2011年6月5日日曜日

『まんがタウン』2011年7月号

『まんがタウン』2011年7月号、発売されました。表紙は人気連載そろいぶみといった様子。『新クレヨンしんちゃん』、『うちの大家族』、『かりあげクン』、『少年アシベ』、『そんな2人のMyホーム』、『派遣戦士山田のり子』、『はいぱー少女ウッキー!』、『鎌倉ものがたり』、それぞれの主人公が表紙に並んでいます。

そんな2人のMyホーム』、最終回ですよ。とはいえ、実質的に物語は前回に終わっていたといってよく、なので今回は、物語のその後の話といった感触です。舞ちゃんが結婚して、子供が生まれて、育って、その様子を描いて、この一度に描かれた数年が、この家族とその家族につらなる人たち、皆のしあわせをよく伝えてくれました。父と娘、ふたりの暮らしからはじまって、最後には大きな家族になった。これはたしかにしあわせを描いているな、そう思わされるのです。

『ファミコン』、ゲストです。美月李予ですね。さて、この漫画はなかなかに不思議な家族描いていまして、母子家庭に育ったお嬢さん。お母さんが再婚して後、亡くなって、その父が再婚して、母と兄が一緒に新しくできた。なので、ヒロイン乃子、家族の誰とも血が繋がっていない。けれど家族というの。今はこと血縁が重視される時代であるようだけれど、そうじゃない家族関係があってもいいよね。そう思う私には、なかなかに期待しないではおられない、そんな漫画であります。

『かしこみっく』は、かしこみ神社に吸収されてしまったおいなり神社のふたりが、なかなかに不憫な生活で、けどそれでもへこたれてないっていうのがいいなと思います。いずれ再興をと願い、しかしなかなかそれは難しそう。考えれば、というか、考えなくとも酷い待遇なんだけれど、これがただただ酷い、可哀そうにならないのは、この作者の味なのだと思います。

『ほほかベーカリー』も最終回を迎えました。ナホナブレッドが大当たりで、それが話題となって、ついにはナホナと日本の親善大使に! っていうんですが、ああ、これはどうもそうっぽいなって思いながら読んでたら、ああ、やっぱりそうでした。ってことは、三谷の真実、あれはどうなのだろう。しかしきれいな夢オチでした。理想的あり方ですよね。そして、ナホナブレッドまで夢かと焦るホホカの様子。あれ、本当に夢にされちゃうのかと思ったけど、さすがにそこまではなかった模様で、けどこういうあいまいさでもって揺さぶってくれるところ、とても面白かった。ええ、いい最終回だったと思います。

  • 『まんがタウン』第12巻第7号(2011年7月号)

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