2004年10月3日日曜日

音楽が媒体を離れる日

このBlogで紹介していく音楽、本、映画、ゲームは、基本的にCDやDVD、本なら冊子体という媒体をつうじて提供されるものになるでしょう。ですが私は、当たり前のことですが、最新のものであるとか過去のものであるとか、そういうことがものの善し悪しを判断することはないと思っています。なのでこのBlogで紹介されるもののなかには、絶版、廃盤であるものが少なからず出てくるでしょう。

例えば、紹介しましたタイトルのなかでは、DVD『ANNA』、CD『デュープリズム』、これらは廃盤商品です。

私はデュープリズムのサントラに関する文章で、次のように書きました。

デュープリズムのサントラは残念ながら絶版です。こうした付随音楽は独り立ちしにくいのが問題で、今から手に入れようとすると中古、オークションなどに頼るしかないのでしょう。しかもとんでもない高値が付いているようで、逆にいえば、それだけのことをさせるなにかがこのタイトルにはあるということなのかも知れません。

音楽のダウンロード販売が普通にできるようになれば、こういう過去に押しやられた音楽(音楽は決して過去のものにはならない!)がすくい上げられるのではないかと、そんなことを期待するんですよね。

デュープリズム

そう、私は音楽や映像が、商業的理由で簡単に流通しなくなる媒体という不安定なしばりから離れて、コンテンツそのものを購入できる時代を望んでいます。音楽は一部可能となっていますが、映像は難しいでしょう。音楽も高音質のものは提供されていません。ですがそうしたものを媒体から離れて購入できる時代は、きっとくると思っています。

ゲームにしてもそうです。実は、今も任天堂のディスクゲームは入手可能です。ディスクさえあれば、任天堂はゲームを書き込んでくれるのです。私は随分前になりますが、発売後かなりたったゲームを入手しプレイすることができました。あの時は本当に感動して、もしあのタイトルがROMカセットで発売されていたならば、入手は困難を極めたことでしょう。

本も音楽も映像ももちろんゲームも、媒体を離れて販売することは可能です。私は基本的に媒体ごと買うのが好きなタイプですが、その媒体ごと買うのができなくなったときに、内容だけでも入手できるような体勢を整えて欲しいのです。

販売数が少ないからという商業的な理由で、私が知りたい、見たい、感じたい作品に触れることができなくなるというのは、私という受け手だけの問題にとどまらず、作品に関わった人たちすべてにとって不幸なことです。

私は、自分がそれほどおかしなことをいっているとは思っていません。ごく自然で、普通のことをいっているに過ぎないと思っています。

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