2011年6月19日日曜日

『まんがタイムファミリー』2011年8月号

『まんがタイムファミリー』2011年8月号、一昨日の続きです。

『ひめごとノート』、扉がえらいこと色っぽいな。図書室でのひとこま? 本を積み上げている? 流れる髪、長い睫毛、上気した頬、そして口元、すごく魅力的な絵だと思います。扉を抜けて本編はといいますと、小早川さんが文芸部にさそわれて、それで入部するのかしないのか。決めあぐねている姫、その逡巡、怖れは非常によくわかる。で、口にする思いの端々に振り回される父上がよいなあ。この姫の愛されている感じ、父もそうだし、先輩もそうだし、そこに嬉しさ思ったり、そして面白さ感じたり。姫はなかなか煮え切らないけど、気持ちが決まったら、なんかすごいことになりそうな予感。すごく楽しみにしています。

『くらドル』、女子が苦手な朔也くん。そのきっかけ、トラウマを植え付けた瓜木桃に再会してなお酷い目にあわされて、ああああ、可哀そう、見てらんない! と思ってたんですが、先生が盾になってくれて、また朔也自身からの動きも見られて、読んでてつらいと思わずにすむようになりました。あの、花を調達してくるところ、それから返しにいくところ、あれはよかった。この人はこの人で、現状を変えたいって思ってるんだな。で、あの花の女の子。なんかいいな。朔也くんにとっての救いになってくれたらいいなって思います。

『あとは若いふたりに』が、少女漫画的恋愛を期待するお嬢さん中心の描写から、新人社会人が仕事に打ち込む、そんな漫画へとシフトしてきましたね。新しい人物、他社の人なんですけど、日野さん、押しが強くて前向きな女性。若菜同様新人なんですけど、芯がしっかりしていて、ちょっと内気だったり弱気だったりする若菜にいい影響を与えてくれそうで、こういうライバルではないけれど、刺激を与えてくれる友人はいいですね。頑張ると決めて、けれどまだ経験が足りなくて、くじけそうになりながらも、支えられて乗り切った若菜。こういう山を越える展開もすごく魅力的でした。

『めがねのキミと博物館』。今回は博物館をはなれて、内藤さんと香坂さんが町で食事、買い物。ちょっと常識を離れたところもある彼女らだけど、特に内藤さん、普通ぽい感性発揮させて、うん、内藤さんは普通だと思う、割と。で、おしゃれに興味がないのかな、最初から諦めてるのかな、香坂さんをちょっと可愛くしてという展開、ああ、ほのぼのですね、いいですね。そして職場で、岩本さんにきれいといわれてぼーっとなって、そんな香坂さんがちょっと意外で、いや、もう、いいですよ。なんか胸いっぱいな感じ。すごくいい雰囲気があったと思います。

  • 『まんがタイムファミリー』第29巻第8号(2011年8月号)

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