2021年2月22日月曜日

『まんがタイムきららMAX』2021年4月号

 『まんがタイムきららMAX』2021年4月号、昨日の続きです。

『ホレンテ島の魔法使い』

魔法が使えることをあむに秘密にしてきたかるてと詠。ついにあむに秘密を、魔法が使えるということを告げるつもりになったっていうんですが、その決意することになった思考の流れ、なかなかにひどくて笑いましたよ。もしあむが空飛ぶ魔法使いを見つけてしまったらどうする? 魔法の存在が明らかになってから、のこのこ実は私たち魔法が使えましたと告白するだなんて、いくらなんでもばつが悪すぎる……。

保身だ! ここに清々しいまでの保身を見た!

でも、魔法が存在することをあむに告げるとなると、なかなかにシリアスな展開になったりするのかな。ちょっと身構えるじゃないですか。そしたらまさかの告白イベント勃発!? ついにラブレターがとゲージ上げて待ち合わせ場所にいったらば、そこにいたのはまさかのかるて! かるてが自分にラブですか!? ここからの、勘違いしながらもなんとなく話がそれっぽく進んでいくのがおかしくって、この漫画ったらここぞという時にこれだよな! というか、ずっと前、詠が勘違いしてたこともあったよな。ほんとこんなにカオスなやりとりを経ながらも、けれど見事に目的果たされるという補正の妙、ものすごかった。

しかし今回、完全にターニングポイントとなる、そんなエピソードだったじゃないですか。いやほんと、あむとかるての恋が成就しないのが残念でなりませんが、三人、いいチームになっていきそうですね。

『ななどなどなど』

扉絵見てね、あー、これ小町ちゃん、太っちゃう流れだよねー。とか思ってたら、予想を超えた太り方してて、笑っちゃったんだけど、いやいや、小町ちゃん、気にしないの!? というか周囲もそんな適当に!?

小町ちゃん、身も心もすっかり丸くなってしまったっていうんですが、これ、太るとホルモンのいろいろが変わって気持ちが落ち着く、痩せるといらいらしがちになる、みたいな話なのかなあ、なんて思ってたんですよ。ところが実はそうではなくてというの、さすが小町ちゃん、期待を裏切らないぜ! って話ではあるんですが、いやまあそれはさて置いてもちょっとキナ臭い動きがありませんかい、これ。

妹の茶々にななどがしかられて、小町を痩せさせなさい、まではいいとして、小町に友情を感じている、自身、小町の友達を自認するななどに対してですよ、茶々ったら嫉妬でもしたんでしょうね、お姉様のこと一番に思ってるみたいなななどがうとましく思われたんでしょうかね、しょせん機械であるななどの感情はプログラムに過ぎないんだって、うん、結構酷いこといっちゃうんですよね。

続く茶々の様子見れば、この子はこの子でいろいろ抱えてる大変な子なんだなって思うんですけど、ななど、ちょっと悩んじゃいまして、でもそんなななどとばあやさんの会話がね、本当に沁みるんですよ。理屈でいえばプログラムなんでしょう、でも気持ちを通して小町とななどの関係を見てきたばあやさんの言葉、その真実味は重みをもって伝わってきて、ええいああ、もう…私も歳なので…すごしの刺激で…。

でもね茶々さんよ、人もホルモンだとか脳内物質とか、そういうのんで簡単に感情もなにも動かされちゃうんですよ。本能だかなんだか知らないビルトインされた思考や感情の枠組みでもって、自動的にそういう風に感じて動いてしまう、そんなところもあるんです。だとしたら、ざっくりと見てみればプログラムに突き動かされるななども、なんだかよくわからないものに突き動かされる私たちも、そうたいして変わらないのかも知れないですよ。

と、それはいいんですが、茶々さん、小町ちゃんからななどを取り上げないで、ふたりを引き離さないで! これはちょっと穏やかでない。覚悟して臨まなければならない、そんな局面に向きあわされることになるのかも知れませんね。

『のむラリアット!』

大会に向けて、気合いの入っているプロレス部の面々ですよ。トーナメント表も届いて、これからの対戦相手も明確になって、うまくすればベスト4も夢じゃないぞ! これ、皮算用ってやつじゃないですか、先生!?

来たる試合に向けて、打ち合わせに、練習に余念のない皆の様子、それは本当に活力感じさせてわくわくさせられるんですけど、対して部活掛け持ちしている星と一緒に練習できないみるくの焦り、これが心配掻き立ててくれて、星は大丈夫というけれど、タッグとしての大丈夫ではない、自分は勘定に入っていない、そんな不和? 不信? みるくの心中、さざなみの立つその様子を見せられて、大丈夫なんだろうか、ふたり、リングの上で壁にぶちあたる、そんなことにもなるのではないか、ほんと心配させられるんですよ。

しかし、今回は黒龍先生、大活躍でしたね。投げられて投げられて、さらに関節技からドロップキック!? いや、関節技はかわせたのか。やる気のない、そんな様子の目立つ人だけれど、なんだかんだちゃんと練習にはつきあってくれてるんですから、面倒見いいですよね。いや、断りきれなかっただけ?

それはそうと、ラスト、驚かせないでくださいよ。きらら誌でこのパターンはなかったとはいえ、ええっー!? ネタと思ったところにアオリでもネタをかぶせてきて、一瞬どきりとしましたよ。

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