月号

 『まんがタイムきららフォワード』2018年4月号、発売されました。表紙は『ゆるキャン△』。なでしこ、アキ、あおいの三人が、焚き火を前にしましてね、ああ、なんかおいしそうなの食べてる! 焙ったチョコレート、焙ったマシュマロ、でもって焼いた餅か。これなんだろう、パン? でっかいビスケット? はさみましてね、食べてるんですよ。なでしこの食べるサンドからたれるチョコレートの威力よ! アキの、あのにゅーっと伸びた餅、その魅惑よ。ほんと、キャンプご飯、キャンプおやつ、その楽しみってやつが凝縮されていますな。

『あんハピ♪』。突然子供の姿になった皆。いったいどうしたというのか。その秘密がだんだんと判明してきて、そうか、これ、仮想空間なのか。というか、そうでもなきゃいくらなんでも危険すぎる試験ですよね。崩れてくるビルの下敷きとか、普通だったら死にかねない。それ以前に子供の姿になってる、その時点でおよそ尋常でない状況です。しかし、こうして状況が判明して落ち着きを取り戻したからか、周囲を見回し、そして自身を振り返る余裕もできたようです。ヒバリがですね、はなこはじめ、皆が有している長所を思って、そして自分にはなにができるのかと自問する。ああ、自信を失っているのかい? ヒバリの長所なんていくらでもありそうなのに。どれだけ友人たちから頼りにされているか。ヒバリに助けられてきたか。でも自分ではそれが見えなくなっているんですね。今回のシリーズは、ヒバリのためのエピソードになりそうですね。そして今回合流してきた椿、この子にとっても大きな転機になりそうで期待されます。

ゆるキャン△』。いやもう、このひと月をハラハラしながら待ちましたよね。想像していた以上の寒さに見舞われたルーキー組。このピンチ、どう切り抜けるのだろう。鍋で体を暖める。高温カイロをたくさん使って、身を寄せ合って一晩をしのぐ。いける!! アキはそういってますけど、本当に大丈夫なのかなあ。それより、火を絶やさないとか、そっちが重要かも。そう思ったら、ああー、この子ら、まだ薪を買ってなかったんか。忠告されてたやん! とにかくこの状況を乗り越えるためにと、二手にわかれ、カイロと薪の調達に急ぐ! って、待って! 管理棟、閉まっとるって、もうあかん! あ、管理人さんの車が! って、あかん! 置いてかれた。おしまい……。って、いや、ちょっと笑っちゃったけどさ、でも、これ、ほんと大ピンチじゃないですか? と、そこで助けの手がさしのべられるのか。ああ、本当によかった。ベテランキャンパーさんに声をかけてもらって、そのテントに招いてもらえた。ああ、こちらには薪ストーブ。しかし助けてくれたの、あまりの状況を見兼ねてなんだ。ほっといたら死んじまうでよ!! って、おじさん! 笑いごとじゃないっす! キャンプの現場での助け合い。その精神に、ああ、よかったなあ君たち、しみじみ思ってたら、まだあるんですよ。アキやあおいの名を呼ぶ声がする。ああ、先生だ、先生がきてくれたんだ。皆のこと心配して、きてくれたんだ。そうか、リンが先生に連絡してくれてたんだ。それで心配して、仕事もほったらかして駆け付けてくれたんだ。もう、これね、泣けて泣けて、いい先生ですよ。こんなに頼もしく感じたことなかった。あまりに準備が不足していたこと、連絡手段を維持していなかったこと、いろんなことが悪かったよね。それら注意して、これからは相談するようにって、ああ、先生、先生も頼もしい野クルの仲間なのだなあって思わされて、ええ、本当に感動しました。今回、しっかりとした重さがあって、すごくよい話であったと思います。

『はるかなレシーブ』。戦い終えて、それからの皆の様子。クレアが思い悩んでいるようで、いったいどうしたのだろう。先達ての勝負のゆくえ、それがしこりでも残したのだろうか……。今回、祝勝会のビーチパーティーやりましてね、そこでは勝負やビーチバレーを忘れて、他愛もないことを話す。和気あいあいとした雰囲気に安心させられたのですが、この先があったのですよ。遥、かなたのふたりが海を前にして語りあう、その様子。遥と出会えたことがよかった、遥と出会えたからここまでこれた。そういうかなたへの遥の言葉、ここまでじゃない、これからもだよ。その強さにしたたかにやられました。そしてさらにこの先がある。あかりの存在、あかりがいたからこそ皆が今もこうしていられるという感謝があった。遥とクレアの対話に浮かびあがる、遥のクレアに対する深い信頼と強い尊敬。語り口こそ穏やか。でもこれがしみじみと胸にしみて、強く、強く響くものがあったのですね。皆、立派だな。皆、素晴しいな。本当にいいエピソードでした。

『球詠』。こちらも勝負を終えての描写です。影森をくだし、勝利に沸く新越谷のメンバーたち。そんな中、ヨミと息吹は影森の様子を気にかけて、ああ、ピッチャーの中山さん。負けた責任を感じてるんだ。でも、そんな中山をはげましてくれる仲間がちゃんといた。ええ、この勝負を通じて得るものがあったようなのですね。それがよかったなって。皆との気持ちの繋がりを感じたのか、中山の穏やかな笑顔、これが実によかったです。さて、1回戦を突破したということは、次は2回戦です。当たるのは強豪と名高い梁幽館高校。はたして勝てるのか。皆がそれぞれに不安を抱える中、向こうと違いこちらにはこれまでのデータが豊富にある。またこれまでも梁幽館を攻略すべく練習をしてきたと、勝ち目見出そうとするその姿勢が立派でした。次の試合、觀にきてくれないかとクラスの皆を誘うヨミに、クラスの子がかける言葉が痛い! 誰も勝つって思ってないんだもんなあ。でも、それもしかたないかあ。勝って実績を作っていくしかないんでしょうね。ヨミの能力をさらに引き出そうとするタマの決意。そして梁幽館のデータにもとづいたノック。梁幽館の攻撃の傾向を知り、そして対応できるようにという練習なのか。いろんなやり方があるんだなあって感心して、彼女らは強敵にいかにして勝つのだろう、なんて思ったんだけど、きっと楽には勝たしてくれないんだろうなあ。

2018年2月23日金曜日

『まんがタイムスペシャル』2018年4月号

『まんがタイムスペシャル』2018年4月号、昨日の続きです。

『君のパンツに一目惚れ』。次回で最終回。というわけで、ちょっと急ぎぎみの展開に見えた今回。絹森が母親に刺繍してるところ見られちゃったりね、でもって最後に、先輩の勝手に書いた入部動機、好きな女子がいるからっていうの、またもや母に見られて誤解されちゃったりね、ええ、この勝手にどんどん外堀埋められていく感じが好きだったんですよね。今回、手芸部部長の重升が刺繍部部長の佐藤のこと、どうも好きらしいっていうのが明かされたり、でも佐藤は手芸部やめちゃうくらい嫌だったっていうんだものなあ。このすれ違いよ! 小桜も、だらだら大汗かきながらも、刺繍できるようになってきて、ええ、成長してるんだなあ。この子の頑張り、もって見ていたかった。今回は絹森の刺繍にかける思い、はっきりしないままに終わりましたが、次回こそはそれが判明するのでしょうか。絹森にとって前向きな、これだっていえる理由が語られるといいなあ。

『お役所任務のススメ』。スペシャルの発売日が2月22日であること、最大限に活用してきましたね! 今日はなんの日か知ってますか? 忍者の日です! 役所で取り組んでいる忍者アピール。それがこうして地元のテレビ局に取り上げられて、そして忍者の日のイベントも、そして出雲先輩も、しっかりばっちり認知度を上げていこうっていうんです。忍者課の皆の、去年のイベントの認知度が、しのぶさえ知らなかったというほどに低すぎたこと、すごい危機感持ってとらえられてる描写とか、あれとてもよかった。今回のしのぶ主導のアピール、その熱量、いきいきのびのびと語られるその様子もとてもよかった。そして、忍者課のアピール、これが響いている。町で話題になっている。商店街でも盛り上がりに刺激を受けている。ああ、頑張りがむくわれてるんだって、これ、ぐっとくるなあ。もう、たまらんものがありましたよ。

『アテナの初恋』。倒れてしまったゼウス。その影響で、天界に揺らぎが生じたりと大変なことになっていて、そしてこのことを知っているのはアテナだけ。ゼウスを支えないといけない、跡継ぎのことも考えないといけない、すっかり思い詰めてしまって、ええ、こうしたアテナの真面目さ、一途さ、これまでに描かれてきたそのままに今回も発揮されて、またこうしたアテナを助けてくれようというのも、これまで語られてきたように、ヴィーナスとアポロンだというのですね。いい仲間に恵まれてるよね。本当にそう思わされて、けれどアテナ、やっぱり思い詰めてるんだなあ。跡継ぎ問題は娘の自分が、とか思ってるんだろうなあ。そんなアテナの選択は、恋愛研究の総決算? いやむしろ暴走だよね。エロスに依頼して、アポロンと自分を結び付けようというんだ! はたしてこれはよいことなんだろうか。アテナはそれでいいんだろうか。一種の自己犠牲ですよね。でも、これ、ゼウスの事情がわかってますからね、読者は、ほんと早まらないで! なんですけども、これ、どういう決着になるのかなあ。きっとこの目論見ははずれるだろう、そう思ってはいるのだけど、どのようにしてそうなるのか、その過程に興味があります。ええ、きっとアテナにはしあわせな選択をしてほしいって思うんですね。

メェ〜探偵フワロ』。アーサーとレモンが結婚! まあ、秒読みって感じだったもんなあ。ふたりがハネムーンにいってる隙に、フワロ氏、探偵としての活動にいそしんで、馴染みのものからの依頼ですよ。海運会社からのクレームについて調査する。これ、内部調査員が行方不明になってるとかね、いろいろキナ臭そうな事件でして、そいつにラウールとともに挑む! あ、これ、きっとろくなことにならないやつだ。でも、ラウール、さすが裏社会の人。調査に出た先でも見事に活躍してくれて、でもそこであの鶏と出会っちゃうのか! きっとろくでもないことになるんだ、これ……。ここで出てきた流出文化財というやつ、これが伏線だな。とあたりをつけたところで、フワロ氏の追う事件は、ハネムーン先のアーサー、レモンのふたりと知らず関わりあうことになる — 。そして行く先はヒマラヤへ。ああ、これ、グランドフィナーレってやつだ。ええ、次回最終回! フワロ氏のかつての恋心はどうなるのか。ちょっと大忙しで、けどラストを飾るにはふさわしい、そう思える山場に山場に山場! 次回、どのようなものを見せてくれるのか、期待をともに待ちますよ!

  • 『まんがタイムスペシャル』第27巻第4号(2018年4月号)

2018年2月22日木曜日

『まんがタイムスペシャル』2018年4月号

『まんがタイムスペシャル』2018年4月号、発売されました。表紙は、贈り物? ああ、ホワイトデーのおかえしですね。『恋愛ラボ』マキは、英語の問題集もらったんだ。キャンディが添えられてるのがいいですよね。『課長と私のおかず道』保志はせんべいとかもらっちゃって、いやあ、最初中元歳暮のたぐいかと思いましたよ。そして『この恋は合法ですか?』。真からもらったクッキー持って嬉しそうにしてるはる、なんだかいい感じですよね。

『ローカル女子の遠吠え』。家康を取り合う面々……。生地岡崎、青年期の浜松、晩年の駿河。それぞれにあった城が、またそれぞれに桜まつりを開催して、そしてこの会社ではそれぞれの土地を背景にした者たちが勝ち負けを競い合うわけですよ。桜の本数にはじまり、天守閣のあるなしなどなど、ほんと、ほとばしる郷土愛。これ、自分も熱の入りようよくわからないんですが、うまく争いを回避する雲春、彼の立ち位置ふるまいがそうした郷土愛薄い組を代表してくれてますよね。しかしまさか、その中立と思われた雲春の発言が、駿府城を危機に追いやったりね、このデリケートさがおかしくて、でも当事者たちは必死なのかもなあ。必死といえば秋津さん。まさかの今川義元。いきなりどうなさった! 後半で唐突にはじまる委員長喫茶卒業編、これもおかしかった。これ、絵だとみんな大丈夫そうだけど、実際にやったら結構キツいのかもなあ、そんな風に思いながらも、天真爛漫な潤滑油、とてもいいと思いました。

『穂積くんは猫に勝てない』。見事に勝ててませんね! 会社近くの猫カフェにいきたいとゴネる倉木と一緒に、穂積、猫カフェへ。おお、頑張ってる! いろんな意味で。デートっぽい雰囲気に悪い気しなかったり、けど猫は苦手だからさあ、ほんと板挟み。でも、先輩の可愛さに猫への苦手意識、克服しちゃうんだね。会社とはまるで雰囲気の違う先輩のこと。会社の同僚に見られたらよくないなって、それでまさかあんな展開になるなんて! ふと見かけた同僚から隠そうと、先輩を路地に引き込み、覆い被さるようにその身を隠すっていうのね。しかし穂積くん、ちゃんと説明しないと、それ、怖いよ! でもちゃんと親切とわかってもらえたようで、お礼もいってもらえて、壁ドンだって、なんか面白がってくれて……。面白がられてるってのは、そうか、ショックですか! でも、ほんと、こうやって、珍しい体験だっていって笑ってくれてる様子、とてもよかったって思いますよ。そして、愛猫ブブに浮気がバレる倉木先輩。ああ、これ、倉木先輩も猫に勝てない、じゃないですか。ほんと、猫にすっかり使役されてて、こういう姿も面白いですね。

『年上の物理女子は可愛いと思いませんか?』。今回は陸上部のヘルプですか。速く走る方法を知りたい。そういう坂田の依頼を受けて、いやもうはりきる湯川部長ですよ。しかし物理の知識がどれくらい役立つんだろう。しかも湯川部長だもんなあ。と思ってたら、おや、意外とちゃんとしてる! 100m走なら最初の三歩が肝心です! クラウチングスタートの理想的姿勢についても実演つきで説明してくれて……、けどその姿勢維持できないのか! いいなあ、湯川部長。頑張ってる姿、輝いてますよ! で、ここからがあやしくなる。ペットボトルロケットスニーカー! いや! いやいや! 部長、ペットボトルロケット、大好きだな! スタートダッシュの感覚を体にたたき込むとかいってますけど、朝永が試してみれば、おおう、これ、大事故じゃないか! ほんと、あの見事な回転具合。絵だけでもう笑ってしまう。いや、朝永にしたら笑いごっちゃねえよってなもんでしょうけど、ねえ、ほんと、ダイナミックすぎますよ。でも、このロケットシューズ、坂田がはくとこんなにもちゃんと使えるのか。これ、その後の朝永の受け答えも含めて面白かったなあ。今回は、感覚だけでやってきた坂田が、湯川部長の説明でいろいろと納得していっているというのが、さらには物理学って面白いとまでいってくれるというのが、なんかね、嬉しかったじゃないですか。最後にはふたたび忘れてしまうのかも知れないけど、こうして一緒に取り組んだことは無駄にはなってない。朝永のフォローじゃないですけど、実際そのとおりだって思いましたよ。

『ちんまり経理のヒメ先輩』。ヒメの文具もろもろ、これ面白いなあ。全体的に渋いって四宮にいわれるヒメですが、ノートは方眼、定規は木製、シャープペンシルは会社の名前入り、ノベルティーグッズだっていう、この質実剛健さ。たしかに女子中学生にしては渋いよなあ、そんな風に思われるわけですが、いやいや、実際は可愛いものだって大好きで、アザラシキャラのアザやんが好きなんだ。このヒメの買い物、電卓が壊れたから新しいのを買いにっていうんですが、そこでも最初は実用本位で、最低でも12桁ないと仕事には使えないって力説。若林が冷静に、ウチの会社そんなに売上がないっていうのがおかしかったです。ヒメが見つけたアザやん電卓。これ、キャラものだから機能的に不足するんじゃ? そう思ったら、いやいや、ちゃんと12桁あるんだ。GTっていうの、グランドトータルか。なんか、以前使ったことあったなって思ったけど、どんなシチュエーションで使ったんだったか、もう思い出せない。今だとPCでやっちゃうもんなあ。電卓、長いこと叩いてないや。ともあれ、若林、なかなか素直になれないヒメの背中、うまいこと押してあげてましたね。思ったんですが、ヒメはもうちょっと大きくなって、大人になって、細かなこと、人目とかなんとかかんとか気にしないようになったら、もっとよくなりそうな子だなって思いました。可愛いもの使うのもね、割り切って平気になりそうじゃないですか。そんな感じのヒメは多分きっと魅力的です。

  • 『まんがタイムスペシャル』第27巻第4号(2018年4月号)

2018年2月21日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年4月号

『まんがタイムきららMAX』2018年4月号、昨日の続きです。

『はんどすたんど!』。ほんとに面白いなあ。市民体育大会の本番当日。一部に出場するゆかは明日。高校二部に出る皆は今日が本番となりまして、ではいよいよと気合い入れていくななみがほんとにおかしい。テンション高いんはいいんだけど、わっしょいわっしょいって、ほんと、元気でいいんだけど、可愛くていいんだけど、なんかちょっと違う! で、すぐおなかすいちゃうのかあ。ゆかちーがおそろいのシュシュをくれたりね、こうやって皆の結束高めていくの、とてもいい感じ。そしてゆかとあやが団体戦で一緒に戦うメンバーふたりも紹介されて、寺田まいと櫻井あかり。ふたりもいい子そうだなあ。で、ななみたちの自己紹介がとんでもなくて、あっしはチビ助でヤンスにはじまり、ヘタクソでっす、なんか大きいやつです…、って、皆、ずいぶんななみナイズされちまってるよ! もう、ほんと、おかしかった。やたら元気で負けん気の強いまいに、ひかえめでおとなしそうなあかりと、個性もきれいにわかれて、ええ、ひなたがあかりといい友達になれそうで、これ、なんか嬉しかったな。今回面白かったもの、いっぱいあったんですが、ハイパーローリング小野寺、いちごのオエー。もう、散々おかしがって、面白がって、そして最後に極めつけのななみ挨拶。なんだろうこの充実。もう油断ならぬおかしみの畳みかけに、圧倒される思いでしたよ。

『のけもの少女同盟』。今回はももちゃん先生がメインですね。高校生のころ、大親友がいたんだって話してくれてね、おっとりとして、家庭的で、なんだか不思議と近すぎる距離感が素敵なふたりだったんだけど、まさかこの友人、つっちんの言葉が原因で、今のももちゃん先生があるっていうのか。そして話は急展開。この子、つっちん、土屋さんからの手紙が届いて、それで、もも、ショックだったのかな。結婚の報せだったんだ。それで、前祝とかいってますけど、飲んだくれちゃって、吹沢先生に拾われて、なんだかカオスな飲み会になっちゃうんですけど、これ、よかったんじゃないでしょうか。今は友達らしい友達がいないんでしょう? 吹沢先生とも仲良くしたかったんでしょう? それが叶ったようで、ええ、なにがきっかけになるかわからない。というか、吹沢先生も飲んだら酷いな……。そして、意外な趣味。それがふたりを一層に結びつけて、ええ、気まずいっていいますけど、これ、本当によかったんじゃないでしょうか。最後に、もものコスプレ写真、保存してるふっきーね、なんだかここにやられちゃって、そうか、気にいっちゃったんですね。でもってこの時の様子がですね、なんか、とてもいいって思ったんですね。

『TCGirls』。これはおかしいわ。シオンの父の会社が、スマホアプリに乗り出そうとしている。スマホでTCG、業務拡大でありますね。それでアスターに出入りする皆にモニターとしてプレイして欲しいっていうんですが、ほんと、これ、アンが駄目すぎてすごかった。最初は紙のカードじゃないとって、相手と直接向き合ってこそデュエルだ、みたいなこといってたのに、実際触ってみたらそうした矜持なんて全部吹っ飛んじゃって、コロっとハマる。没頭して、熱中しすぎて、ええーっ、一晩でそこまでいっちゃう! 終わらないリセマラ。プレイポイントを無駄なく使い、無料ガチャならぬ有料ガチャにも果敢に挑戦。ほんと、この人、あかん人だ。それこそ、そもそもがTCGにあんなに入れ込んで、TCGのために生きてるみたいな人だったわけだからさ、その方向性がDCGに向けばこうなるっていうのは必然か……。その様子は、ニイナが困惑するほど。シオンが暴走するほどで、いやあ、戻ってこれたからよかったけど、うん、あかん、ハマりすぎる人には危険すぎる誘惑なんだって実感させられました。そうそう、最後のメイね、これちょっと意外でした。いつもの強運でSSRとか無料分でさらっと引いちゃって、みたいな皆も羨む展開になると思いきや、まさかの廃人一直線! ああ、この人もアンと同じ領域にある人だったか……。ええ、ほんと、危険な誘惑だと思いましたよ。自分は気をつけたい。

『ゴスロリJK無人島漂流記』。見事、ゴスロリ回でありました。無人島においてもゴスロリを忘れない。そんな姫野のチャレンジですよ。少ない物資をやりくりして、ちえのためにゴスロリ服を作るっていうんですね。で、これ、布を黒く染めるためにイカ墨タコ墨使ったんだ。何回も重ね染めすることで、セピア色から黒へと変わっていくっていうの、その情熱! 姫野のこの姿勢、楽しいことに本気なだけって本人いってますけど、こうやって打ち込めるものがあるっていうことがいいですね。そしてこの情熱が皆に伝わるのがまたよくって、すずや三森は布を提供してくれるし、ちえも応援してくれるしで、そして完成したゴスロリ服ですよ。おお、ちえ、いいじゃないですか。そう思ったら、姫野がやばい。嬉しいのはわかるけど、その喜びよう、尋常ではない。でも、こうやって取り乱すくらい嬉しいっていうのは、なんかよいなあ。でも、これね。染めてるのイカ墨でしょう? あんだけ臭い臭いいってたの大丈夫だったのかな、そう思ってたら、ああ、やっぱり臭いのか。でも慣れるって。慣れる? 慣れるの? ほんと、最後のコマのふたり、なにか達観したもの感じましたよ。

  • 『まんがタイムきららMAX』第15巻第4号(2018年4月号)

2018年2月20日火曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年4月号

『まんがタイムきららMAX』2018年4月号、昨日の続きです。

『ぼっち・ざ・ろっく!』。バンドのこと、ライブハウス等のシステムについて、そしてバンドを組むメンバーについて、ざっと知ることのできた今回。というか、主にぼっちちゃんの駄目さ、ネガティブさをこれでもかと食らわされた、そんな印象が非常に強いのですが、ええ、すっかり屈折しちゃって、ロックとは負け犬が歌うから心に響く云々のくだりとかね、なかなかの音楽観ではないですか。こういうの、ちょっと面白いなあ。ボーカル不在という話も出てますけど、これはいずれ新しく歌える人を入れるのか、あるいは逃げたギターボーカルが帰ってくるのか、今後の展開に関わりそうな要素でしたね。さて、ノルマの話。ライブハウスのチケットノルマ。売れると収益になるけど、そうそう売れるもんじゃないからねっていう、売れなかった場合は当然持ち出しになるっていうの、これをもってバイトの必要性に話を持っていくのはいいですね。そうか、ぼっちちゃん、バイトデビューか。でもこれ、トラブルの予感しかしないんですが、ほんと、ぼっちちゃん、とんだ出会いでとんだピンチでありますね。

『ももいろジャンキー』。ついに出た。5歳児志望の17歳。自分でももうなに書いてるかさっぱりわからない。でもって、そんな言動に直面させられる美耶の困惑っぷりですよ。葉山卯月さん。自宅でのふたりの対話見るに、美耶の結構頭のあがらない感じが見てとれて、でもこれ、先輩ってことに加えて、泣き落とし、こいつが効いてるっぽいんですよね。しかし葉山先輩、いやさうーちゃん、この人、可愛いですよね。でも中身が幼女……。残念、すごく残念……。この残念感、ももにもちゃんと伝わるのか。めっちゃ困惑してる。すごいな、先輩。今回の内容も、ゲスト時代のものを美耶視点から再度語りなおしているといった具合なんですが、それでもなお面白くて、ええ、毎回の楽しみのぶーッ。今回は不意打ち回避したんですが、それでもほんと面白い。はなから見た美耶像の変化もいい。ええ、ここで完璧に美耶に落ちたのか、この人。ふくれるももに、泣き出す美耶に、そしてそのふたりをかまってあげるはなちゃん。いやあ、とてもいいよ。ええ、すごくいいですよ。面白くってほのぼの愛らしいです。

『こみっくがーるず』。今回はコミケ回。かおすちゃん、夏コミ初参戦だっていうんですが、あの脳内ジャンプ、すごくいいなあ。この子、本当はこんなに躍動的な子なのですね。ひとりでいくのは心細い、けど誰かを巻き込むのははばかられる。そこに、まんが好きのお祭りと聞いた翼がついてきてくれることになって、これがほんと、めちゃくちゃ面白かった。翼、コミケの存在さえ知らないほどなんだ。なにも知らない翼を、コミケのドロドロに触れさせるわけにはいかない。いやあ、かおすちゃん、頼もしいですね。はじめての同人誌、その値付けや二次創作に戸惑いを隠せない翼のこと、うまいこと説得してるし、今回のコミケはかおすちゃんにとってもいい経験、成長の機会になったのかも知れませんね。でもって虹野先生。そうか、髪とメイクを変えることで身バレを防ぐのか。ほんと、この先生の前での翼の言動、かおすちゃんがじごくっていってるの、めちゃくちゃ面白くって、先生の見られたくない戦利品バレそうになった時の、ぎゃっ、おえ〜、とかも、もう最高だと思う。コスプレ広場でのかおすちゃん大フィーバーもものすごくって、ええ、今回、すごい熱量でした。

『どうして私が美術科に!?』。すいにゃん先輩、だるまの中にひきこもっちゃったんだ。漫画家としてのデビューを賭けた投稿が結果に繋がらなかった。そう思っていたのだけど、そうか、最優秀賞なしの優秀賞第一席をとってたんだ。この騒動を通して、人からの評価であるとか、自分で自分に課してしまうハードルとか、そしてアートとデザインの差ってなんだろうとか、いろいろなこと語られて、そしてそうした先にすいにゃんが自分自身を省みるという流れができて、これ、とてもよかったと思います。すいにゃんの決して誰の期待も裏切ってなかったということ、皆が応援してくれていること、お母さんもちゃんと見ていてくれたこと。この子は自身に高いハードルを設定して、それを達成できなかった度に傷ついてきたんだなあ。でも、わかるように思います。失敗が怖い。失敗してしまったことを知られるのはもっと怖い。こうした考えがこの子の心を硬直させて、いろいろなことから目を反らされてしまっていたのかも知れない。この子の重荷がこうして取り払われた今が、この子の改めての出発点になるのかも知れませんね。だるまから出たすいにゃん、その表情の晴れ晴れとしていたこと。ほんと、この子たちは、こうして一緒に成長していくんだって思わされて、実にまぶしかったです。

  • 『まんがタイムきららMAX』第15巻第4号(2018年4月号)

2018年2月19日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2018年4月号

『まんがタイムきららMAX』2018年4月号、発売されました。表紙は『ご注文はうさぎですか?』。これは珍しいといっていいのでしょうか、お姉さんふたりですよ。青山さんに凛さん、ふたりに囲まれるようにして、ちょこんと座ったチノがマシュマロ入りのココアかな? 飲んでいるんですね。皆、髪をふたつにゆるく結ってる、その様子も美しい。ほんと、青山さんとか、いつもの奇行がきれいに消えて、素敵なお姉さんにしか見えませんからね。しかし、いつもとはまた違った雰囲気で、さすがに大人の余裕というのでしょうか、ゆったりとくつろいで、懐の深い、そうした印象が素敵です。

『彼女がお兄ちゃんになったらしたい10のこと』。新キャラ登場! トラちゃんと呼ばれてるこの子。ちんまりと小柄の子で、跳ね跳ねの短髪に虎縞のタンクトップ。やんちゃそうな子でしてね、七瀬と一緒にいるかりんを見て、取られちゃったんじゃないか、ライバル出現かって食ってかかってきたんですね。最初、男の子? って思って、ああ、七瀬が確認してくれました。女の子だそうですよ。でも、よくそれわかったな。学校では人見知りで大人しくしてるかりん。その様子にすっかり骨抜きなようで、この世界は性差云々、自由だな! 虎尾あおいちゃん。七瀬に敵意むきだしだけど、結構チョロそうではありますね。ピンチを助けてくれた七瀬にときめいたりしちゃったのか? と、ここで七瀬が女だって気づくんですけど、自分はここでもういっぺん、トラちゃんが女であったかどうか確認しに冒頭に戻りました。家族ごっこをしてること、学校の友達に明かしましたね。けど、これで面白そうって、乗り気のトラちゃん。兄候補として名乗りをあげてますけど、あの家にやってくる? この子が兄って、なんかまた可愛さ強調されそうでありますね。

『私を球場に連れてって!』。レオナと電話してるタマの言葉を誤解して、彼氏ができたか、つきあってるのか。お父さんがえらいこと動揺なさってるわけですが、父と娘の話し合い、父は娘の恋愛事情を確認しようと、しかし娘は父とは違うチームのファンになってしまったことバレたんじゃないかって思って、見事にすれちがい。これが実にもうおかしくて、彼氏とはどんなやつかと呼び寄せてみたらば、当然レオナは女の子で、ここで、そうか恋人じゃなくて友達だったか、そういう風に思わないお父さんは、なんか進んでるな! 21世紀ともなると、父もここまで様々な恋愛のありかたに理解を示すのですね。素晴しい! というか、ストライクバッターアウトって、それデッドボールで出塁やんか! だいたいタマとレオナが思わせぶりなのがいけない。父に続いて猫子まで勘違いしちゃうっていうの、って、いや、待って、なんで猫子さん、あなたまで誤解するのん? そしてファル子さん。結婚するならファル子がいい、タマ、レオナからいわれて、嬉しいのか嬉しくないのか。今回は、こうした恋愛とまぎらわしい発言織り交ぜながら、タマはじめこの皆がいかに仲を深めたか、それがよくよく描かれていたと思います。ほんと、ちょっとした山場ともいえる盛り上がり。もしかしてこれで終わってしまうん!? って焦ってしまうほどにいい話でした。でもって落ちが奮ってましたね。レオナとのこと、誤解が解消されたかと思ったら、なんと娘がキャッツファン。打ち拉がれる父の様子がおかしくて、そうか、揃いのユニフォーム買ってしまってましたか。父よ、むくわれませぬなあ。

『本日わたしは炎上しました』、ゲストです。おお、はやりのネタを投入してきましたね。今、子供たちに大人気の職業、YouTuberならぬMeTuberでありますよ。ヒロイン、カナエルこと由愛カナエは大物ミーチューバーを目指しているっていうんですが、その方法がいろいろマズい! 炎上狙いか! 大物ミーチューバーの名前を出して、積極的にケンカを売っていくスタイル。さらには自宅特定からの実力行使。これ、あかんやつや。最近、世界的にも国内的にもいろいろ問題視されて、反感買われてる、そんなタイプの配信者だこの子! カナエの助手をしてるという原クロイ。この子は良識あるみたいなんですが、カナエの問題行動をとめるだけの力はないのか。むしろ、カナエと対立するミーチューバー、あいあいこと思井アイのこと、挑発しまくりじゃないですか。いや、むしろ勝てない勝負にカナエを追い込む作戦!? ともあれ、アイ、あやうく一線を越えそうだったけど、踏み止まりましたね。というか、これ、最終的に常識勝負になってるような!? 社会的にあかん方が負ける、そんな勝負になってますよ、これ

『ひみつのトリニティ』、ゲストです。女の子には秘密がある。主役の三人、遠藤優に林美保、そして芹田まりえ。この子ら、それぞれの秘密を共有することになった過程が描かれたりしたわけだけど、いや、そんなに深刻でもドラマティックでもないな、これ! まりえの秘密は、現代文の河野先生のことが好き。でも、これ、優、美保のふたりからはまるで共感されてなくて、むしろなんでなのかみたいに思われてる。というか、河野先生の駄目なところが次から次へと描かれて、まりえ、ほんと、なんでなのか。優が驚きでした。実はあたし男なんだよね。秘密のレベル高すぎだっていうんですが、ほんと、高すぎだよ。優ちゃんの優くん、見せてよ! っていうの、ほんと、ぜひ確認させていただきたい。というか、このくだり、あのテンション、すごくよかった。優ちゃんの優くん。声に出して読みたい日本語ってやつだ。優ちゃんの優くん。ああ、スイートな響き。さて、これさらに面白かったの、三人が秘密を交換することになったきっかけ、アホな電波アイドルのマホマーホ三世の歌の歌詞っていうのね、まさかこのアホな電波アイドルの正体が! っていうの、あれ、さりげなくて面白くて効果的な落ちになってて絶妙でしたわ。この漫画、ちょっと期待したい。かなり好みのタイプかも知れません。

  • 『まんがタイムきららMAX』第15巻第4号(2018年4月号)

2018年2月18日日曜日

『まんがタイムファミリー』2018年4月号

『まんがタイムファミリー』2018年4月号、昨日の続きです。

『感染!ウイちゃん』。結構重要、データバックアップでありますね。なるほどあつしはポータブルHDDにコピーを残しておく派なんですね。私は繋ぎっぱなしのHDDに自動バックアップしてますけど、昨今の暗号化ウィルス、ランサムウェアからデータを守ろうとするなら、あつしの対策が正解ですなあ。で、ウイの目を盗んでコピーしていたらセキュリティーが怒る。私を信用してないのかっていうんですけど、その後、データの保全はウイルス対策だけじゃないって説明するあつし。ああ、おっしゃるとおりだわ。故障などにはお前は無力だろといわれてセキュリティー、なぐさめてあげるわよって、本当に無力そのものってやつじゃないですか……。ポータブルHDDを知らないウイと、教えなくていいことベラベラ話しちゃうセキュリティーのやりとりとかね、この緊張感のなさが素晴しく、でもってバックアップ問答。あれ、面白かった。ウイがポータブルHDDに恐怖心を持つくだりなんかも、実にこの漫画らしいおかしみあって、こういう感じが好きだったなあって思うんです。ウイに甘いあつし。セキュリティーのことも思いやったりね、こういう面倒見? 優しさ? が好きでした。まあ、それがわりかし自分のためにならないのも、あつしのらしさですよね。いいやつなんだがなあ! って感じです。

『パパとあそぼう!』。今回はパパ、うまいこといきましたな。さくらにサプライズをもちかける。明日はママの誕生日なんだって、ふたりでこっそり準備してお祝いしようっていうのね、これ、パパにとってはさくらとの時間をとれるし、ママにとっては祝われてうれしいし、さくらにとっても楽しいしで、誰もがハッピー、いいじゃん! と思ったら、いやあ、小さい子に秘密を守らせるのって大変だわって心底思わされて、だって、止める間もなく駆け出していっちゃうんだもんなあ。でも、そうした苦労の見事にむくわれる感じ、すごくよかったじゃないですか。しかしこのパパさん、危機管理力が高い。いやね、だってさ、ケーキにのせるいちご、さくらに全部食べられちゃってさ、っていうか、そんなに我慢できないもんですか、さくらさん! もうひとつ買っておいてよかったっていう、この準備の巧みさ。デコレーション自体は微妙でも、これ、ママさん、嬉しいと思うわあ。飾りつけの絵もね、ほんと、ささやかなことがとても幸いと感じられる、そんなエピソードでした。

『かしこみかしこみ』。ナツメと山椒の恋のゆくえ。ムクがふたりの気持ちを仲介してくれたわけだけど、ムクはチョコレートパーティのつもりで話したのに、山椒は恋の話だと思ってる。どうなるこの誤解!? と思ったら、ああ、ゆっくりきちんと誤解が解けていきましたよ。しかも、この誤解がために山椒、自身の気持ちを整理し見つめなおすこととなったし、そして山椒への恋心を自覚しつつあるナツメも、お母さんとの対話でもっていろいろがすっきりと解決されて、いや、まさかの許婚っていうのが、お母さんの希望ってだけで、ちゃんとした約束じゃなかったとかね! びっくりだよ。あの、自分のそうだったらいいなあって軽くいった希望をナツメがしっかり覚えていたこと知った時のお母さんの表情、よかったなあ。ナツメと山椒の母、学生時分の友人っていうのね、ちょっとその時の様子うかがえるイラストも嬉しかった。でも、このお母さんのついつい口走ったことが、結果的にふたりを結びつけて、でもって溶き解された全部が山椒、ナツメに向かっていくという、このクライマックス直前感! すごくよかった。ほんと、わくわくさせられるものありますね。ええ、ふたり、きっとうまくいくって思いますよ。

  • 『まんがタイムファミリー』第36巻第4号(2018年4月号)

2018年2月17日土曜日

『まんがタイムファミリー』2018年4月号

『まんがタイムファミリー』2018年4月号、発売されました。表紙、テーマは雛祭りでありますね。『大家さんは思春期!』チエちゃんが、割烹着姿でちらし寿司を用意しているんですが、そこに乗せようとしてるウズラのたまごのお雛様。ええ、大変に可愛らしい工夫でありますよ。他に『ちっちゃい先輩が可愛すぎる。』、高瀬と駒井先輩も愛らしくおさまったカットあり。そして『うちの可愛い掃除機知りませんか?』、智枝とアプリもいいカップルになっておりますよ。

『役職名はお嫁さん』。美如の子供時分の話だ! 保育園で、将来の夢を描きましょうといわれて、他の子は、およめさん! とか無邪気に手近な大人像への憧れ絵にしてるのに、ひとり適職とかいっちゃてるの、めちゃくちゃ面白かったです。こういう子、たまにいるよなー、なんて思ったり、けど子供時代美如はさすがだわ。資格や免許に留まらず、勤務体系給与云々を気にするとかね。保育士さんの、ここはハローワークじゃないわが最高に面白い。さらに続いての、職探しよりお嫁さんの方が難しいって先生の言葉に、グサグサと追い討ちかける子供らの言葉! あれ、おかしかったなあ。でも今回、ちょっと切なさもあって、あの将来を思い描けない美如の涙とかね、これ、コメディなんだけどさ、そうした中に、子供でも迷って、わからなくて、それがつらいっていうのね、そういえば自分もあったなって思い出したりして、そして美如のお母さん! この人もちょっと重度の仕事脳なのかも知れないけど、美如との対話、抜群にはずんでいて、ああ、このふたりの関係、いいじゃないですか。でもって、美如という人はこうして育まれてきたのだな、そうしたことのうかがえるエピソード、大変によかったって思ったのですね。ということで、次号最終回。マジか! 単行本出してくれよ! ほんと、電子だけでもいい。お願いしますよ。

『ちっちゃい先輩が可愛すぎる。』。先輩を可愛い可愛いっていうなんて、高瀬くん、あなた失礼ですよ! なんて思ってたわけですが、今回、最後にちょっといい感じじゃん。駒井先輩はちゃんと大人の女性です。でも、せっかくいいこといったのに、余計な一言付け加えるから! ねえ、怒らせちゃった? 笑顔で怒るタイプなの? 職場の懇親会。幹事になった駒井先輩が、可愛い格好してみてくれちゃったりね、でもって面白い趣向、いろいろと考えてくれてるっていうのが、楽しくて、でもって基本外れなしという串のくじ引きね。ほら、こういうの、ひとりだけワサビでカラくて、みたいにしがちなところ、そうはしないっていうのがね、一見外れと思わせても実は結構な当たりなんじゃない? って思わせるところとかね、この先輩の人柄、あるいはこの漫画の持ち味といってもいいのかも知れませんね、やさしげで、気遣いが細やかで、実にいいなって思ったのですね。

『夕暮れ団地の幽霊彼女』。新作です。昔住んでた団地に引っ越してきた貫太。住む部屋はかつての幼なじみの女の子、ミアが住んでいた部屋というのですが、このミアという子が今もなおその部屋に暮らしていて、出てけっていわれるも、その部屋に貫太かまわず住もうというのですね。ミアには秘密がある。私は大人になれない。2年前に死んでいる。幽霊なんだ、地縛霊なんだと。この事実を知らされて、なお動じない貫太。すごいなと思ったんだけど、そうか、驚いてないなんてわけ、そりゃないよな。ミアから見えないところで、事前に知らされていたこと、半信半疑だったところに事実であること突き付けられたということ、明かされて、そうか、これ、知らずにここにきたんじゃないんだ。団地の取り壊しにミアが祟るから、成仏させるべく貫太が送り込まれてきたんだ。ほんと、これ、読み始めた前半と後半ですっかり印象が違ってしまって、うまい導入だって思いました。

『おしかけツインテール』。今回も素晴しかったですよ。夜中に出歩く花梨ですよ。おや、珍しい。そう思ったんですが、そうかあ、前回の蔵の話。そこでの経験が今回の冒険? に繋がってるんだ。夜中出歩こうとしてる俊郎と、眠れないと起き出してきた花梨が出会ってしまうっていうのね。この展開からの俊郎の奇行。それから当たる予感。ほんと、このくだりは最高でしたね。3人で夜中の散歩。なんだかね、この3人、親子みたいな親密さあって、よいなって思いましたよ。自分が子供だったころ、こうして家族で夜に出歩いた時に感じた特別な思い、それを花梨も味わっていたりするのかなあなんて思われて、すごく微笑ましかった。というか、花梨の感慨に水をさす花梨母、これもおかしかった。今回は、花梨の変化、それがよくよく感じとることができて、また俊郎がそうして変わろうとする花梨に成長を思っている様子とかね、それもよく伝わって、感慨深いエピソードでしたよ。知ることで、経験することで変わっていく。新たなことに、価値に気づいていく。その可能性の開かれたこと。ああ、なにか動き出そうとしているようですね。なにか、胸にきざすものありますね。

  • 『まんがタイムファミリー』第36巻第4号(2018年4月号)

2018年2月16日金曜日

iPad

こないだiPad Proについて書いたところでなんですが、iPad買いました。普通のiPad。Proとかじゃなくて、普通の。なんで買ったのか、理由はもう簡単で、今遊んでる『アズールレーン』なるゲーム、これが1月の末にアップデートしまして、その時に表示がちょっとだけリッチになりまして、そうしたらもうまるで使いものにならないくらい重くなってしまったっていうんですね。もともと使っていたiPadは、2013年のモデルでした。ということは、だいたい5年ほどしたら性能的に苦しくなるって感じでいいのかな。OSのアップデートはとうの昔に対象外、10.3.3で運用してた端末です。いくらなんでも機種更新のしどきであったということなのでしょう。

iPad Pro 10.5インチモデルではなくiPadを選んだのは、そこまでの性能を必要としていないからでありますね。Apple Pencil使わない。4スピーカーオーディオも必要ない。それよりも安さを重視。一番容量の少ないモデルだと4万しませんからね。32GBあれば充分だし。ただ、この春でモデルチェンジして、64GBモデルが同じくらいの値段で買えるようになるんじゃないかなあなんて心配もあるんですが、だからどうせならもうちょっとだけ待ってみたかったなあ。

10インチ前後のiPadだと、高性能の10.5インチProと、そこそこの性能の9.7インチから選択できる。性能それなりなら値段もそれなりで、多くを求めないならより手軽に買えるというのは正直ありがたいと思っています。なので、一昨日、電子で漫画を読みたいんだったら12.9インチモデルがシンプルでベストな解答じゃないかとかいってましたけど、電子書籍読むのがメインで、それ以外にはほぼ使わない、使ってもWeb見るくらい、とかいう人だったら、10.5インチProに対する9.7インチモデルに相当する大きなiPadがあったらきっといいのかも知れない。その場合、6万8千円くらいになるのかな? これくらいなら買えるな、みたいに思う人もいるのか、あるいはいないのか、さっぱりわからないけど、そういうモデルがないということは、大きなタブレットに需要は少ないのかも知れないなあ。このサイズがバンバン売れるぜ、ってなったら、iPadに限らずAndroidでも次々リリースされるだろうからなあ。

今のところ、新しく買ったiPadはアズールレーン専用端末になっています。それ、正直どうなのかって思うんですけど、いやね、dアニメストアやHulu、Netflix使う時は、以前のiPadでまったく問題ないわけよ。電子書籍読む時はiPad Pro使うし、もっと小さい画面で用が足りるならiPhoneですましてしまう。ほんと、贅沢な話ではありますが、まあいずれは新しく買ったiPadに移っていくことになるのでしょう。

以前のiPadは家族に使わせようかとも思ったけど、古いOSでアップデートもされないものを与えるのもどうだろうと思ったので、それはしない方向で。いや、今の時代、ネットに繋がる端末をひとりひとりが持ってるくらいの方がいいのかも知れませんけどね。

2018年2月15日木曜日

Nintendo Labo

 予約、開始されましたね。『Nintendo Labo』。Nintendo Switchを使って、新しい遊びの形を提案する。意味深な予告に、いったいなにがくるのだろう、興味津々で待っていたら、なんとまあ驚いた、ダンボールでもってToy-Conなるアタッチメント、周辺機器を作って遊んじゃおうっていうんですね。こんなん、いったい誰が予想しただろう。ダンボールで鍵盤作って、Joy-Con組み込んだら楽器になっちゃうとか、え? それ、どういう仕組み!? とりあえず驚いて、ああIRカメラを活用するのか……。普通、こういうのって、わかってしまうとなんでもないみたいになりがちですけど、Nintendo Laboに関しては、わかってからも驚きの連続で、Joy-Conの可能性といったらいいのかなあ。リモコンカーなんてコントローラーのはずのJoy-Conを動力にしてる。Joy-Conは入力機器という思い込みをまるっきり外してくるという発想の自由さ、ダイナミズム。もう、これ、ハンパじゃないな。

今日、いや昨日なのかな? Nintendo Labo Toy-Con 01: Variety Kitの紹介映像が公開されたわけですが、これ、なおまた予想外の情報てんこ盛りで、いや、まあ、とりあえず見てくださいよ。

正直、Variety Kitはこんなのできますよって技術デモみたいなものだと思ってた。実際、ネットに公開されている試遊してみた感想でもね、そんな感じの意見が出てたじゃないですか。ある程度はプラスアルファ要素があるんだろうなあって思ってたんですが、例えばピアノ、プラスアルファなんてもんじゃないな、これ。まさかドラムマシンが入ってて、波形いじったりもできて、ピアノロールでもって声部重ねていって、それをJoy-Conでもって指揮、テンポを自由に動かしたりできるって、なんじゃこれ、むしろこっちがメインなんじゃないの!? バイクにしても、コースメイクできるよ、対戦できるよって、人によってはこれだけで充分もととれるんじゃない? って強烈なもの見せられて、もうこれ信じられないな。ものすごい。

でもって、動画もうひとつ。

Toy-Conガレージで作れるオリジナルToy-Conっていうの、いや、もう、なにこれ? 投入されたコインの種別を判別するとか、単純に重さじゃないだろうなあ。重さの違いで出る反動の差をJoy-Conで拾ってるのかな? というか、こんなの、入力と出力の組み合わせだけでできるんか。マジで? いや、ほんと、すごいな、どこまでなにができるんだろう。いろいろ作ったりするのが好きな人からしたら、なんぼでも遊べるオモチャになりそうですよ、これ。

Nintendo Labo、ものすごく興味があるのですが、ダンボール工作の成果物、Toy-Conがものすごく場所を取りそうで、ちょっと尻込みしています。ほんと、きっと面白いんだろうなあ。でも場所がなあ。それに遊びきれる時間がきっととれない、なんて思ってしまって、でもなにも考えずに飛び込んだ方が面白いぞ! なんて思って、いやあ、ものすごい誘引力に抗いきれなくて困っています。

2018年2月14日水曜日

Apple iPad Pro 12.9インチ

ちょっと前のこと、ええと昨日? こんな電子書籍閲覧端末が欲しい、みたいなtweetがささやかに話題になってたりしましたが、正直なところ、12.9インチのiPad Proを導入すればそれで充分ではないのか、そう思ってしまいました。iPad Proがリリースされた時、電子書籍を読むのに最適なのではないかと、即購入を決めたのが私です。電子書籍端末としてのiPad Proについては以前書いたことがあるのでそちらを参照いただくとして、やっぱりね、画面が大きいっていいものですよ。漫画の見開き、これを一枚絵で閲覧できるっていうの、正直この点については電子は冊子に優っていると思っています。

電子書籍にすることを前提にしていなかった時代の漫画だとノドのところが少し断ち切られちゃってるので、残念ながら一枚絵にはならないのですが、電子書籍にすることが前提になってる漫画だと、ノドの断ち切りがないので、左右のページが繋がって本当に一枚絵になるんですね。これ、すごいアドバンテージ。解像度であるとか、おまけや表紙データを収録してくれない出版社があったりとか、電子書籍のデメリットももちろんあるのですけど、そんな中輝く電子書籍のメリットは、見開き、これですよ。

見開きが一枚絵で表示できる。これを考えると、電子書籍端末を左右ページ用に2画面用意する必要はない、むしろそんなことしたらメリットを活かせないってことがわかると思います。というか、スレート1枚だからこそ、片手で持って支えられるんです。もしこれが中央でふたつ折りにできる構造になってたら片手で持ちにくいじゃないですか。横になって読む、いろんな姿勢で読む、その時に最も安定するのは、1枚のスレート、1枚の画面です。これほ絶対だと思う。見開きを表示したければ、単純にでかい画面を使えばいい。こういうシンプルな解答でいいんですよ。

iPad Proで本を読む時、左手で支えて、親指でページ送りも戻しもできる。ビューア次第だとは思いますが、今どきの電子書籍ビューアだと、どこのでも同じような操作性してますよね? してない? いやいや、まさかー。私の利用している紀伊國屋のKinoppyだと、カラーマーカーでページに書き込みだってできますよ。蔵書についても、手持ちの書籍を検索してピックアップできるのは当然として、読んでる本がシリーズものなら、読み終わり次第、次巻をダウンロードしつつ開くことも可能。また書籍情報を見れば、一度にシリーズの全巻、所蔵してるものもしてないものも一覧でずらっと並べてくれて、どこまで買ってどこから買ってないかもまるわかり。さらに、その一覧から書籍棚を作成する、つまりシリーズごとにひとまとめに整理するのも簡単だというんですね。

こういうの、今どきの電子書籍ビューアならどこのでも同じような機能持ってると思うんですけど、え? ないやつがある? いやいや、まさかー、ご冗談を!

iPad Proがでかくて持ち歩きに向かないというのなら、iPad miniでもなんでも小さめの買えばいいんじゃない? あるいはiPhone Plusみたいに大きめのスマートフォンを選んでもいいかも知れませんね。実際、大きな画面が必要なのは漫画くらいなものであって、小説とか読もうというのなら、普通のiPadどころかスマートフォンでも充分なくらい。正直、電子書籍の閲覧環境はどんどん整備されていて、これまでほとんど触ったことがない、あるいはずっと前にちょっと試したっきりみたいな人からしたら、こんなにもいろいろ進歩してるんだなって実感できるものになっていると思います。

ユーザーエクスペリエンスを重視していないストアのサービスやアプリに、不便だ不便だって文句いってる人とかまれに見ますね。文句をいう、要望を出すことも大切だとは思います。ですが、正直、何年たっても変わらないっていうのは、その方面に力を入れる気がないってことだと判断していいんだと思うんですよね。不満を抱えながら不便なサービスに固執するよりも、UXを重視しているサービスは他にもいろいろあって、いくらでも選べる環境にあるのですから、いろいろ試してみたらいいのにって思っていますよ。たまに1巻2巻だけ無料でダウンロードとかやってるじゃないですか。出版社主導のキャンペーンだったら、どのストアでも同じ本を無料で入手できますから、それを利用してサービスやビューアの感触を試してみたらいい。安さを求めるだけでなく、利便性にコストを支払う。考え方の転換をしてみてもよいと思うのですよ。