2025年5月29日木曜日

『まんがタイムきららフォワード』2025年7月号

 『まんがタイムきららフォワード』2025年7月号、先日の続きです。

『花唄メモワール』

令和の世から大正の御代にまたも戻ってきた梅。しかしこちらでは4時間が経過。行方不明扱いになっていた梅は、皆を心配させるなとこっぴどく女将に叱られるハメに。さらにアイリス、イネが梅の不在に不安になっちゃって、どうにもこうにも離れがたいと、すっかり甘えんぼうになってしまっているんですね。

ああ、ああ、梅さん。いたいけなこの子たちをわずらわせてはいけませんよ。とはいえ、梅にしても制御できない時代の行き来。かなうことなら梅だってタイミングはかって移動したいだろうのに。どうにも謎の時間移動に翻弄されている梅であります。

さて、こちらの世界での生活が再開されて、アイリスからもたらされたウスターソースで豚カツ作ろうと大盛り上がり。藤野の身請け話は解決し、竹子も自分と小説に新たな向きあい方見出すなど、少しずつ変化したり進展したりしています。そして藤野から梅への贈り物。梅の柄の着物! 藤野が手ずから縫ってくれた着物で、一緒に彼岸獅子を見にいって。そのときの梅の願いよ、どうかかなっておくれと、読者の私にして願う気持ちになったのでした。

と、そんな叙情心情に迫る描写の後にです、国指定登録有形文化財への釘打ち! いやもう、驚きますよね。そりゃそうか、この時代にはまだ普通の建物なんだ。それだけに梅との意識のギャップが目立ちます。

『ウクレア!』

楓さん、ウクレレベースを狙ってるんだ。5月頭の連休に参加したイベントで、ギター、ウクレレ体験がありまして、そこで見たのがうどんみたいに太い弦を張ったウクレレベース。楓が買おうとがんばってるのも、そういうのかも知れませんね。

アンサンブルをするにあたって、ベースがあるとないではずいぶん違う。表現の幅を広げていこうという楓の気持ち。今後のさらなるウクレレ部の躍進、期待させてくれます。

さて、ステージを懸けた吹奏楽部との対決。ウクレレ部の勝利となったわけですが、吹奏楽部の子たち、決してひきずることなく音楽祭を快く譲ってくれて、さらにはエールまで。ああ、さっぱりしていい子たちですね。コンクールがんばってくださいね!

音楽祭に向けての練習が続きます。里桜の家で合宿を、というのですが、城!? 想像を絶する偉容に異世界を感じてしまう舞帆ですよ。そして音楽祭のセットリストを決めていく。新曲を入れたい。どんなのがいい? というところで、空子から自分たちで作ってみればと提案。そこにまさかのお客さん。舞帆を訪ねてきた生徒会長に助力を期待するも、素っ気なく帰ってしまう会長と、その後を追った空子が知った会長の秘密。

ああ、物語が動きます。ここにきて、会長の抱えてきた苦悩がクローズアップされて、ここで空子たちが会長のためにできることがある!? 会長の問題が解決されることで、なにか変わってゆくこともあるのでしょうか。ここに明かされた問題をそのままにしておく空子たちではないでしょう。もしこの子たちの活動のはてに、会長の安堵やしあわせがあるなら、なんてよいことだろうと思います。

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