2008年1月4日金曜日

Parker Esprit Matte Red CT Fountain Pen

 万年筆を買いました。って、こないだもいっていたような気もしますが、それとは別件。そう、二本目を買ったのですよ。えー、そんなに万年筆ばっかり買ってどうするの、なんて声も聞こえてきそうでありますが、いやシチュエーションが違えば使うペンも変わるものでしょう? 金を使ったペンなんてのは、やっぱり気軽に表に持ち歩くものではないと思うんです。外でハードに使うペン、あるいは事務に使うペン、そういうのはもっとソリッドな質感にあふれている方がいい。というわけで、買いました、同じくパーカーのEsprit。小さく携帯、大きく使うといったらいいでしょうか、ちょっとギミックに凝ったペンであります。

そう、ギミックに凝っているのだよ。私はどうもギミックに弱いのです。最初のもの、メインとなる一本こそは極めてスタンダードでオーソドックスでトラディショナルなものを選ぶのですが(よくデュオフォールドにしなかったものだ)、二本目三本目、サブにあたるものとなると、ちょっと毛色の変わったものが欲しくなっちゃうんですね。で、結果がEsprit。これいったいどういうペンかといいますと、テレスコープメカニズム搭載、なんと軸が伸び縮みするのであります! ほんと、あんたこういうの好きそうだな。ええ、好きなんですよ。だって、ちょっとこの画像を見てください。

携帯時

使用時

どうです、このトランスフォーム具合。といっても、2センチ程度かな、それくらいしか伸縮しないんですけど、でも携帯するということを考えるとこの2センチが馬鹿にできません。ポケットに入れるにしても、でかくて長くて邪魔ということはないし、手帳につけるにしても、バランスを欠くということもなさそうだろう。ギミックがあるせいで壊れやすいんじゃないかという心配も、実際に店頭でさわってみたらさすがにしっかりしてます。それこそ小さく携帯するなら、無印良品のポケット万年筆という選択肢もある中、やっぱりある程度のものをもちたいという欲求のためでしょうね、パーカーに決着したのでした。

さて、万年筆となると問題となるのは書き味です。実はインクカートリッジをさして、まだちゃんと色が出切らない状態(店頭での試し書き後の洗浄で、水が入っているため)であるので、なんとも評価しにくいのですが、タッチとしては結構固め、Sonnetとは違い、ペン先がしなって開く感触(もちろん実際にはそんなに力入れることはありません)は得られません。太さがF(細字)しかないため、線は当然細目に引かれ、ともない文字もおおらかにのびのびと広がるというより、小さくきっちりまとまろうとする、そういう傾向が見られます。学生の頃に使っていた、45に近い書き味がして、まさしく実用のペン、そんな印象ですね。

ペンを持った感じのバランスは、思ったよりというべきか、それともやはりというべきか、溝を掘られたグリップ部分を握るのではなく、軸中央寄りに平衡を求めたくなる感じです。中指と人差し指がグリップの溝に触れている、そんな位置で落ち着きます。これはキャップを尻軸につけての場合。もちろん軸を伸ばし切った状態です。キャップを尻軸につけないと、軽くなりすぎて、ゆったりと持てない。ペン先側に握りが移動して、立てて書く感じになってしまうから、やっぱりキャップは後ろに留めてバランスがとれるようになっているのだと思います。

インクについて。インクは、カートリッジによる供給です。店頭でも聞いてみたのですが、軸が縮む関係で、通常のリフィルは使えず、ということはもちろんコンバータも使用不可です。小サイズのカートリッジを使うことになるのですが、いやあ、これが実に心もとない。標準のカートリッジだと、はじっこにインクを溜める機構があって、急なインク切れが起こった際には爪で軽くはじいてやると、急場をしのげる程度のインクが出てくるようになっているのですが、そういうのは皆無ですね。だから、常に替えリフィルを用意しておく必要がある。でも、このカートリッジ、普通の文具店には置いてないよなあ。

あ、色はウォッシャブルブルーを選びました。黒はあんまり好きじゃない。でも、黒カートリッジも一本、標準でついてくるんですよね。これ、どうしよう。まあ、いつか使う日が来たら使おう。一生こないかも知れないけど。

私はこれを、日常のメモ取りであるとか、覚書のために使いたいと思っているので、可搬性に優れているところ、文字を小さくまとめやすそうなところはうってつけだと、そういう風に評価しています。ですが、キャップが結構固めなところであるとか、軸の伸び縮みが急ぎの時には煩わしく感じられたりしないかなど、心配といえば心配。まあ、使っているうちに克服できるでしょう。それよりも、こういう面白いペンが手もとにあるという面白さの方がはるかに勝っています。

万年筆

マルチファンクションペン(ボールペン / スタイラスペン)

シャープペンシル

ボールペン

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