2005年6月22日水曜日

『フルハウス』ファースト・シーズン

 私は、大学に通っていた頃、NHK教育で放送されていた海外ドラマにはまっていまして、友人が好きだったのは『ALF』、私が好きだったのは『フルハウス』。きれいに棲み分けができているではないですか。

『フルハウス』は実にアメリカ的なホームコメディでした。男三人が女の子三人を育てるという、その設定も面白かったのですが、けれど一番よかったのは、恥じるでなくおもねるでもなく、まっすぐに家族の愛や絆を確かめようという思いが各回の基底に響いていたところであろうかと思うのですね。家族一人一人は対等に向かい合って、そして事件の後は、愛しているよという言葉で終わる。そういう話が多くて、なんか憧れのアメリカは『フルハウス』にこそあったと思えてきます。

実をいいますと、私は『フルハウス』においても、遅れてきた視聴者でした。私が見始めたのはいったい第何シーズンからだったのか。ミシェルはジャケットに見るほど赤ん坊ではなかったし、ステフもエレメンタリー・スクールに上がるか上がらないかくらいだったような覚えがあります。多分第3シーズンか第4シーズンくらいだったんじゃないかなあ。

なんで今『フルハウス』を取り上げたのかといいますと、たのみこむからファースト・シーズンの日本語版が発売だというメールをいただきまして、うわあ『フルハウス』がでるんだ! とちょっと色めき立ってしまったからなのです。けど、驚いたのは、DVDでも出ていて当然みたいに思っていたこのタイトルが、未だリリースされていなかったということのほうでした。

さて、この日本語版DVD-BOXですが、4枚組でありながら定価8,400円という低価格にも驚きました。一枚あたり二千円ですからね。一般的な日本のDVDの価格からしたら半額くらいなもんで、さすがと思っていたら、本国では3,429円なんですね。さらに半額じゃんか!

でもいくら本国版が安いといっても、リージョンの問題もありますし(リージョン1ディスクは、日本のDVDプレイヤーでは再生できない)、日本語吹き替えもありませんしで、やっぱり私は買うなら日本版が欲しいです。リージョン2で、あのNHK教育で見て、覚えのあるキャストでの『フルハウス』を見たいじゃありませんか。

しかし、それにしても思うのですが、『フルハウス』の日本版キャストはすごかったです。副音声のオリジナルの英語を聞いても、ほとんど違和感がないのです。私は、英語を耳に覚えさせるために、ビデオに入れた『フルハウス』を、最初は日本語で見て、次いで英語で見て、また日本語で見るというということをしていましたが、この切り替えが本当に違和感なくて、すごいやと舌を巻いていました。

とまあ、そんな思い出深い『フルハウス』を再び、落ち着いて、ビデオに録り逃すんじゃないかというプレッシャーからも自由になって見られるというのは、すごく贅沢なことであると思います。すごく嬉しいことだと、心の底から思います。

ちなみに、私は大人ではジョーイ、子供たちの中ではステフのファンでした。ああ、懐かしいやらわくわくするやらで、私の心は十年前のあの頃に戻ってしまいそうなくらいですよ。

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