2017年10月28日土曜日

『まんがタイムきららキャラット』2017年12月号

『まんがタイムきららキャラット』2017年12月号、発売されました。表紙は『ブレンド・S』、苺香がですね吸血鬼のお姫様のコスプレしていまして、この嗜虐性感じさせる表情、まさしく苺香の真骨頂! しかし、この衣装、大丈夫? ええと、マントだけじゃない!? 大変なことになった! 店長を遠ざけないと! カボチャの玉座に、寄り添う犬のしもべ、そして店のスタッフのぬいぐるみ。このぬいぐるみの可愛さが、妖艶な苺香の魅力にいいコントラストもたらして、魅惑的なビジュアル作り出していますね。

まちカドまぞく』。シャミ子と桃の距離、どんどん近くなっていきますね、というか、ただの友達というには密接すぎるものを感じてしまうのですが! ともあれ、今回はふたりにミカンを加えて動物園にいくということで、シャミ子がお弁当を頑張ります。でも、地味なのしかできないんだ! あなのあいたレンコンさんに筋の通ったフキ!? いや、別にこれでいいと思うんですが、シャミ子、桃にはもっといいの食べさせたいのだなあ。ビビらせるとかいってますけど、がっかりさせたくないんですよね。しかしそれで例の怪しい喫茶店、リコに料理を教わりにいくっていうんですが、勇気あるな。リコ、料理の腕はあるのに肝心の常識とか抑制とか、そういうの足りてないからなあ。しかし、今回はシャミ子の料理修行だけでなく、魔法少女とはなにかとか、そういうところにも踏み込んで、魔族側の情報だから足りないのですけどね、でもそれでも、シャミ子、より桃とミカンのこと、大切に思うようになって、いやもう、めでたしめでたしじゃないですか。でも、リコが動物園についてくるって。それで桃があからさまにがっかりするのね。テンション下がるのね。ええ、シャミ子との間に邪魔者はいっちゃいましたね。

『恋する小惑星』。合宿のスタートですね。目指すは筑波、地質標本館だっていうんですが、桜が尋常じゃないほど興奮して見せて、いや、しかし、これ、好きな人にはたまらん場所ですよね。普段、図鑑とかでしか見ることない石。その実物を、これでもかこれでもかって見ることができる。でもって、県の石とか、へー、桜石っていうのがあるんだ。京都府の石なんだ! 面白い。ほんと、この漫画、こうした石の情報だけでもわくわくさせられる。その上、桜にみらに、皆の気持ちも伝わってくるわけで、多重に面白いですよ。例の化石かも知れない石についても、おお、みらさん、気が急きすぎですよ。落ち着いて。で、その石、最初に化石じゃない可能性をほのめかしてから、でもちゃんと化石だよと、小さいけれど化石だってわかる。ああ、ほんと、気持ちがわーっと盛り上がる。学ぶということの面白さ、知るということの楽しみ、それがあふれかえっていて、これはもう最高だなあ。そして最後に先生の祖父母の家に辿り着いて、まさかおじいちゃん、JAXAの職員さん!? って、この落ち! これはいかしましたよ。

『精霊さまの難儀な日常』、ゲストです。おお、『あんハピ♪』の琴慈の四コマですね。麓灯里と笠松澄乃が公園で出会った女の子は、全裸で現れたり、ボヤ騒ぎおこしたりと、なんだか変わった女の子。本人曰く、炎の精霊。澄乃は精霊と信じたものの、日常にものすごい勢いで帰っていくし、ともりはともりで、精霊の彼女に時折ものすごいプレッシャーを与える。おだやか、ほのぼので、でもなんかすごみがある。いいキャラクターだと思いますよ。精霊の彼女、火をつけたわけじゃないんですね。もともとあった火を依代に現れて、それで火を消してくれていた。誤解もとけてよかったというのだけど、この子、不知火皐羅、はじめて出会った人間と対になり、さらにはその対となった人間から大事なものを奪っていかないといけないのか。ちょっと物騒なこの人、ともりの家に住まわせてもらえることになって、というか出すモノ出すならオッケーって話の後に、大きい宝石がいっぱい……、改めてよろしくね! ともりがものすごく現金な子に見えるよ! ところで最後にサラがシャワーを嫌がる描写ありますが、じゃあこの人たちは体洗わないのだろうか。あるいは炎を浴びるのかい? こうした暮らしのもろもろ追うだけでも面白そうですね。

『ぽちはおまわりさん』、ゲストです。このみ村駐在所のおまわりさん、ぽちはきさくで親身で、でも少しおっちょこちょい。いぬのおまわりさんなのに方向音痴なの!? このぽちを、みけとたま、猫の双子が迷子だといって一緒に行動するんですが、これ、ごっこか! でも、ぽちのおかげでマジ迷子になったのか! すごい能力だ! この迷子を楽しんでいる間に、いろんな人を助けていく。困りごと、落としもの、ほんと、このくだり、とてもいいですよ。それで最後にみけとたまを家まで送り届けて、めでたしめでたし! ほのぼのとした暖かみに、ぽちの空回り。ぽちとしては大変そうで困ってもいそうなんだけれど、結果オーライ、この罪のなさがとてもよくマッチしていてよかったですよ。

  • 『まんがタイムきららキャラット』第13巻第12号(2017年12月号)

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