『まんがホーム』2026年12月号、一昨日の続きです。
『へなちょこお嬢さん世話焼きオネェさん』
内緒という約束で話した秘密を悪気なく周囲にいいふらした、スミレの過去の悔いであり汚点である翔くん。彼と思わぬ再会をしてしまい調子を崩してしまっていたのが、うずちゃん、御園生さんのおかげで、自分を取り戻すことができました。また翔と会ったとしても、自然体でいられるはず。
かくして、またも対面なったスミレと翔。翔は屈託なく、あたかも昔のことなど忘れてしまったかのように話すのですが、どうやらもともとこうした性格だったそう。ささいなことにこだわらない明るい性格は、人に好かれやすくもあるものの、長くつきあっているうちにその欠点も見えてくる。その欠点となる部分にやられてしまったのがスミレだったんですね。
昔のこと、翔のほうから謝ってくれました。とはいうものの、あくまでも問題は田舎の気質、自分が悪いとはまるで思っていないようで、しかも今となっても勝手にスミレのことを決めつけてくる。それが本当に受け入れがたく、しかしこのやりとりがきっかけとなって、思ったよりも故郷を大切に思っていたらしいと、スミレ自身気づかされるにいたったのですね。
思ったことを思ったように話せて、翔問題はスミレのなかですっかり過去にできそうですね。となれば、次は地元との関係でしょうか。スミレ、いろいろ経験して、なお変わっていきますね。
『農大女子は億万長者の夢を見る』
舞、未悠の実家、長野へと向かいます。目的は畑の手伝いなんですが、舞が興味持ってくれた、それで一緒に帰省。期待に溢れる舞を見て、妙なプレッシャーを受けている未悠がおもしろかったです。
未悠の実家は農家です。舞が直売コーナーでリンゴを売ってくれたことを喜んでくれていて、夢は膨らむばかり。舞のこと、大歓迎してくれていて、いいお家だなあ。と、夜が更けたと思ったら、翌朝3時に起こされる。時期は夏だというのに、まだなお暗い朝まだき。6時までには収穫を終えて、道の駅に納品。時間との勝負になるんですね。
ここからがすごい、ものすごい手捌きでなすを収穫していく未悠です。あまりのはやさに舞が驚いていると、私なんかは最弱の部類。収穫を手伝ってくれているベテランマダムたちは、収穫のみならず袋詰めまで同時にこなす猛者揃い。未悠いわく、農家の朝は戦場なのだそうですよ。
この過酷さが、農業から人を遠ざけてしまう。ベテランたちはだんだん体がつらくなり、若い人はこのきつさを敬遠して都会に出てしまう。しかもこの大変さで年収300万。ほんと、つらいなあ。これからの農業、日本の食料自給を考えるなら、儲かる農業ってのを考えていかないといかんのだろう。
すなわち、これが未悠のモチベーションの根っこなんですね。
その未悠は、父に農業について教えを乞います。いよいよ本気。父は、反抗期を抜けかたって笑っていますけど、ということは以前の未悠は反発してたのかな。その未悠の本気、お父上にもしっかり通じるといいですね。
『ごちそうさまは二丁目で』
ビルのオーナーから栗をいただきましたよ。いや、栗農園を畳む知人からもらったって話だから、あんまり手放しでは喜べないのかも。ともあれ、いただいた栗をお店で出しましょう。その数、ダンボールにして3箱? ものすごい量。こいつを剥いて、剥いて、剥かないといけない。作業は営業後。ものすごく時間かかるから、夜遅くなる。危ないから女子は帰っていいとなれば、当然タケルも帰りたい。それを許さないのがトシキなのですね。
茹でてしまうと身が割れやすくなるから、ざっと熱湯に通した程度にとどめます。熱いけど固い! それをひたすら! つらい! そりゃ、タケルじゃなくても泣きますよ。
ここに助っ人登場です。まさかのミトくん! って、これ、深夜デートじゃん。と思ったら、実際どうもそのとおり。タケルに冷やかされるトシキですけどさ、実際ふたりの世界じゃないですか。のっけからイチャイチャ。あてられてタケルはイライラ。さらにはさっきは手間だからと断った渋皮煮を、ミトの頼みなら即答受け入れちゃうってんだから、タケルはやってられんよなあ!
でも、ちゃんと最後までつきあってくれるんですよ。ミトもタケルもほんといい仲間! なんだけど、この夜、なおも深まるふたりの世界を目の当たりにさせられるタケルよ! ちょっとした災難なんですが、であればこそ、タケルにも春を見させてあげてほしい!
こうして苦労してできあがった栗ご飯に渋皮煮。双方ともに大好評、ということで徹夜を余儀なくされた3人はボロボロなれど報われました。いや、ほんとよかった。栗の甘さの幾分かは、トシキ、ミトの甘さだったりするのでしょうか。
- 『まんがホーム』第40巻第12号(2026年12月号)
『まんがホーム』2026年12月号、

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