2008年6月19日木曜日

絶対可憐チルドレン

   第10巻の表紙が素晴らしいといって、全巻購入にいたった『絶対可憐チルドレン』。本日、第13巻が発売されていました。いやね、朝、通勤途中、駅前の書店兼コンビニによったらですね、どんと平積みにされていまして、しかも見れば初版限定!! DVDつき特別限定版なんだそうですよ。ああ、そういえばアニメになってましたな。おそらくはそれのプロモーションなんでしょう。通常版が420円、限定版が680円。じゃあ、まあ、限定版買っとくかという、そんな軽い気持ちで購入。そうしたらですよ、驚きましたね、帰りの書店、DVDつきがもうないねんね。うわあ、えらい売れてるなあ。もし朝のうちに寄っていなかったら、限定版の存在に気付くことはなかったことでしょう。

でも、私は別にアニメには興味ないから、通常版でもよかったかも……。というのもなんですが、いやね、実をいうとこれがアニメになるというのは、放送の開始される前に気付いていたんですよ。でもって、『絶対可憐チルドレン』はいいといいまくってたものだから、まわりからアニメ化ですよ、よかったですね、なんていわれたりしてまして、そうまでいわれちゃ見ないわけにもいかんだろうと思っていたのですが、結局見逃してしまい今に至ります。参りました。『GS美神』やってた局、時間だと思い込んでしまっていて、いつまでたってもはじまらないなあなんて思っていたんですね。そうしたらテレビ東京系列。ああ、そりゃ駄目だよ。といったようなわけで、このDVDがアニメ『絶対可憐チルドレン』の初視聴と相成りました。うん、だいたいの感じがつかめて仕合わせです。あと、8cm DVDははじめてみました。このサイズだと、iMacにかかりません。

第13巻を読んでみて、驚いたのがサプリメントの数でした。サプリメントというのは四コマ漫画、本編とは違った切り口で、ちょっとブラックなネタを展開して見せるといったらいいでしょうか、これが結構面白いんです。これまでにもちらほらとはあって好きだったんですが、こんなにもたくさん出てくるとは思いませんでした。

椎名高志の四コマは面白いんですよ。既作は『(有)椎名百貨店』にまとめて収録されているのですが、ネタ重視の四コマ群、身も蓋もないようなのがあれば、シュールだったりブラックだったりして、とにかく面白いんですね。今はこの人はストーリー一辺倒でやっているわけですが、『チルドレン』のサプリメント見れば、切れ味は健在だなあと思われて、だからこうしてまた四コマを読めるのは嬉しい。ただ、四コマといえばA5サイズに慣れているから、新書判はちょっと小さくてつらかった。以前はこんなこと思ったことないんですけどね。年取ったのかも知れませんね。

13巻におけるサプリメントの役割は、ちょっとした箸休めというよりも、むしろ積極的にこの漫画を知ってもらうためのものといったほうがいいでしょう。アニメ化したことを機に、新規参入してくる読者にキャラクターのあらましを紹介し、またわかりやすく状況、雰囲気も知らせるといったところでしょうか。もちろんそれだけでなく、既存の読者にとっても面白いものとなるよう、セルフパロディあり、裏話っぽいものありで、このあたりは作者ならではのサービス精神が感じられるところです。しかし、アニメ化、力はいっています。私はというと、日曜朝10時なんていうのは早朝というか、まだ深夜というか、そんなですから見るには大変つらく、これから先も見ることはないと思います。しかし、作者が初期からある種戦略的に意識してきたところが当たったというところ、素直に大したものだと感心しています。

アニメ化によって、原作がどういう風に変わるか、あるいは変わらず自分のペースでつっきるか、そのへんはわかりませんが、うまいこと盛り上がって、漫画もその盛り上がりをうまく取り込んでといったような相乗効果があったらば、きっとよいなと思っています。

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