2019年7月24日水曜日

『まんがタイムきららフォワード』2019年9月号

 『まんがタイムきららフォワード』2019年9月号、発売されました。表紙は『はるかなレシーブ』。はるかなのふたり、これはプール? 一緒に水辺にてたわむれる様子。二人の距離も密接で、それだけに仲のよさ、それ以上の信頼? みたいなものも感じさせてくれるイラストです。ふたりのポーズからして、これはもしかしたら水中なのかな? 勢いよく飛び込んで、みたいな元気さがより一層にまぶしく感じさせてくれますね。

今月は新作が1本です。

『SA07』、新連載です。イラストレーターを目指し、専門学校に進路をとった女子ふたり。けど、この茉愛って子、ヒロインなんですけど、いろいろヤバそうだぞ? なんて思ってたら、後で地雷認定されててめちゃくちゃ笑いました。茉愛の友人、りんこ。この子も危ういよね。すごく現実的、慎重そうな雰囲気ただよわせながら、茉愛の甘い言葉につられて同じ専門学校に進学しちゃうんだもの。いろいろ心配です。自分を強く持って? さて、専門学校で学ぶお友達。いいですね、濃いですね。女子と見て茉愛に声をかけてくるチャラそうなのいると思えば、え? 硬派なの? がたいのいい白シャツ君。なんと、チャラい薔薇シャツを助けにきたっていうんだよ!? やったー! ふたりの物語がここからはじまるのね! ワクワクがとまりませんよ! とりあえず、メインとなるキャラクター、その印象もともにしっかりと確立してきて、さらにこれから彼女らが目指すこと、学ぶこと、その方向性も示されてといった第1話。しっかりしてます。これは楽しくなりそうです。

『はるかなレシーブ』。八重、さくら戦、決着しましたね。ふたりの不和、そこに付け込む隙があるのではないか、そんなことを思っていたんですが、いやあ、よりもっと深く、物語を掘り下げてきまして、こいつはやられましたよ。不和はあってもその腕は信頼している。それゆえ任せるべきところは相手に任せて、けれどそれがまさか最後にあんな展開に向かうなんて、いやもうドラマでした。試合を通じて互いの理解を深める、そうした、普通ならより強くなれる、それこそ勝利の鍵となりそうな要素が、今回は裏目に出た、はるかの予測に捕まってしまったというの、これはもう見事としかいいようありませんでした。そしてはるかなの試合を見つめる彩紗。はるかの成長、その真価に思うところあり。これ、決勝戦につながる、そんな要素ですね。はたして彩紗が見つめるものとはなにか。種がまかれていきますね。

『球詠』。あいかわらず面白い熊谷実業戦。なにが面白いといっても、熊谷のノリのよさ、そしてその勢いに同調するかのように新越谷もいきいき伸び伸びとプレイしているところ。打席では精一杯に振り切って、そして伸びた打球を補れない熊谷外野陣のあの面白そうな様子! なんだよ、君ら、ほんと楽しそうだな! ピンチに頭を抱えることあっても、悲観的にはならない。どこか楽観的なポジティブさ見せる熊谷、すっかり好きになってしまいました。さて、そんな熊谷のエース、久保田の投球ですよ。そうか、梁幽館中田に当たること想定して用意していた球があったか。菫を相手に渾身の投球してみせる久保田。盗塁されようが意にも介さない、その豪胆さ。やっぱりこのチーム、選手たち、気持ちいいわ。そして久保田とヨミの対決。ここでもまた伸び伸びとしたヨミの投球冴え渡って、ああ、久保田、その投球に新越谷の真価を見る。戦いをへて相手知るというくだり、これは本当に熱くさせられますね。

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