2009年8月19日水曜日

『まんがタイムきららMAX』2009年10月号

世間では、お盆も終わって、通常営業に戻ろうという頃かと思われますが、私はというと今日から夏休みです。というわけで、『まんがタイムきららMAX』を購入するべく、コンビニに出掛けたのですが、もう日中の日射しもそんなに厳しくないのですね。ちょっとずつ秋に向かってるのかも知れないなあ、などと、少し思って、だってもう8月も下旬にはいろうって時期ですから、そうか、夏休みの宿題に手をつけないと、そろそろ危険な時期であるんですね。

かなめも』は商店街の福引がテーマ。あの、がらがらと回すやつですね。私、子供のころは、一万円相当の金券を当てたり、米を当てたりしたのですが、今はもう全然駄目になりました。大阪のショッピングモールで、がらがらの抽選器で金券の当たるキャンペーンやっているところがあるのですが、ギター買って回しまくって抽選器空っぽにしてやろうかと思うくらいに当たりません。

さて、私の話はどうでもいいので、漫画本編に戻ります。今回はひなた回なのでしょうか。クジ運の悪い人。賭け事も、実は予想だけで投票券は買ってなかったということが判明して、まあ、ギャンブルは基本損するようにできてますから、エア投票がよいんですよ。高校生の頃から、アグレッシブだったひなた。そのアグレッシブさは今も失われてはおらず、こうした元気なところ、本当に魅力的だと思います。割と常識人。飾らず、素直で真っ直ぐ。そうした性格によるものか、たとえクジが全はずれだったとしても、楽しかったね、そうした気持ちになれる。そして、それがまたよい印象の残る所以であるのだと思います。

『お願い神サマ!』、面白かったです。典型的なパターンを狙うのは、そうしたシチュエーションに憧れてきたから。けれどそうそう思いどおりにはいかないっていうのが、ちょっとしたアクセントになっていてよかったです。ベタ、王道、いいようはいろいろありますが、そうした展開が選ばれるのは、そうあって欲しいという期待希望があるからだ。それも、登場人物の強い望みっていうのがね、すごく面白かったのです。

ひろなex.』は — 、まさしく宿題の話でありました。各人各様の宿題への取り組み方。めぐみはすごいなあ。私はああはなれません。ところで、普通に問題ないように振る舞ってる風優夏ですけど、これってひろなと同レベルに見えるのは私だけ? いや、終わってないけど、やってるのか? と思ってたら、あんまり進んでないのか。でも、このスローさ、風優夏らしいと思えて、ええ、各キャラクターのらしさがよく出ていたと思います。

ぐーぱん!』、扉絵がですね、もうお嬢様が可愛らしくってですね、流石は菜摘お嬢様でございます。いや、でも菜摘は本当にいい子だと思います。ちょっといたずら者だけれど、淋しがり屋で、ちょっと真面目で、可愛いなあ、なんて思ってたら、ユーコさん、いやさ、ユーコお嬢様はより以上でした。いたずら者で、包容力があって、ちょっと真面目で、可愛いなあ。菜摘の事情、ちゃんとわかった上でのやりたい放題。しれっとやっちゃう。それが最高。このふたりの関係、お嬢様とお世話係という枠組みを超えて、なんだかすごくいいなと思ってしまうんです。ところで、菜摘がいたずら者になったのは、ユーコさんのせいだったり、する?

『くすりのマジョラム』、段々に人間関係が育ってきて、今回でメインとなるキャラクター出揃ったってところでしょうか。お姉さんが子供と間違えられるのは、もう基本のパターンになっていて、けれどまだ飽きたりなんてことはない。見せ方の工夫とか、そういうののためかも知れませんね。ともあれ、登場人物が揃ったらどんな展開になるのか、それがすごく楽しみです。

○本の住人』は、夏の風邪の話題。しかしさ、やっぱりみんな、風邪ひくとNHK教育見るのかな。私は子供時分あんまり身体が強くなかったから、しょっちゅうお休みしてたんですけど、そん時にはやっぱり教育テレビ見てて、高校理科とかも面白くてよく見てた。けれど、のりこ、わりと元気そうでよかった。あんまり病気が重いとつらいばかりだけど、軽い風邪のけだるさみたいのは、そんなに悪いばかりでもないものかも知れませんね。

『ラッキーストライク!』はボウリングの漫画。元気が溢れんばかりの(つまりは乱暴者の)女の子と、ちょっと内気そうな女の子、ふたりがヒロイン。ルール無用で、がんがん投げていくレンと、セオリーに忠実っぽいリン。リンは経験者っぽいなと思ったら、案の定でした。次回からは、レンがボウリング部に入って、みたいな展開になるんでしょうか。まだ全体像は見えていない、そんな感じです。

『つかえて!コハル』、ケータイに慣れない人にケータイ触らせて — 、という話だったのですが、その結果がすごく面白かったです。写真、変換、送信、あれらが合わせ技になったわけですか。しかし、届いたのが家族でよかったのかも知れません。怒られたことはショックだろうけれど、それ以上はないからさ。その、悲劇的だけど悲惨ではないという、その塩梅はよかったです。

『チャンプルー!』、ゲスト前半だそうです。沖縄の話みたい。都会からやってきたお嬢さんと、土地の子らと、雰囲気は悪くないけれど、もう一味があるとよさそう、そんな風に思ったけれど、キャラクターは魅力的。悪くないなと、やっぱり思ってしまいます。

『夏色スニーカー』、これもゲストです。元気で騒がしい娘たちの話。面白かったです。ガガンボについてのくだりがよかったです。ところで、ガガンボって漢字で書くと、大蚊なんですね。びっくりだ。

『R18!』は、イベントに出展して、そこで出会った同業他社の人との会話。ああいうせちがらいのは面白いけど、なんだか悲愴感があるなって思えて、ほんまになあ。こういう本音みたいなのは、身近というか親しみ感じさせてくれたりするけれど、こうしたものが漫画の前面に出たら、重くなってしまうからよくないのかな。しかし、小ネタがいろいろ面白いです。

そして僕らは家族になる』は、ちょっとシリアス。それで、ちょっと駆け足? 次回で終わりだからしかたない。結構好きだったので、正直残念。とにかく、次回を待ちたい、ってところであります。

超級龍虎娘』、これ面白いなあ。うかれない夏とか、実際龍楼の意見は私も同じくするところ。しかし、こんなに渋い、いや言葉の選択間違えた、堅実でしっかりした龍楼でも、ちょっとうかれてしまった。そうしたお祭りの雰囲気がすごくよかったと思うのですね。こうした龍楼だからこそ、ちょっとしたことに嬉しくなって、それでその気持ちを返したいと思う、そうした描写が光るのだと思うのです。モノやコト、それが嬉しいんじゃない。気持ちが嬉しいという、その気持ちがしっかりと伝わってくる。そうした確かさがこの漫画の魅力であると思っています。

『フィギュ☆モ』、番外編でページもちょっと少なくて、理由はなんだろう、わかんないや。今回はフィギュアの作り方をかるくおさらい、っていう感じであったのですが、それが結構面白くて、そしてあの落ち。実によかったです。こういう見せ方が得意なのかな? よかったといっていいのかわるいのかちょっと迷うけれど、よかったです。面白かった。

『表色89X系』、牧場にいきました。私、この漫画結構好きなので、単行本が出るのがすごく楽しみで、キャラクターは結構把握できているつもりだけど、けれどそれが一気に整理されて、そうなればなおさら面白くなるに違いないって思っているんですね。キャラクターは、その個性、それから絵柄も含めて、ちょっと一癖あるって感じなのですが、その癖がすごくよいと思えて、ちょっと病み付き感があります。

『おしおきっ!』、新連載。この作者は、絵が可愛くて、結構好きです。で、ちょっといちゃいちゃ系の女の子コミュニケーションものかと思ったら、思いもしなかった展開が待っていて、ええっ!? どうしよう!? 少々混乱をきたしたのですが、けどこれ本当にどうなるんだろう。おそれながら、次回を楽しみにしたいと思います。

『藤高女子テニス部』、ゲストです。部員が足りなくて廃部になりそうなテニス部。なんとか新入部員を獲得しようというのですが、無理矢理の勧誘と脅迫的手段でふたり確保して、それでどうなる、っていう感じです。結構のりはいいのだけれど、ちょっと苦手と思わないでもない、そうした微妙なところもあって、けれどまあ慣れるかな。そんな雰囲気です。私としては、あの生徒会の彼が翔に関わったりしたらいいな、なんて思ってるのだけれども、そのへんはあんまり期待できないのかな。ともあれ、続けて読んでみたいと思っています。

まん研』、次号最終回、どひゃーっ! いや、まあいいや。前向きにとらえよう。この漫画は基本的に先輩ふたりの無茶な振りを楽しむというものだと思っていて、なにも進行しない、停滞といってもいいような状況がすごく面白かったのですが、そんな中、サブキャラクターにおいて、ちょっとした進行事案が発生しているのが印象的で、なんだかすごく興味ひかれます。好きな人の言葉に一喜一憂はげしくアップダウンしている、そんな彼女が可愛くて、次回にはなんらかの決着があったりするのかな。楽しみにします。

はなまるべんと!』、最終回。お疲れ様でした。私の好きだった和気藹藹とした雰囲気が、これまで以上にあふれていて、調理実習部、は潰れたんでしたっけ、購買部の面々だけでなく、生徒会や風紀委員、友人たち、これまで関わりを持ったみんなが、変わらず楽しそうにやっている。そうした最終回はすごくしみる、とてもよいものでした。好きな漫画でした。だから、終わるのは寂しいし、残念だけれども、けれど最後にしあわせな感じを残してくれた。だから、寂しがってるばかりでなく、これまで楽しかったことを感謝したいと思います。

  • 『まんがタイムきららMAX』第6巻第10号(2009年10月号)

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