『まんがタイムきらら』2026年3月号、一昨日の続きです。
『初凪ヒメリウム』
祖母の遺品整理ももう終わろうとする段階にいたって、なお手放すことを渋る陽姫。でもその気持ちもわかりますよ。思い出があればなおさら。そのものが記憶を呼び覚まし、故人を偲ぶよすがとなってくれる。あの裁縫道具も、あの鍋も。と、そうやってなんでもかんでも残していればいつまでたっても整理が終わらないというのもわかるんですけどね、でもすっぱりさっぱり手放すというのもやっぱりつらいものなんですよ。
そんな状況で陽姫の思いついたこと。祖母の蓋つき湯呑みを手にして、いいこと思いついたかも。そのアイデアを店長に話そうと思った矢先に、また悲しいことがおこってしまって、お店のヒメダカが一尾、旅立ってしまった。
お墓をと望む陽姫に対し、廃棄処分せざるを得ない現実を伝える店長。それは死ねば廃棄物ということではなく、その魚を処分しなかったことでおきうる可能性。生態系のバランスに関わりかねないという危惧があるからだというのです。
けれどただ廃棄処分するだけではない。この店ならではのお見送りの方法を陽姫に教えて、そして陽姫はこのできごとから見送るということについて考えを深めるのです。
そんな陽姫が考えついたというアイデア。祖母の食器で作る、小さなテラリウム。祖母の思い出と、祖母への思い。祖母に向ける情感もまたしみじみとして、いいエピソードだったと思います。
『ばくちぬぎ!』
いよいよ最終回! 偽ジョーカー氷央との決戦に臨むミクルたちであります。
場所は近日開園予定のギャンブルパーク。って、ええんか、そんなの作って。しかも脱ギャン協会が協賛って、ええんか、そんな反社会的組織が表向きに協賛なんかして。
このヤバそうなパークのルールにもとづいた脱衣勝負にて、賭博部の皆が氷央に挑むというわけなのですね。
しかしギャンブルパークは氷央にとってホームともいえる場所。ルールも熟知? アトラクションの仕掛けに脱衣に至る罠も理解した上で、ミクルを徐々に削っていく。しかしミクルを脱落させるわけにはいかないと、幻が、美天が、さらには意外や鳥羽部長が、自身を犠牲にしてミクルの道を切り開く! ああ、なんという感動の展開なのでしょう。
そして感動の駄目押し、皆の犠牲に応えようと、男バレなど気にするものか、露出過多高レベル装備にて氷央を迎え撃たんとするその勇姿! ああ、これが、これが見たかった! あまりのことに狼狽する氷央よ! おお、この展開こそが待たれていたことかもしれません。
勝利を確信していたはずの氷央だけど、まさかのミクルの秘密に動悸がとまらない! どんどん削られる氷央のポイント。起死回生を狙うも、命を落としかねないピンチに見舞われた氷央は、雀の機転にて一命を拾うも、罰として勝負には負けてもらう。こうして見事氷央は脱衣して、ミクルの勝利が確定したのですね。
しかしなんだこの漫画。氷央も紅音も、男子奇跡を前にして、もうすっかり開き直ったか、全開ですやんか。さらには幻の取り戻そうと必死になっていた下着の秘密も判明して、って、なんだ、もう、発想がおかしいっていうけど、そもそもの前提からが狂ってるんだもんな、この漫画!
でも、奇跡は罪に問われることもなく、無事男の娘ミクルとして紅音に仕えるという栄誉を得るにいたりました。ほんと、めでたしめでたしなんですかね。というか、こうなってからの賭博部の様子も見てみたい。いやもう、狂ってるとはいえ、その狂いぶりが楽しみな漫画でありました。
My Private D☆V
『保健室の鍵閉めてっ』の蕗屋文字です。
D☆Vポイントは「料理が上手くて世話焼きで素直じゃないけど好意が隠しきれてない平均より背と胸が少し小さい妹」。
って、長いな! というか、具体的すぎない!?
イラストには、確かに小さな妹が描かれて、なにか料理を作っているところ。準備手伝ってよというその口ぶりには、手が足りないからというよりも、一緒に作業してほしいという気持ちが見え隠れするようで、素直じゃない、でも気持ちはストレート、というポイントがよくよく浮かび上がってこようというものなのですね。
- 『まんがタイムきらら』第24巻第3号(2026年3月号)
『まんがタイムきらら』2026年3月号、

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