2009年1月5日月曜日

Gnome Partition Editor

今日は、新年最初の出勤日でありました。ああ、今日からまた一年が始まるな。そう思いながらの出勤は、特になにか晴れ晴れとしたものがあるわけでもなく、昨年に予告されていた仕事、機器セットアップの手順をどうしようかというものでありました。機器セットアップといってもたいしたことはなくて、職場で使うコンピュータに必要な設定を施してソフトウェアをインストールするという程度。まあ、一日かけることもなく終わるんじゃないかと思っていたのでした。しかし、これが思いもかけないことになるのですから、世の中っていうのは面白いです。その思いがけないことっていうのはなにかというと、パーティションの作成でありました。職場のPCは、詳しいことはいえませんが、Dドライブを必要としていて、ところが作業者がいうには、PCの初期設定が完了し、添付のバックアップツールを実行したらDドライブが消されてしまったとかいう話です。そんなわけで、急遽Dドライブを用意する、つまりパーティションを操作する必要が出てきたのですね。

しかし、残念なことに、私はこの手のツールには詳しくありません。泥縄式にツールを探してみて、そして見付けたのがGnome Partition Editor。パーティションを操作するためのオープンソースソフトウェアであります。GUIが用意されていて、NTFSを含む各種ファイルシステムに対応するという素敵ツールで、しかもLive CD、CD-ROMから起動して使うことができるというのですね。

早速isoイメージをダウンロードして、ディスクを作成。使ってみたのでした。

結果からいいましょう。うっかり失敗してしまって、データをきれいさっぱり消し去ってしまいましたとさ。いやあ、思ったようにパーティションのサイズが変更できなかったものだから、試しにパーティションテーブルを触ってみたら、情報が飛んじゃったんですね。いやはや、慣れないことを、慣れないツールで、軽率にやるもんじゃありませんな。反省しました。

とはいっても、セットアップ途中のPCですから、損害は時間と手間だけです。再度リストアを開始して、その際には同ツールでもってDドライブ分の領域は確保しておいて、ところがリストアツールがディスクをきれいに再フォーマットしてくれたものだから、その作業はまたもやパー。と、これをこのツールの名誉回復の機会と捉えまして、再度チャレンジしてみたら、今度はあっさりと完了しました。

このツールのすごいところは、多様なファイルシステムに対応するだけでなく、サポートする言語もまた豊富であることでしょう。日本語が選択可能なんですよ。こうした、失敗してしまうと取り返しのつかない作業を、慣れた言語でできるというのは非常に大きなことだと思います。まあ、それでも私は一度失敗したわけですが。でも、日本語で作業できるのはすごく楽でした。というか、すごいなと感心するばかりでした。

昔は、フリーソフトウェアというと、製品に比べて信頼性や性能が劣るものであり、サポートに期待はしないのが鉄則という印象がありましたが、今や下手な製品よりも高性能、高信頼性を持っていたりするから怖ろしいですね。実際、パーティション操作ツールは製品として販売されているのもあるわけで、ですがちょっと調べるだけで無料で使えるオープンソースソフトウェアが見付かってしまう。しかも、昔なら言葉の壁とか、技術の壁とかがありましたけど、Gnome Partition Editorに関しては、日本語が用意されていて、バイナリも用意されていてという至れり尽くせり。ソフトウェアを作って売っている人たちからしたら、脅威どころの話ではないだろうなと思いますよ。本当、ソフトウェア産業ってどうなっていくんだろう。

などとちょっと心配にもなりながら、けれどその恩恵をうけているのですから、あんまり偉そうなことはいえません。でも、本当にすごい時代になったものだと思いますよ。

0 件のコメント: