2004年10月9日土曜日

カルドセプト

 キング・オブ・ボードゲームズ

私は、コンピュータゲームで実現されるボードゲームに関して、カルドセプトの右に出るものを知りません。さいころの目に従って環状マップをくるくるまわり、土地を確保し目標額を達成したら勝利。頼るは手持ちのカード五十枚と練りにねられた戦略だけ。見るものをはっとさせるようなアイデアが場の空気を動かし、勝利への意志が結果に直結する、まさに人間力の試されるゲームがカルドセプトです。

(画像はPS2用『カルドセプト・セカンド・エキスパンション』)

コンピュータ相手に戦っていても面白いカルドセプトなのですが、本当に面白いのは対人戦で、特にいろいろな地域から集まってくる人たちと戦ってみると、それぞれの流儀とか癖が見えて面白いんですね。護符を重視する人とか(軽視したら勝てないけど)、安いカードをうまく使う人、トリッキーなものに走っている人。こうした選択はもちろん個人個人で違うわけですが、でもやっぱり普段戦って切磋琢磨しあって、情報も交換しあっている人たちの戦略は似てきます。私はこういうグループを学派と呼んでるんですが、違う学派と戦うというのは本当に面白いです。

ちなみに私も学派を形成してまして、snowdrop学派の特徴は護符の運用に弱いところです。わはは、駄目ですね。

ドリームキャストの『カルドセプト・セカンド』はネット対戦もできて、距離や時間の壁を越えた交流があったと聞きます。残念ながらPS2の『セカンド・エキスパンション』ではネット対戦ができないのですが、それでも年一度くらいに行われていた大会の予選や合宿、研究会でたくさんの人と出会って、知り合いになれたのはよかったです。ゲームで広がる人間の輪というのももちろんあって、それは小さなものではないと思ったものでした。

今は時間もなくてなかなかプレイすることのできないカルドセプトですが(なにしろ、セカンドは発売日に買ってまだカードが揃っていない)、機会があったらまたプレイしたいなと思うんですね。なんというか、いつも心のどこかにしまい込まれている、そういう大事なゲームになっているのだと思います。

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