『まんがタイムきららキャラット』2018年6月号、一昨日の続きです。
『ネコじまにゃんだフル』。猫島に住む全員を登校させないと解雇ですよとタイムリミットとともに示された寧々子。最後のひとりとなったチワに会いにきたのだけど、いや、これ、ハードすぎやしませんか? 立て籠っている神社、その領域に踏み込むと容赦なく矢を射掛けられるんだ。おもちゃのネズミを射貫く精度だっていうの、これ、ちょっと寧々子には無理ゲーですよ。シロが手助けしてくれたんですね。というか、この神社の周囲の罠、シロは知らされていたんだ。チワにとって、シロは理解ある仲間と思われてた。けれど、裏切り者の名を受けてでも、先生をチワのもとに届けたのは、きっと、学校に通うことがチワのためになる、そう信じたからでしょうね。そして先生の大失敗。チワの振り回した薙刀、刃を素手で握っちゃった! 血が出たっていって驚いてますけど、これ、下手したら指を落としてたよ!? 先生パニック、チワもパニック。うん、チワ、本当は人を傷つける気とかないんだなあ。寧々子の誤算。けれどこの失敗、チワの狼狽あって、あるいは次の展開に繋がるのかも知れませんね。
『恋する小惑星』。新学期になりました。そうか、みら、宿題、溜め込んじゃってたんだ。ともあれ、学校に来たら、なんか宙吊りになってる怪しい子がいる。イノ先輩いわく、新聞部の伊部ちゃん。同じクラスで仲良しらしいけど……。伊部ちゃん、自称イヴなんだ。新聞部後輩にしてあおのクラスメイト、宇佐美さんによればスパイごっこ。いやさ、地学部を偵察していたとのこと。宇佐美さん、イヴ先輩のやること、賛同はしてないけど、なんか面白いからってのっかってる感じですね。これは大物かも知れん。イヴ、地学部の会報が新聞部の新聞より人気あるのが面白くないんですね。桜先輩のイヴ評、みらよりアホの子っていうの、面白い。今回、イノの活躍、実によかったですね。過激に走ろうとするイヴとは違い、地味に小さなできごとを拾い上げていくイノの活動。観察眼。これ、いろんなことに興味をもって、よくよく見ているからこそだよなあ。そうしたイノの興味、これまでずっと抑えてきた学内地図活動、このリミッターがはずされたところとかね、ほんと、とてもいい。この漫画に出てくる子たちの、趣味に、興味に後押しされて気持ち高揚させてる様子とか、ほんとに魅力的だと思うんですよ。ほんと、イノさん、輝いてました。
『ふじょ子とユリ子』。今回は海にいきます。なぜか? かめかめ最新話で亀太郎とピエールが海にいったから。チョロい! チョロいマニアだ! 岡本さん、もう名前を訂正しようとするのも諦めた感がありますね。彼女の家のプライベートビーチにお招きされたわけですが、サプライズのために現地集合とか、ここにくるまでの間、ふじょ子とユリ子、ふたりきりでいられたでしょうとか、いろいろユリ子をもてなす工夫見せてくれて、でも、あんまり実ってないのがいい感じです。基本、この漫画、ユリ子の空回りを愛でるみたいな感じありますよね。三神の資料写真、ふじょ子やユリ子の写真の使われ先が、身の程をわきまえない女モブとか、こういう黒いところもおかしくて、このなんともいえないコミュニケーション、花がないというか、でもふじょ子は嬉しそうだからいいんでしょうね。ふじょ子作のピエール像。どこか禍々しいこれが、海辺に放置されて悲しそうな描写。なんだろう、このセンス。不思議なおかしさだと思います。なんだか不憫にも思えてくるのがおかしいんですよね。
『まちカドまぞく』。ミカンの呪い問題、解決に向かいそうですね。ミカンの夢に入って、呪いのもととなっている存在の説得を試みる。そのため桃は、さっそく闇堕ち薬を服用するんですが、いや、待って、そのでかい瓶いっぱい全部飲み切らんといかんの? それ、ハードすぎん? ミカンについてる呪い、ウガルルという名前で呼ばれてたんですね。メソポタミアの怪物だそうで、けれどさすがに本物ではないだろう云々、ご先祖、役にたつなあ! 夢の中で見たミカン。その周囲に渦巻く黒い霧、それが呪いなんでしょうね。すでにかたちを失っていて、そのため言葉も通じない。はたしてこれをどうするかっていう時に、シャミ子! すごいな、ずるい武器、天沼矛を作りだして、って、かたちは泡立て器! なんでもいいのか。シャミ子が、それが棒状のものだ、これが天沼矛だって認識すれば、なんでもいけるのか。ほんと、ずるい武器だわ。ともあれこれでかたちをなしたウガルル。言葉は通じるようになったけど、魔力使いはたしてシャミ子がリタイア。交渉役は桃にスライドしたわけですが、はたしてこの子で大丈夫なんだろうか。とりあえず、お菓子でもって交渉の入り口を開くことには成功して、ここからどう粘るか。なんか一筋縄ではいかない予感がしますよね。
- 『まんがタイムきららキャラット』第14巻第6号(2018年6月号)
『まんがタイムきららフォワード』2018年6月号、発売されました。表紙は『はるかなレシーブ』。7月からスタートするTVアニメに期待、といった気迫? みなぎっておりますね。表紙には、遥、かなたのふたりが、ボール、一緒に持ってましてね、ふたりともに凛々しい表情! チームとなったふたりのやる気や気迫といったもの、よくよく伝わってくるいい表紙。ええ、とてもよい感じであります。
このあいだから、ちょくちょく話題に出しているNetflix。『
一度見てみたいものだ、長くそう思ってきた映画がありました。ネットで話題、ネットで人気のタイトル。やれ鬱映画だトラウマ映画だといわれている映画。ある日、突然自分の娘が破傷風にかかってしまったら……。数日前まであんなに元気だった娘が、日に日に状況を悪化させていく、その様に圧倒させられる一種の恐怖映画。その名は『震える舌』。1980年公開の日本映画です。
いい時代になったと思います。HuluやNetflix、dアニメストアといった、定額見放題サービスがいくつも乱立するようになって、ちょっと興味がある、試しに見てみたかった、そういった動画を視聴する機会が格段に増えました。私はレンタルビデオを利用したことがないので、その変化のインパクトは絶大で、家にいながらにして、なんか面白そうなのないかなーって探して見始めるというの、テレビというものの常識がひっくりかえるほどに強烈な体験でした。さて、私がHuluの利用を開始した理由です。ずっと以前から気になってたアニメがありまして、機会があれば一度見てみたいものだ。けれど放送に乗ること、ちょっとないだろうなあ。そう思ってたのが、なんとHuluに入っていた! うおお、これはちょっと1ヶ月のお試し期間利用して見てみようじゃないか。ええ、それが今日とりあげるアニメンタリー『決断』です。
『
こないだ見たんです、『超高速!参勤交代』。せっかくNetflixと契約してるんだから、なにかしら見ないとね、そう思っていたところ、たまたま見たいテレビもないからと、前々から目をつけていたこの映画を流してみたら、これがまあ面白い。ノリがいい、テンポがいい、笑える、楽しい、いい映画。もう娯楽に全振りですよね。いかにもなわかりやすい悪役作りまして、ふっかけられた無理難題を知恵と工夫と根性で乗り越える、そんな感じの時代劇であるのですが、なにこれパロディ満載じゃん。ベタな展開だってどんとこいですよ。ほんと、映画ってのはこれくらい気楽に見られて面白おかしいわかりやすいでいいんじゃないかって思わされました。
アニメになるんだってね、『ゴールデンカムイ』。それで集英社さんがご厚意で、
最近はこれを見ています。『人類滅亡 - LIFE AFTER PEOPLE -』。人類がこの地上から去ったあと、人類の作り出したもの、文明はどのようになるのか。そうした興味は誰しもあるんじゃないかと思います。最近、人類の文明が終焉を迎えた後の世界を描いたフィクションに好評はくするものがいくつも出ています。ポストアポカリプスというんですってね。人類が長い時間をかけて築きあげてきたものが、脆く崩れさる。それは文明であり、都市であり、社会のモラルやルールでもあり、そうした異常な状況において、残された人間はいかに生きるのか。と、ここまで書いておいてなんですが、『LIFE AFTER PEOPLE』はちょっと趣向が違います。なんといっても、人類はもういないんですね。社会もモラルもへちまもなく、人っ子ひとりいなくなった世界にて人類の築いたものはいかに消えさるのかに焦点をあてたプログラムであります。
先日、NHKでドラマになったのを、遅ればせながら見ました。『弟の夫』。漫画が原作で、その冒頭は読んでいたのですが、いやあ駄目ですね、いつでも読めると思ってしまうと、ついつい後回し、積んでしまうのは悪い癖です。結末はドラマで知ることとなってしまったわけですが、どうなるんだろうと思っていたドラマ、丁寧に作られていて大変よかった。把瑠都の演技も、自然で、人情味溢れていて、相撲取りとは仮の姿だったのか……!? マイクの雰囲気、よくよく体現なさっていたなあと、あらゆる方面に感心しきりのドラマでした。
