2023年6月22日木曜日

『まんがタイムきららMAX』2023年8月号

 『まんがタイムきららMAX』2023年8月号、昨日の続きです。

『私の推し信仰してくれ』

前回、2週間の寿命を削って美住に奇跡を見せた艶葉木比売。その結果はというと、美住の創作意欲を呼び覚まし、SNSでいいねを獲得することで信仰を回復。費した寿命もいずれ回復しさらにはお釣りが!? と思ったら、ええと、6百万いいねないと2週間分に満たないのか……。

はたしてこれだけのいいねを集めることができるのか? という状況を打開すべく動く美住ですが、なるほど、ひとりでいいねを集めるんじゃないんだ。ツバキの設定画を起こして、フォロワーに知ってもらう。ゆくゆくはファンアートを描いてもらうことで、自分の欲求も、そしてツバキの神威も同時に満足させようというのですね。

しかし、地方のマイナーな神といいますが、神社の来歴見るになかなか素敵な感じですよね、ツバキ姫。そしてそうした情報も乗せてできました設定画。しかもいい感じにファンアートも描いてもらえて、初っ端にしてはなかなか好調なのでは? 実際これがもととなって火がつけば、ファンアートどころか立体物にまで派生して、すなわち神像建立だ!

今後、どれだけうまく事が運ぶかはわかりませんが、こうして自分のために動いてくれる誰かを得たこと、これはツバキにとってどれほどに意味のあることだったのでしょう。その表情が物語るように、きっと相当な喜びなのではないか。そんな思いがさせられて、そうしたツバキの思いを斟酌すると、自分もまた嬉しく思うのでした。

『マグロちゃんに食べられたい!』

おいしくマグロを、海の仲間を食べてもらえるよう頑張ります! なぎさの家がやってる食堂でバイトすることになったまぐろです。いったいなんでまたと思ったら、自分にかかる諸経費をまかなうためなのか。おお、苦労人にして世話になった恩を忘れない。なんていい魚なんでしょう、まぐろさんは。

で、同時にまかないでマグロを食べられるからという、そういう打算もあるにはあって、このささやかな欲求充足、なんだか可愛いですよね。まあ、その先に自分をおいしく食べてもらうためという、なかなかにアレな目標があるんですけれども。

今回、まぐろの頑張りの空回りがすさまじかった。日替わりメニューは漬けマグロねぎとろ丼。そこまではいいけど、汁に漬けた死体とミンチ死体のハーモニーって! その、その情報はいらん! 案の定お客さんが食欲なくしちゃって焼き魚定食に、と思ったら、さらに焼死体で追い討ち。うん、もうちょっとうまい言い回しをしよう、まぐろさん。

今回はまぐろの頑張りと、なぎさとの交流。一緒に新メニュー考えたりね、そういうの描かれるのがとてもよくって、それだけにいつか自分が魚に戻ったらなぎさに調理してもらいたい……。なかなかに覚悟のいるお願いされてしまったものですが、この人の感情と相容れないまぐろの希望。その齟齬を際立たせた今回。本当に、この両立しえない望みの行く末、気にならないではおられません。

『白魔導士はゾンビの夢を見るか?』

必死で山越えをするアヤ。充電の切れた電動自転車で山道を登るのもキツいわけですが、それでも止まれない理由がある。この状態でゾンビに囲まれたら終わってしまうと、ジジ様からの厳命。本当にピンチなんですね。しかもゾンビ対策の頼りの綱であるリルーがおねむ。魔力回復のために睡眠に入ってしまって、ああ、一行の未来はアヤの二本の足にかかっている!

このゾンビの危機、もしかしたらという観測ではなく、実際に遭遇しているからこその心配なのですね。ほんの少し前、本当なら休息ポイントになるはずの道の駅で大量のゾンビに遭遇。リルーの認識阻害魔法でゾンビをまいて、やつらに占拠された道の駅を後にしたわけですが、また再び同様の状況に置かれた日には目も当てられない。眠ったリルーを連れ、なんとしても逃げ切らなければならない事態となったのですね。

しかし今回は、描かれた状況も目的地への移動でありましが、物語的にも次の状況へ推移するフェイズでありますね。山越えの途中に見かけた熊出没注意の看板。そこで聞こえた声は熊のもの? いや、熊よりももっといけないものがリルーたちの後を追っている!?

尻尾のあるゾンビ、その新しい個体が出現して、以前の素早さに特徴のあったものとはまた違う個性を持っていそうですね。また近々危機的な状況に直面することになるのかと思うと、否応なく緊張感高まっていきますね。

ところで、途中ジジ様がおっことされてましたが、まさかこのまま置き去りに!? と思ったら、ちゃんと回収されていました。いやはや、よかった! 本当によかったですよ、ジジ様。

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