2004年12月5日日曜日

話を聞かない男、地図が読めない女

 随分前に話題になった本で、なにを今更いうことがあろうかというくらい有名なタイトルですね。いやあ、このへんは私の悪いところなんですが、ブームだとかなんとかには目を背けてしまうという性質が、見事に災いしています。そんなわけで、私がこの本を読んだのは出版から随分たってから。職場で遅れたブームが巻き起こって、じゃあ自分も読んでみようかという気になったのですね。それで、文庫版が出る直前という、実に悪いタイミングで購入したのでした。

しかし、なにがよくないといっても、文庫版には増補が加えられているというところですね。でもまあ買い直すほどのものじゃないから、ハードカバー一冊あればそれでもう充分といえます。

この本は、副題にあるように、男女の差異を脳の構造の違いに基づいて説明しようというものなんですね。脳の構造が違うために、ものへの注視の仕方が男女で異なり、行動の様式やなんかも変わってくる。ううむ、確かにそのように脳が違うのだといわれると説得力がありますね。基本的に私は、男女の差は身体的(生得的)なものではなく、後天的にかたちづくられる文化的なものだ、という立場に立っているのですが、まあ今でもそう思うところは多いのですが、そんな私でもこの本に書いてあることは、まあそうなんだろうな、というふうに納得して読んでいます。

なぜ私が性差を文化に担わせようとするのか、これはひとえに私自身のキャラクターによるものだと思います。私は、生物学的には男でありますが、好みやなんかはあんまり男性的ではない、と思っています。外でばりばり働いて、ライバルもなにもかも蹴落として、群れのリーダーになるんだ、って実はあんまり思ってません。それよりも、仕事から疲れて帰ってきた愛する可愛い妻をいたわり、暖かい食事を快適な空間を提供し、朝起きたら食事のひとつも作って妻の目覚めを待ち、玄関先で子供と一緒に、お母さん行ってらっしゃい — こういう生活がまさに私の理想なんですね。絵に描いた餅だとはいわんでくださいよ、急に空しくなってきますから。

こういう生活様式を好む私は、この本の説明によれば、男性ホルモン・テストステロンの分泌が盛んでないタイプなのでしょう。なんとなく納得できる話ではあります。

ちなみに、こんな私が男脳・女脳テストをしてみると、きっちり100点をマークして、男脳の範囲に含まれてしまうのです。男脳は0から180点で、150から180の間は男女脳の重なる範囲とされるから、これを考慮に入れても、しっかり男脳です。

うわーん、ショック。私は絶対女脳、せめてオーバーラップする範囲に入ると思い込んでいただけに、やっぱりショックなのでありました。

Web上に男脳・女脳テスト公開してくださってる方がいらっしゃいます。

どうですか? 自分の思ってるような結果が出ましたか?

よければ結果感想を教えてくださいな。

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